ネイルズ ‐悪霊病棟‐(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

最近の「お化け=女子」の風潮をぶっ壊すぜ!男お化けも怖いよ?

 

 

交通事故で身体が麻痺しちゃって、

気管切開チューブも入ってるから、

身動きとれへんのに、

毎晩「わんばんこ!」言うて、「あいつ」がやってきよる…。

 

 

 

ディナは交通事故で一回死んだけど現世に舞い戻ってきました。

事故はかなりひどかったようで、身体の自由もきかず、呼吸も気管切開してチューブが入ってる状態。

PCに入力したものを音声に変換する「スピーク・アンド・スペル」という方法で意思の疎通をしているの。

旦那のスティーブと娘のジェマも心配してる。

 

 

入院しているホープウェル・リハビリ病院はとてもボロく、入院患者もリハビリ病院なのでお年寄りとかばっか。

でも看護師のクレバーは、結構親切。

男性なのでちょっと困ることもあるけどね。

 

 

動けぬ日々を過ごしていたら、ある夜部屋に誰かが来たような気がしたん。

精神科医の先生は、強い鎮痛剤で幻覚見はったんちゃいまっか…と言いはるし。

 

 

夜中にクローゼットのドアが開いて、男が出てくるやん。

呼吸器止めようとするやん。

呼吸器停止音がピーピー鳴り響いてディナはなんとか助かりました。

 

 

スティーブは怖がるディナのために監視カメラを付けることに。

監視カメラで自分の怪我(顔の損傷)に初めて気づきショックのディナ。

なのに旦那は、アシュレイって言う女子社員が入ってくれたから、会社のことは心配要らんでぇ~とか…。

そんなこと聞きとうないわ!

(ディナは略奪婚してるので、自分も略奪されるんちゃうかと思ってはるん)

 

 

 

 

ディナはネットでこの病院のことを調べてました。

すると、以前ここで患者の子どもたちが次々殺される事件があり、殺人犯の容疑をかけられていたエリック・ニルソンって男が自殺しはったことがわかっちゃった。

 

 

古くからこの病院にいる精神科医にエリックの話を訊くと、

「エリックはなぁ、もともとは患者やってんけど、その後病院で働き始めたんさ。

患者の子供を献身的に看病してたけど、爪を切って集めとってな。

ついたあだ名が『ネイルズ』や。

その後、病院内で子供が次々死んでいって、犯人がエリックや…ってなったところで首吊って自殺しよったん」

「その自殺した部屋って、ウチの病室にあるクローゼットやろ」

「ガフッゲロー」大当たりだった模様。

 

 

その後も怪異は続くものの、

監視カメラに映ってる「ネイルズ」がディナ以外の人には見えてへんみたいやねん。

 

 

ディナは呼吸器なしでも呼吸できるように訓練をはじめはる。

筋トレもして、この病院から何が何でも出たる!

可愛い娘のジェマからスカイプが来ても、横にはアシュレイがおる。

しかも旦那は彼女と浮気してるらしい。

入院なんぞしてられるケェムキー!!

 

 

そんなある日、ディナの腹に爪で文字が書かれたんよ。

「I MISS YOU」

(会いたかった…とか、そういう意味)

 

 

タラーガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンタラー

 

 

トレバーが宿直室で、ディナが子供の頃この病院に入院してたカルテを見つけはる。

「ネイルズ」が自殺する前に、次の標的にしていたのがディナだったこともわかっちゃった。

 

 

トレバーがモニターを見たら、そこに「ネイルズ」が映ってるやん。

背後を確認して目視してもおらへん。

モニターの中のトレバーは微動だにせず、ネイルズが徐々に…徐々に迫ってくる。

そして…。

 

 

ハートブレイクドクロドクロドクロドクロドクロドクロドクロドクロドクロドクロハートブレイク

 

 

ディナが「ネイルズが来る、Oooh、きっと来る」言うてるのに旦那は全くこれっぽっちもからきし信じよらへん。

一緒にお見舞いに来てたアシュレイは、夫婦の修羅場を見たくなくて、とっとと駐車場に避難や。

スティーブがアシュレイのあとを追いかけると、アシュレイは車の中で死んではり…。

 

 

病院関係者も次々KILLられていきます。

院長も精神科医も、KILLKILLKILL!

Oooh、きっとKILL!

