降霊術師のオバハン渾身のギャグ!
昔、降霊術に失敗して人死にのあった家に越してきた家族が、
怖い目に合う。
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リメインズ 死霊の棲む館 [DVD]
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===登場人物===
●ジョン…パパ、妻を亡くしたばかりで子供相手に奮闘中
●イジー…長女、ケバい、反抗期、マイペース
●ヴィクトリア…次女、おしゃま、弟にはイケズ
●エイデン…末っ子男子、ヴィクトリアと張り合ってる
●クレア…不動産屋、親切でフットワークも軽いけど
●マダム・アディソン…かつてこの家の主だった降霊術師
●エレーナ…昔、行方不明になった少女
1800年代のカリフォルニア州。
娘が行方不明になった夫婦は、高名な降霊術師マダム・アディソンに居場所を探してもらおうとするのですが、失敗。
降霊術師は死霊に乗り移られ、その後お決まりの惨劇。
そして時は流れ現在…。
事件現場だった家に、何も知らない一家が引っ越してきました。
妻(=ママ)が最近亡くなったので、心機一転!と言うつもりらしいのです。
豪邸なのに、破格のお値段。
引っ越してきたら早速、変な事が起き始めますが「環境が変わったから…」と子どもたち&自分を納得させるジョン。
屋根裏部屋で古い人形や旧式のカメラ、懐中時計などなどの入った箱を見つけるヴィクトリアとエイデン。
ヴィクトリアはお人形に魅入られた様になっています。
エイデンはジョンに「気に入ると思う」と懐中時計をプレゼントしました。
ジョンは、降霊術の際の写真を見つけます。
変なことは相変わらず続き、いきなり部屋が散らかったり、夜中の3時に悪夢を見たり…。
マダム・アディソンは降霊術を午前3時に行っていました。
なぜならこの時間が、この世界とあの世…生者と死者が一番近づける時間だから。
故に大きな事件はだいたいこの時間帯に起きるのでございます。
ビクトリアやエイデンがおかしくなっていきました。
心ここにあらずな虚ろ感満載で「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」とチコちゃんに叱られそうなくらい覇気がありません。
長女のイジーは無関心で我が道を行く反抗期。
ジョン一人が空回り感を醸し出していますよ。
ジョンは屋根裏の「あれら」についてクレアに訊こうとします。
「心霊写真みたいなんもあったんやけど」
「100年前に降霊術は大ブームで、トリック写真も多く作られたのよ、いわゆる『ヤラセ』ってやつ」
なんてことを話してたら庭でヴィクトリアがいきなり倒れてしまい、この話は有耶無耶に…。
屋根裏の掃除をするジョンの前に一人の少女が現れます。
エレーナ・トルウッドと名乗るその女の子は「燃やして」「燃やさないとあの女が来る」とジョンに告げました。
エレーナ・トルウッドで検索すると「マダム・アディソンの館」「惨殺事件」がヒット。
「この家、瑕疵物件ーーー!」
ついにジョンまでおかしくなります。
お人形に魅入られたヴィクトリア、旧式カメラに魅入られたエイデン、そしてジョンはあの懐中時計に魅入られていました。
でも、そこはオトナ。
「はいはいはいーーー。屋根裏にあったもの、全部捨てますーーー!断捨離じゃーい!」
子どもたちの抗議の声も無視し、ゴミ捨てに行くジョン。
夜中の3時。
イジーが、家を抜け出して彼氏とイチャイチャしているまさにその時。
ジョンは子どもたちに襲われていました。
帰宅したイジーは、家の様子がおかしいことに気づき屋根裏に行くとジョンが血まみれで倒れています。
「燃やせ…箱を燃やせ…」
ガクリ、ジョン死亡。
箱を燃やそうとするイジーを、妹弟が狙っています。
「ついて!火、ついてよぅ」
ボォォォォーーーー
燃えろよ燃えろよ~~
箱が燃えました。妹弟は意識を失いその場に崩れ落ちます。
イジーは二人を抱え911に電話するのですが、死霊と化したマダム・アディソンに「ほほほ、燃やしたって駄目なのよー」と襲われ、あえなく一家全滅。
誰もいなくなった豪邸に、新しい家族がやってきました。
クレアは満面の笑みで一家を迎え入れます。
おしまい
――――――――――――――――――
良くも悪くもパターン通り。
そこまでボロクソ叩くほどでもないけど、褒めどころもない…。
あ、長女のお胸がポヨンポヨンしてて、GOODですね!
ホラーテレサは、オパイに弱い(要暗記)。
パパ上の空回り感が、痛々しいです。
一生懸命場を盛り上げようとするのに、子どもたちは(なんぼ霊に影響受けてるからと言って)ツレナイ態度。
引っ越したくなかった子どもたち。
環境を変えたかったパパ。
パパは子どもたちもだけど、自分が妻との思い出のある住居に居たく無くて引っ越したんちゃうんかしらん。
そんなパパの気持ちをわかるほどには長女も成長していないってこと。
さて、この映画、要ら無いんじゃないのと言うシーンが多い。
そのひとつに。
パパは自分の母親と電話して
・抗うつ剤を飲んでいる
・母親はそっち系の力がある人っぽい
・来月にはそちらに行く
…こんな小ネタを引っ張り出すのに。
後々これらは、伏線にもならず消えます。
母親から、ハーブを燃やして云々…という情報を得たのを実行したくらい。
助けに来てくれるんちゃうんか~~~い!
そんなことよりクレアが、マダム・アディソンとどんな関連性があるのか。
知らないはずはないでしょう?あの館の謂れを。
なのに黙って売りつけるのは、金のためだけとは思えないんですよね。
供物を差し出してる…みたいな。
クレアが家に入ってクッキーを焼いてた時、寄らば斬る!な伽椰子さん的怨霊ならクレアもターゲットになってたはず。
ヴィクトリアが倒れたのも、話を打ち切りにするためちゃうんかい?と勘ぐってみたり。
ジョン一家が入るまで空き家だったのか、いたとしたら今までに入居した人たちはどうなったのか。
そのへんもきちんと描いてほしかった…と思いました。
お隣さんのお父さんは、この家にネズミ捕りを仕掛けに入っただけで、おかしくなったのだから。
意表をついたBAD END。
一家全滅END。
パパ、無力すぎる…。
「いつまでデリバリーの夕食なの?」子供の悪意のない?問いかけがキツイ。
パパ、ずっと子育ても家事も嫁任せだったんだろうなぁ…。
ギクシャクした親子関係が物悲しい。
で、エレーナを殺したのは死霊なの?
それとも父親なの?
グロは皆無です。
エロもほぼなし。
一番ダメなのは、マダム・アディソンがギャグにしか見えないこと!
いわゆる「浪花のおばちゃん顔」なので、吉本新喜劇がデジャヴります。
シリアスなシーンが爆笑シーンに。
アカンがな。
突出したものがなにもない「悪霊もの」。
子供たちのうつろな顔が不気味で良い…かな。
料理はできないのに家が片付いてる不思議。腹立つわ。
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