主人公に大層イラつくでござる。
リバイアサンX 深海からの襲来 [DVD]
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私、出来る女です!アピールをした割に駄目な生物学者が、深海から持ち帰った卵。
そいつが孵化して、
そりゃもうドンパッチ!…にはならない地味な映画…。
オリーブは、生物学者。
有名なフレッチャー博士に、そこそこ盛りまくった自己アピールメールを送りつけ、首尾よく雇用してもらいます。
フレッチャー博士の船に乗り込み、ご自慢の潜水服で460mの深さまで潜ったら、何かに襲われちゃった。
急遽引き上げられたオリーブは、潜水時の記憶を失くしてました。
「ご自慢の潜水服を破損した役立たずは、もう要らん!」
クビになったオリーブ。
同僚のダラは、心配してくれてますが、オリーブは破損した酸素ボンベの中に、何かの卵らしきものが入っているのを発見。
こっそり持って帰りました。
五ヶ月ぶりに帰ってきた我が家。
「よう帰ってきたなぁ!」と歓迎してくれるお隣さん。
同居している彼氏のマットも喜んでくれます。
オリーブは、地下にある研究室で卵を育てるつもりでした。
このことは誰にも秘密。
クリーチャーが孵化。
近づいたオリーブは、墨みたいなのをかけられてギャッ!
この時からオリーブは、少し変になっていきます。
イカスミみたいなおゲボ様をお吐きあそばしたり、光に異常に弱くなったり。
ダラにイカタコモドキを見せたら「餌やらな死ぬで」と忠告されちゃった。
餌って何?
いろいろ試してみるけど、何も受け付けてくれへん。
オリーブが自分の血液をあげると、キャッキャウフフと喜んでくれはるやん。
そんな時、オリーブの妹のエリーが遊びに来ました。
オリーブと正反対の「考えるより行動」タイプ。そして人懐っこい。
オリーブは、エリーやマットそっちのけでクリーチャーにのめり込んでいきます。
そこへフレッチャー博士が乗り込んできました。
「オラオラ、船の上から勝手に持ち出しやがってこのタコが(イカタコモドキだけに~)!この新種生物は、ワイが貰い受ける!」
この子をどっかに連れて行かれてたまるか!謎の母性本能スイッチが入ったオリーブは、博士を餌にしちゃったー。
チクったダラも餌にしてあげませう。
クリーチャーは、生き餌を求めているけど、そう簡単に餌は手に入らんやん?
オリーブは、マット(介護職か看護師か)が受け持った患者が、余命幾ばくもないご婦人だと知り、彼女を餌にしちゃおうっと!と考えました。
新鮮ではないけど、とりあえず生き餌。
患者が行方不明になったことで責任を問われたマットがクビに。
なのに、オリーブは、マットにもエリーにもあまり関心がないご様子。
エリーに慰められるマット。
クリーチャーが卵を産み、
「ちょーーー!聞いて!あのコがな、ご出産や!」
喜んでたら、マットとエリーの不倫現場に出くわしちゃった。
エリーを地下の研究室に閉じ込め拘束。
マットも階段から突き飛ばして転げ落ちたところで、しっかり餌に…。
エリーが「あれは何?」と訊いてきます。
「あれは、神…私の命令にしか従わない、神よ!オホホホ!!」
「あんた正気じゃない!」
「うっせー、バーカ!神は私には従順なのよのさ!」
言うた尻から食われるオリーブ。
エリーが大騒ぎしてたら、隣の家の人がやってきてくれました。
クリーチャーは光に弱いのです。
救出されるエリー。
しかしエリーの言う「クリーチャー」なんてどこにもおらず、排水溝の覆いが壊れてただけ…。
エリーは精神病院に入れられてしまいました。
病院で、洪水のため汚水が海に流れ込み、魚や得体の知れない生物が打ち上げられた…と言うニュースを見て、海岸に駆けつけるエリー。
海岸に打ち上げられている、クリーチャーの卵、卵、卵。
無数の…数え切れない卵が海辺にあるやないのん!
おまけに一斉に孵化しだしたやないのん!
ああ、人類が滅びちゃう、地獄の門が開いちゃった。
海の中から、クリーチャーの本体がウニョ~~ンと触手を伸ばしだして、
「イカ?お前イカやったん?」
何人分のイカ焼きできるねん!という絶望ENDで。
おしまい
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似たタイトルの映画がありましたが、
こちらは、パチもん。加えて言うなら、ポンカスです。
マダムは、モンスターとのバトゥを期待してたんだよ!
なのに、地下室でチマチマとクリーチャー育成ごっこ…。
ヒロインのオリーブに、髪の毛一本分も感情移入できない!
彼氏のマットが気の毒すぎるやろ?
こんな女と恋人になったがために、振り回されて職を奪われて、餌にされて…。
マットはエリーとくっついた方が上手くいくと思うねん。
さっさと二人で逃げ出したら良かったのにね。
多分、こいつTwitterやらインスタやらで、彼氏の作った料理を「私が作りました」だの、いもしない友達と仲良く遊ぶ話をしたりする盛り盛り女タイプ。
生物学の博士で忙しい身の上ちゃうかったらネットで嘘ばっかぶっこいてる女になっとるで。
オリーブは、あんだけマットを無視して要らんもん扱いしてたくせに、エリーとマットが仲良くなったらムキー。
だったら、もう少しマットに情をかけたれよ…。
一応、人を餌にすることに対して、悩んだりする時期もあるにはあるのやけどな。
どんどん、気にしなくなっていきはるんぇ。
あ、つまり、狂気ホラーの括りでエエん?
クリーチャーも、ずっとカーテンの影に隠れて。
平安時代の女性か!
御簾の後ろにいて、姿現さはらへん、源氏物語か!
でっかいめんたまだけギョロリ、ギヌロ!
あとは触手…。
全体像がさっぱりわからん。
光が苦手っていう設定も、造形をごまかすために、付けた設定やろ?
ラストで曇天とは言え、それありの光量のある場所で、あっちでもこっちでもフカー!
…設置どないした、コラ!
オリーブの眼が真っ黒になって、イカスミの涙を流したり。
入浴してたら、お湯がイカスミになったり。
エリーの手がぬ~べ~の手になる幻覚を見たり。
(若い子は知らんか)
いろいろ、おもしろ要素は入ってるんだけど、
それがストーリーや客音の面白さにつながっていないの。
全く。
これは多分、主人公を筆頭にしたキャラがアカンからだと思う。
普通なら「このメス猫がっ!」ってなるエリーが「いい子」に思えるくらい、オリーブには感情移入が出来ひんの。
クリーチャーはクトゥルフ。
それなら、もう少し見せ場を作ってくれれば良いのに、
文書や絵で造形を見せられてもにゃ~。
話も画面も暗い。
まぁ、観なくても良い映画でございますね。
自己顕示欲の強い女性がクリーチャーに母性を抱いて、
その挙句自分も餌になる。
結局クリーチャーとヒトは相容れないし分かり合えない…。
そういうテーマなの?
でも、オリーブは、
恋人のマットとも実の妹とも、分かり合えてないやん?
なんてこったい、オリーブ!
(終始これ)
話も暗いし画面も暗い。
暗いからグロシーン(…のはず)も、良うわからへん!
もっとガーッと来てワーッと来るモンスターものを予想してたのに、
オリーブちゃんが狂気に流されていく話でした。
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