 

 

ディナはジェマに「あんたは信じてくれるよな?」と問います。

「もちのろん!」

ディナは呼吸器を外し、特訓の成果を見せ「逃げるぜ!」

(BGM、巨人の星の♪ブォン!パッパッパ~~~ラパラララ~~~)

 

 

 

車椅子に乗って逃走しますが、ネイルズが追いかけてきはる。

このままではジェマも…そう思ったディナはジェマをドアの外に押し出し、部屋にこもりはる。

「あなただけには手出しさせない!」

 

 

 

 

襲い掛かってくるネイルズにボコボコにされるディナ。

ジェマは、壁にボロ雑巾のように打ち付けられ絶命する母の姿に嗚咽が止まりません。


 

事件が発覚し警察がやってきます。

犠牲者、多数。

生き残ったジェマは、警察に誰がやったの?と問われ答えるのです。

「ネイルズ」と…。

 

 

捜査は進みます。

モニターは稼働したまま。

モニターの中で、ディナはネイルズ(@エリック)の手厚い看護を受けています。

きっとこのまま、永遠に…。

 

 

     おしまい

 

 

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

 

 

 

いや、アホラーやと思ってたら、

なかなか面白かったわ!

 

 

ネイルズって言うタイトルで、爪を伸ばしたチャンネーの悪霊が襲ってくるんやと想像してたのに、

爪フェチでヘンタイ男の悪霊が襲撃よ。

 

 

ネイルズ、別にロリコンじゃなかったんやね。

大人のおばちゃん(顔に負傷)してても、思い続けた純情な愛を貫き通す。

悪霊界の岩清水弘やんか!

「きみのためなら死ねる」じゃなくて「もう死んでる」し、「君を殺すことにためらいはない」アカン岩清水やけど。

 

 

 

 

悪霊=髪の毛が長くてワンピース着て、変な声出して這いずって寄ってくる女子。

このイメージを覆す、気持ちの悪い男お化け!

 

 

 

 

ディナは、あんな怖い目に合ってて、心が折れそうなもんやのに、

「コナクソ」

ってなる…。

この女優さんはっ!!

           下矢印

『ディセント』→■

『ディセント2』→■

           上矢印

…の、サラ姐御じゃござんせんか!時間があったら読んでみておくんなまし。

そら強いわ!!に納得。

 

 

ラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブ

 

 

いや、もちろん突っ込みどころは多いんですよ?

もう少し起承転結をしっかりつけたら、もっと怖くなったんちゃうかあーとか、思いますよ?

結構投げっぱなしなラストへの持って行き方ですよ?

 

 

でも「身動き取れない」つまり逃げられへんのに、やって来はる。

これは、実際に身動き取れない病や怪我や手術をした人にはわかる恐怖じゃないかと思うんスよ。

もうどないしょうもないやん!

 

 

 

ネイルズが何故院長たちを殺したのか…。

かつても病院の知り合いさんやったから?

トレバーは、クローゼットに釘打ったりして、なかなか出ていけへんようにしたから腹立ったん?

そこまではわかるんだけど、アシュレイがKILLされるのは、とんだとばっちりじゃないの?

 

 

もう手当たり次第にKILL!

でもジェマは生き残る。

この差が明確じゃないので、なんで?ってなるかもです。

ネイルズが見えた見えないも関係なさそうだし。

モニタ越しには見えるけど、実際には見えない…これもなかなかステキなんだけど、KILLか否かの区別にはなってないよね。

 

 

イエローハーツウインクウインクウインクウインクウインクウインクウインクウインクウインクウインクイエローハーツ

 

 

この映画は、音や映像で急にびっくりさせる系なので、そういうのが苦手な人には結構怖いかも。

グロは、そんなに無いです。

ディナが車にはねられるシーンくらいかなぁ、ショッキングなのは。

 

 

ディナは臨死体験をして、あの世に一回足を突っ込んでたからネイルズにおそわれたのかと思ったら、そうじゃなくて。

ずっとあなたが好きでしたパターンだったのかよ…。

正確には「ずっとあなたを狙ってました。入院して来はった。千載一遇のチャーンス!」

 

 

 

 

病室が広いのはいいけど、

いわく有りげなクローゼットはいらんわ。

しかし、大部屋に行ったら行ったで、

部屋のメンツ全員死ぬパターンになりはるんやろ?

こわいこわい。

 

 

なんちゃら病棟ものが好きな方には、

オススメ!

なんちゃら病棟ものって、なんぞ?

……スカンタコ!

「病棟でなんか起きるんぇ」的なアレやがな!

ポンカスやアホラーが多い系のアレやがな!

 

 

ディナの片手ブラインドタッチがゴイスーで、

マダムなんかもう、

こういう文明の利器は使えないヨカーン。

「ティ」って入力したら「ティンコティンコ」ってPCが言いはるん。

コロシテクダサーーーイ!

生きる価値無しかも…なマダムにポチっとお願いします。

      ↓

にほんブログ村 映画ブログ 映画日記へ
にほんブログ村