富江VS富江(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

  あらすじ

 

 

赤ん坊の身体に血が注射される。

月日が流れ、赤ん坊は可愛い少女に成長しはった。

傷ついた小鳥を見つけた少女は小鳥をKILL。

そこに彼女そっくりの子が現れ「あんた誰やねんムカムカ」「おめーこそ誰じゃいムキー」。

 

 

恋人尚子を何者かにKILLされたことで心を病み、カウンセリングを受けていた海原一樹

 

 

「仕事も見つかったし、もう通院はやめようと思うんです」

先生は不安げだが、一樹は押し切ってしまいはった。

まだ尚子がKILLされた時のことを思い出せない(記憶喪失)一樹だが、日常生活はおくれるし。

 

 

マネキンの工場に就職した一樹。

まじめに働く彼を窓から見ている女。

工場長を意のままに操る彼女こそ富江

 

 

同僚の岸田は別の富江を育てとった。

 

 

富江、ふたりおるんポーン??

 

 

ある夜工場長に呼ばれて部屋に行ったら尚子そっくりの女性がおるやん。

女は「わし、富江。トミーって呼んで」(言うてへん)

富江に迫られても拒否する一樹。

尚子のことがどうしても忘れられへんし。

 

 

しかし富江の顔にあざが出来ていって苦悩してたりするのを見て、ついつい同情しちゃう一樹。

 

 

実はこの富江たちは真・富江の血を使って作られたまがい物。

まがい物なので、時間の経過とともに美しさも不死身性も消滅。

まがい富江は真・富江を捜し、その血を奪って富江として完成体になりたいわぁ、とよからぬ野望を抱いてはる。

 

 

ってことがもう話がだいぶ後半になってからようやくわかるん。

真・富江に愛を搾り取られた医者が、

「富江の血を使って偽物を作ったら、どうなるやろ?」

なんて出来心で生み出したまがい物富江。

 

 

「お前らが、どんどん醜くなっていくのを見て、すっとしましたわ。叶わぬ富江への愛と憎悪を、お前らを使って憂さ晴らし」と言う医者。

 

 

結果、医者はまがいの富江にKILLされ、

まがいは醜くなった己の体を炎で焼き自ら死を選んだ。

 

 

実は尚子をKILLしたのは一樹。
尚子こそが真・富江。
一樹は尚子の骨を喰うというトンデモ案件もおこしとった。
記憶を封印した一樹は、自分に都合の良いように記憶改変も行っとるねん。
 
 
記憶を取り戻した一樹の腹の中で何かが蠢いとる。モゾモゾ。
激痛にのたうち回る一樹。
腹を破って出てきたのはエイリアン、じゃなくて富江。
 
 
一樹は己の腹から生まれてきた富江を見て「なんかもう全部終わったけど、とりま良かった」と亡くなり、
焼身自殺を実行中のまがい物富江は「富江ちゃん、富江ちゃんやないのん?」とつぶやきながら死んでいく。
 
 
結局何がしたかったのかわからないまま終わってしもうた。
 
 
 

おしまい。 

 
 
 
 

  感想

 
 
 
 
ピコピコピコピーン♪と言うBGMが緊迫感を削ぐ稀にみる超ド級ポンカス映画
自分は今何を観ているのか?
残り少ない人生の時間を、こんな映画で浪費していいのか?
 
 
皆様のお時間を無駄にせぬよう、
このマダムめが、観て、お伝えせねばなりませぬ。
しかしお伝えするほどの内容もなく……。
無駄死にでござった。無念チーン
 
 
突っ込みがな、苦笑に代わるねんで?
 
 
そもそも、富江のまがい物なので、超然としたところが感じられず、高慢ちきで高飛車な嬢ちゃん、くらいにしか思えないのはマイナス要因。
いつもぷりぷり怒ってるしプンプン
 
 
純粋な富江と違い、富江と人間が合体してるので強くて脆いと言う危ういバランスの上で成り立ってて。
ヒステリックさも高慢な態度も、自分が醜く崩れて死んでいく恐怖心から。
本音の部分は誰かに愛されたいなんて思ってるんだ、あたし。
テヘッてへぺろラブラブ
 
 
そういう難しい役回りを、あびる優にさせたのがそもそも間違いなのでは?
 
 
 
 
話が全く進まない前半から中盤。
後半ようやく謎が解けホラーらしく、ぐちょどろなシーンがやってくるものの、
そこに至るまでが、
クソ・ド・ポンカス過ぎて、泣けてくる。
 
 
予算の無さが気の毒になるくらい。
「ちょ、どうにかならんのんかい」なんて思ってしまうナリ。
 
 
裏寂れたマネキン人形工場。
あたおかな登場人物たち。
作り方によっては、なかなか善きものが出来そうなんやけど、予算がなぁ。
先立つものは、おぜぜやで。
 
 
この映画のテーマは。
「もうどうしようもない時間の無駄作品」のことを今後、
クソ・ド・ポンカスと呼ぼうじゃないか。
上矢印
これ。
 

 

なんとなく、なんとなくやで?

清水崇監督の『牛首村』(キムタクの娘御が主演というアレ)が、

クソ・ド・ポンカスになりそうな予感ぷいんぷいんやねんけど、

皆さまどうお思い?

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