シークレット・デイ あの日、少女たちは赤ん坊を殺した(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

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映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

デブをdisる

 

 

お互いハミゴ同士で、仕方なくつるんでいた女の子たち。

ある日赤ちゃんが泣いているのを見つけたはいいけれど、

彼女らに何が出来るわけもなく赤ん坊は死亡。

苦難の道が始まった…。

 

 

 

アリスはくるくるヘアの女の子。

ママから、ロニーと仲良くしなさいと言われるけれど、実は彼女が好きじゃない。

アリスもロニーも、集団の仲間に馴染めない(浮いてる)ので必然的に二人で過ごすことに。

 

 

友人のバースディパーティでやらかしたロニーは追い出され、とばっちりを食ったアリスも追い返される。

 

 

帰宅途中で赤ちゃん(オリビア)を見つけたロニーは、「やめなよ」と制止するアリスを無視して赤ん坊を連れて行ってしまった。

結局赤ん坊は死亡し、ロニーとアリスはその罪で逮捕されてしまった。

 

 

7年後。

 

 

出所したアリスは相変わらず家でブラブラしている。

母親は、働くようにすすめるが、アリスは「いいところが見つかったら働く!今探してる」ダメ人間。

「デブだから、雇われにくい」

…この子アカン子やガーン

母親は教育関係者で、厄介そうな人。

ただアリスには甘い。

 

 

 

アリスは、ロニーに引きずり込まれて無実の罪で刑務所に入ってたと言い続けていた。

一方ロニーは、刑務所から出てきて、ベーグル屋でバイトをしてはる。

 

 

そんなおり、家具店で親が眼を離した隙に、ブリタニーという女児が行方不明になってしまった。

オリビア誘拐時に活躍した女刑事が、また事件を担当。

 

 

 

ロニーが女刑事を見て逃げ出すやん!

怪しすぎるがな!

 

 

雷ランニングランニングランニングランニングランニングランニングランニングランニングランニングランニング雷

 

 

オリビアちゃんの母親はこの誘拐事件を知り、心がざわついている。

 

 

女刑事がアリスを訪ねてくるが「やましいことは何一つ無い!」というアリスは自分から警察に行くことに。

「ロニーが誘拐した」「私は巻き込まれただけ」「無実」

オリビアちゃんの遺体遺棄現場にあった、アリスの名の入った空き缶についても「誰かがやった、私は行ってない」の一点張り。

 

 

ムカムカムキームキームキームキームキームキームキームキームキームキームカムカ

 

 

ロニーが見つかる。

ロニーはオリビアを連れ去ったのは泣いていたからで、アリスから「私がママであんたはパパなんだから食べるものをもってこい」と言われ家からも行ってきたプリンを食べさせたらオリビアの具合が悪くなったこと。

大人に知らせようと言ってもアリスが「怒られるやん」と立ち去ったこと…などを話す。

 

 

食い違う供述。

 

 

アリスは、見知らぬ男の車でご帰還する。

「仕事を見つけた、デブでも出来る仕事を」その仕事がなんなのかに思い至り、母は苦悩しはる。

 

 

イエローハーツてへぺろてへぺろてへぺろてへぺろてへぺろてへぺろてへぺろてへぺろてへぺろてへぺろてへぺろイエローハーツ

 

 

刑事たちは収監されていた時の二人の記録を入手。

ロニーはロンリーぼっち。

アリスは監獄で妊娠していた事が発覚。

そしてその子を里子に出していたことも…。

 

 

アリスは自分が産んだ赤ん坊に執着した。

母親が「夢物語」を作ってアリスに語る。

アリスの心を守るためという名目で。

「いいところに貰われて、幸せになってはる。

背中に星型の痣がある…」

 

 

乙女脳なアリスはその母の作り話を信じ込み、自分の子を探し求める。偶然ブリタニーを見つけた時「この子、ウチの子や!」と思ってしまったのだ。

 

 

乙女のトキメキラブラブラブラブラブラブラブラブラブ乙女のトキメキ

 

 

ブリタニーは無事に帰ってきた。

アリスは司法取引で無罪になる。

「私は無実だった。

刑務所で無理やり手篭めにされ、子供を産んだ(本当は大恋愛してた)」

犠牲者としてマスコミに出るアリス…。

アリスはテレビに映る自分を見て、ニンマリしている。

 

 

7年前、ロニーは罪の意識におののき、アリスの母にすべてを打ち明けた。

アリスの母は、アリスの空き缶をロニーに渡し、現場においておけ、

公平に罰を受ければいいと告げたのだ。

 

 

本当の犯罪者はアリスだったのに。

 

 

マスコミに取り囲まれ悲劇のヒロインになっているアリスを見て、刑事は「恐ろしい子」と言う。

だが本当に恐ろしいのは…。

ロニーでもアリスでもなく…。

 

 

      おしまい

 

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母親の愛というのは、加減を超えると恐ろしい。

 

 

アリスという、自己中女。

自分は絶対間違っていない、自分は被害者、自分はかわいそう!そういう思考の娘。

肥大した自意識。

現実との乖離に適合できない。

そんな娘を良き方向に示唆するのが母親なのではないかと思うけれど。

母親は「娘の理解者である自分」「娘を愛している自分」に自信満々。

その一方で、ロニーと言う美しく絵の才能を持っているけれど、社交的でない少女にも理解者である家のように振る舞う。

 

 

アリスは言う。

ロニーはアタシの友人じゃなくママの友人だと。

 

 

初見から、アリスという娘に嫌悪感を抱く人は多いと思う。

それはデブだからとかそういうことじゃなく。

なんだろう…歪なんだよ、この母娘が。

 

 

男の人は、ホントにチョイ役で。

アリスとロニーと、その母親と刑事の女で話が進んでいきます。

 

 

ミステリなんですが、

「そうきましたかーーー」

なんていう爽快なオチはどこへやら。

 

 

ロニーとアリスという少女の運命を変えてしまった母親の罪深さ。

アリスという夢見る乙女の痛々しさ…。

そのモンスターズに翻弄されるロニー。

 

 

良い作品なんだろうと思うけど、

心をガーッと持っていかれるかと言われたら、

マダムはアリスとそのオカンに苛ついて、

それどころちゃうわ!

…ってなりましたと、お伝えしておこうと思います。

 

 

 

原作未読です。

評価はあまり高くないみたいですね。

翻訳ものはやっぱ、翻訳一つで読みづらくなるし、生活や環境が違うので、なかなか理解に及ばない部分もあったりして。

 

 

自己顕示欲の強いアリス。

自分を過大評価して、それと同じだけ劣等感もあるアリス。

認めて欲しい、必要として欲しい!が強いアリス。

アリスの歪みまくった性格…。

人としての、危うさを感じる。

この子はもう…後戻りできないよ。

 

 

良い作品だとは思うけど、オススメはしないかなぁ。

もっとサスペンスフルな内容かと思ってたのに。

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