エクリプス(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

おばけのストーカー・ストーリー

 

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日食の日。

友人たちとこっそりウィジャ的な…コックリさん的なあれをしてたら、

取り憑かれちゃったみたい。

こまっちゃうナー。

 

 

 

1991年6月15日の真夜中。

マドリード警察に救援要請が来る。

通報者は錯乱状態、要領を得ないまま警察が駆けつけ眼にしたものは…!

 

 

!?ポーンポーンポーンポーンポーンポーンポーンポーンポーンポーン!?

 

 

 

話は3日前に戻りまする…。

 

 

シンママが朝から夜遅くまで働いているので、長女のベロニカが妹弟たちの面倒を一手に引き受けてはる。

次女のルシア、三女のイレーネ、そして末っ子の弟アントニート

 

 

 

 

今日は日食。

「日食の日は生贄を捧げるのに最も適した日なのです」とシスターが講義をしていますが、ベロニカはそんなのどうでもヨロシ。

皆が日食見物してる頃、ベロニカは友人のロッサと地下室で降霊会をする予定でした。
ところがロッサは、ディアナを仲間に引き入れよる。



イラァときているベロニカ。
交霊の途中で突然カップが割れ、ベロニカは指を切ってしまいます。
ぽたりと落ちる血…。
ウジャボードが真っ二つに裂け、ベロニカは倒れてしまいましたん。


この一件以来、親友だったはずのロッサは、ディアナと親密になっていきます。
ロッサ以外に友人もいなかったベロニカは、学校でもボッチに…。
家でも気持ちの悪い夢を見てうなされるベロニカ…。

 

 

ガーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンガーン
 

 

あの地下室に行くと盲目のシスターに会いました。
この世ならざるものが視えるシスターから、
「危険なものを呼び出してしまったね、あんた、妹弟を守ってあげるんだよ」
なんて忠告を受けちゃいます。
「あんたが呼んだんだからね、今も一緒に行動している」
ゾゾゾゾゾワー!となるベロニカ。

 



妹たちが何者かに襲われ、怖いのでみんなでリビングで寝てたら、ママが帰ってきました。
「なにしてんの?あんたらは!」
「ベロニカが幽霊を見たの」
普段からベロニカのオカルト趣味に呆れているママは、いい加減にしよし!とご立腹。
「パパに会いたかったの!」ベロニカの訴えも、
「ベロニカ…力を貸して、あんたは長女で、ママは一人で働いて生活費を稼いでるねんよ?」
(アホなこと言うてんと、家のこと頼むよひとつ)

 



釈然としないベロニカ。
でもママの言うことも確かに一理あるのでそのまま寝てしまいますが、下腹部が大量に出血する夢やら、妹たちに生きたまま喰われてしまう夢やらを見ちゃいましたん。

 

 

 

 

 

ベッドに血がついています。
ひっくり返すとマットの下に染みが。
自分だけでなく妹や弟のベッドにも染みが付いてるやないのん!
これヤバイやつや、マジモンでヤバイやつや。

 

 

タラー滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗タラー

 

 

アントニートが「パパが今日来てくれるって!」と嬉々として告げてきます。
「よく聞いてアントニート、誰の声も信じちゃ駄目、聞いちゃ駄目!わかったわね」
ベロニカはアントニートに釘を差し、この呪いの解決のため動き出しました。


盲目のシスターに訊いてみると、
「呼んだときにちゃんと帰ってもらわへんかったんやろ?もう一回同じ状況で呼び出して帰ってもらうしかないで。
あんたが開けてしまった扉から帰すんや」


別れなんて告げてない、帰ってもらってない!
自分の無知さにも腹が立ちますが、協力を要請したロッサやディアナにけんもほろろに追い返されたのにも腹が立つ。



ママに相談するけれど、深刻さを全くわかってくれません。
自分でなんとかするしかない…妹弟もこき使って除霊に全力を注ぐことに。
守護のマークをアントニートに描かせたら、こっちのほうがかっこいいとかなんとかそういう理由で召喚のマークを壁に描いちゃうアントニート…。


ベロニカと妹二人の降霊会が始まります。
ベ「帰ってください」
霊「イヤだも~~ん」
妹「お姉ちゃん…怖い」怯える妹たち。

 

 


 

 

何者かが家に入ってくる気配がします。
ウィジャボードがまたもや裂け、ベッドの染みに引きずり込まれそうになるベロニカ。
踏ん張ってこちらにとどまってると、何かが出てきよる。


「これは無理!絶対無理!」うちの力では、どもならぬ!
警察に連絡をするベロニカ。
ここで最初のシーンになるわけです。



妹たちを逃したらアントニートが消えはった。
弟を探し回るベロニカ。
アントニートを見つけ出し、抱きかかえ逃げるベロニカ。


警察のパトカーが急行しているのを職場で見て嫌な予感に襲われたママも仕事を放り出して家にダッシュ。
母親のカン!

