まとめて紹介映画館(聖の青春/ムーンライト) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

一発目が、まとめてかいっ!

いや、年末に見たのは良いけど、書いてる暇無くってさー。

感動しました、どちらも。

 

 

 

【聖の青春】

 

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原作既読。

 

将棋に生き、将棋のために人生を費やし、そして散っていった村山聖を描いた感動巨編。

 

 

…と言っても、村山は、多分周囲からは「変人」と思われていたろうなーと言うエピも満載に。

愛読書が「いたキス」なのが泣けた。

 

 

幼いころにネフローゼを患う聖。

それはまだ子供の時から制限された生活を送らなくちゃいけないということ。

聖のお母さんが医者から「なんでもっと早く連れてこんかった」と怒られるシーンは胸が痛みました。

当時、普通の家庭のお母さんは、早期に「ネフローゼ症候群かもしれないから検査してください!」なんて言って病院に行かへんて…。

 

!真顔真顔真顔真顔真顔真顔真顔真顔真顔!

 

 

ネフローゼという病と付き合っていくことになった聖の生きる希望が将棋だったのです。

 

 

持病があるから、とあちこちで弟子入りを断られた聖を拾ってくれた森さん。

リリー・フランキー演じるこの森師匠が、ひょうひょうとしていてとても良い。

 

 

腎臓に病を抱えてるのにカップ麺を食っちゃってる聖。ダメェ…!

行き倒れになりかけて赤の他人に助けてもらう聖。

いい大人としてどうかと思うが、聖には聖のポリスィーがあるわけで。

 

 

大げさにならない演技と、大げさにならない演出で、淡々と村山聖の生きざまを描くく作品。

だから「ごっつい感動」を…与えられる感動を求める人には泣けません。多分。

 

 

聖役の松ケンももちろんですが、

羽生三役の東出昌大が「アイヤー、この人大根や思てたけど、こういうクセが強い役は上手いアルヨー」でした。

 

 

聖はネフローゼを抱え、その上膀胱がんにまで侵され、短い人生を駆け抜けていきました。

将棋にすべてを捧げながら。

ご両親や師匠の親心がじんわり伝わってきて、ほろっとしてしまう…そういう作品。

 

 

おすましスワンおすましスワンおすましスワンおすましスワンおすましスワンおすましスワンおすましスワンおすましスワンおすましスワンおすましスワンおすましスワンおすましスワンおすましスワン

 

 

【ムーンライト】

 

 

 

 

ラララドン?(違うわ!ラドンは怪獣やわ!)なんかそういうのは、音楽絡みなので観る気が起きず、こっちを観てしまいました。

 

 

ざっくりしたネタバレ。

幼い頃から運命に虐待されてきた少年が、

「なんでやねん」

という運命のイタズラに翻弄されながら、

やはり低層階級から抜け出せずに終わる話。

 

 

1:リトル

2:シャロン

3:ブラック

この三部作に分かれて話が進みます。

 

 

主人公のシャロンはヤク中の母親からはネグレクト&虐待され、学校に行けば虐められ、友人はケヴィンという男の子だけ。

そんなシャロンが知り合った大人、ポー。

だけど彼は麻薬の売人でした。

父親のような存在のポーにいろんなことを教わりますが、ポーは亡くなってしまいます。

 

 

シャロンは10代になり、ケヴィンに好意を持っていることを自覚します。

ケヴィンもシャロンを拒否らず受け入れてくれますが、いじめが限界点を突破。

いじめの首謀者はケヴィンにシャロンを襲わせます。

シャロンは虐めたクラスメイトにリベンジ。

タイーホ。

 

 

シャバに戻ってきたシャロンは、あれほど忌み嫌っていた麻薬の売人になってました。

もうそういう仕事しかないねん。

料理人になって堅気の仕事をしているケヴィンと再会したシャロンは、愛した人は一人だけと自覚しました。

 

 

ものすごく中途半端にぶつっと終わってしまうので、

「ええっ?ここで終わりなん?」

…ってなっちゃった。

だからこそ、なんとなく希望が持てそうな気もするけど、その希望だって全部ハッピー!な希望じゃなく、嫌なことが99ある中で1個だけ希望…みたいな…。

 

 

同じように低下層の黒人(そしてバイでもある)ケヴィンが、まっとうな道を歩んでるのに、シャロンが転落してしまったのは、迎合する力がなかったから?

そして母親があかんかったから?

シャロンの母親がもっとしっかりしてたら、シャロンの運命は変わってのかな。

でもやっぱり、いじめの首謀者にリベンジするのに、衆人環視のもとで椅子で殴ったらアカンと思う…。

そういうことも含めて、シャロンが「物を知らない」ことが悲しい。

だって誰も教えてくれなかったってことやんか。

 

 

多分、筋違いの感想だと思うんやけど。

教育って、本当に大事やと思うんさ。

 

 

差別ってのは、なくならへん。

それはもう、氏育ちから容姿から学歴から性格から金のあるなしから、全てが要因になるん。

差別と戦うか、差別と折り合うか、差別に目を背けるか。

どれも正解でどれも不正解。

 

 

 

とても重くて、とても不親切な映画。

だけど、とても素晴らしい映画。

同情や「差別はアカン」なんていう正義感が薄っぺらく感じられる…。

好き嫌いは別れると思うよ~~ん。

 

 

 

いきなりまとめてしまいました。

次からはちゃんと書きたい。

気持ちはあるのよ、気持ちはあるのよ?

 

 

旦那が家にいると、映画が観られへん。

何やかやと用事ができるんさ。

はよ仕事行けや、え?8日まで休み?

グヘェェェェェェゲロー

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