 


妹たちを家から外に出したところで「アントニートは?」
弟なら抱いてるじゃない…え?鏡に映っているのは抱いている格好をしてるベロニカだけ。


妹たちを外に出しアントニートを探しに戻るベロニカ。
ママは泣きじゃくる妹たちを抱きしめ「後二人子供がいます」と警察に伝えます。


アントニートを見つけたベロニカですが、彼は姉の言ったとおり耳を塞ぎ何も聞こうとしていません。ただひたすら姉の名を呼ぶだけ…。


盲目のシスターの言葉「あんたと一緒に行動している」が蘇り、すべての元凶が愚かで無知な自分であったことを悟るベロニカ。
すんませんでしたーーー、死んでお詫びします!
ガラスの破片で首をスパァ!
そこへ口から何かが侵入して来よる。



駆けつけた警察が、口をあんぐり開けながら空中浮遊する(警察には「奴」の姿は見えない)ベロニカを発見。
倒れたベロニカは病院へ運ばれますが、死亡が確認されました。


刑事は署に戻り記録を打ち出します。
『霊界との交信の後少女が奇妙な動きをした。超常現象も起きた』
現場に突入した警官も体調を崩し、主任刑事も一ヶ月後に移動願いを出したらしい…。

 

 

で、「奴」さんは、帰らはったんやろうか?

 

 

     おしまい

 

 

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

 

 

 

 

ヒロインちゃんが、結構キレイ系。
綺麗だし健気だし。

母親が一人で働いてる(飲食店の切り盛り)ので、まだ小さい弟や妹の面倒がベロニカ一人の背中にのしかかってくるの。
妹たちも、悪い子じゃないねんけど。
弟はまだ小さいからね~。
たった15やそこらのオンナノコが毎日へとへとになって子育て。
そりゃ学校でも浮くわ…。
 

 

ハートブレイクえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんハートブレイク

 

 

お父さんに会いたい一心で霊界交信しちゃったのが、こんなことになるなんて。
なんかすごく理不尽です、マダムは。


はっきり言って、ディアナ?あのクソアマ…お嬢ちゃんに取り憑いたれや!なんて思いましたのよ。
ええ、だって、チャラスケ…遊んでるし、なんかイケズだし…。

あのコに取り憑いて家族や彼氏や遊び人の仲間共やらを、恐怖のどん底に突き落としちゃえばよろしいのに。

なんでベロニカちゃんが。
 

 

 


( ゚д゚)ハッ!
べロニカちゃんがいっちゃんかわい子ちゃんやったから「ワイ、この子がエエ」ってなったん?
お前ら悪霊どもは、人類の至宝であるかわい子ちゃんに気安く手出ししすんなよ、ヴォケ!
言っとくけど、おへちゃやったらかまへん言うてるんちゃうで!
なんちゃらハラスメントやって言われたらかなわんからな、防衛線張っとくわな。
このご時世、何でハラスメント扱いされるかわからんよって。
マダムが襲われてもいいんちゃうのん?と思うのは、
性格がイケズでチャラスケな嬢ちゃん&ダンスィー。



ディアナなんか、唯一の友人ロッサに取り入って…そりゃロッサも「家の事せなアカンねん」言うて付き合いの悪い(ついでに言うなら金もなくてデーハーな遊びができない上にオカルトマニアな)ベロニカより、ノリが良くて軽くって、遊び人の知人がいっぱいおるディアナのほうが楽しいし刺激もあるやろうさ。
ロッサの気持ちはわからないでも無いよ。


しかしディアナはアカン!
こいつは取り憑かれてもカマへん女や。
ロッサを奪い取った時の、勝ち誇ったようないやらしい顔!
もうここだけで、この嬢ちゃんこそ犠牲になるべきだとマダムは思うの。



そして何がアカンって、非力な妹弟にまで魔の手を伸ばしたのはアカン。
大人であるママ上には何もしないくせに。


下の階に住むうるさいおばはんをザンコックにKILLしてくれんのかと思ったら、そうでもないやん。
この、内弁慶悪霊め!

 

 

ムカムカムキームキームキームキームキームキームキームキームキームカムカ

 


家の中で使う小型無線機。
窓の向こうにある(別の部屋が見える)若者らしい青春。
「大人になりなさい」と言われて真っ赤に染まる下腹部。これは初潮の暗喩なの?
「センテージャ」の歌。
雰囲気はすごく良いです。
いろいろ突っ込み過ぎな部分も多いけど、マダムは好きです。

 

 

乙女のトキメキラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブ乙女のトキメキ

 


ママ上も、放ったらかしにしてるわけじゃないんやけど、家には寝に帰るだけ…的な働き方やもんなぁ。
誰が悪いわけでもないのになぁ。
つくづく、奴らは取り憑いて怖がらせる人をちゃんとチョイスしろや!と思う一作。
ケツカルチャラスケ人は、どんどんやっちゃってください!
こんな健気な子をターゲットにするなんて、

ユルスマジですな!



実話をもとにした作品。
実話だから、理不尽なのか。
監督さんはRECの監督さんですよ。
RECを知らんだとぉ?
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