ダーク・プレイス(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

過去の事件の真相は…

 

 

 

一家惨殺事件で生き残った少女。

犯人は実の兄。

「あの事件の真相を洗い直してみないかい?」
今更そんなことして、何になる!
だが、真実はその姿を表し始めた…。

 

 

 


1985年、ある夜。
長男のベンが母親パティと妹たちを殺す事件が起きたん。
お父ちゃんのラナーは、ダメンズなのでその場におらへん。
末娘のリビーだけがその場を逃げ出し、一命をとりとめた…。



あれから年月が流れ、リビーは人々の善意や寄付で生きていたが、事件は風化。
寄付もすっかりなくなり、生活苦にあえぐリビー。
そんな彼女に「過去の事件をほじくり返してみない会?」…正式名「犯罪クラブ」のライルが接触してきはる。

 

 


 

 

最初はアホかと思ってたリビーなのに、報酬につられてフラフラ~~~っと協力させてチョーダイ!

金の力は強い!

こうしてリビーはライルとともに記憶と真実を探ることに。

 



当時、カンザスで農場を営んでいたリビー一家。
ミシェル(口うるさい小姑気質)とデビー(影薄い)と言う姉もいます。
父親は働かず金だけむしり取っていく男なので夫婦仲は悪く、母親が一人でやりくりしていたん。


そこへあの事件。
生き残った8歳のリビーは警察に尋ねられ、記憶が殆どないままに「ベンが犯人やんな?」「うん」と証言。

 

 


 

 

 

ベンは悪魔崇拝主義者だったから。
厨二こじらせてはったんよ…。


リビーは刑務所にいるベンに会いに行くけれど、自分の中では「犯人はベン」なので、モヤモヤ。
ただベンの腕に誰かの名前のタトゥーがあることはわかった。
当時の記憶が定かでは無いリビー。調査記録を読んで記憶を呼びおこしていきはる。

 

 



当時ベンは、ディオンドラと言う娘としっぽりしてはった。
彼女は妊娠中で、悪魔崇拝者。
ベンは彼女の影響下で、どんどん悪い子ちゃんになっていきはる。

 

 

そんなベンに、とんでもないうわさが!
なんと幼い女の子にいたずらをしたらしいやないのん!
クリシーという女の子が訴えたんやけどクリシーのママがまた高慢ちきな女で…。
裁判の費用やら何やらで、母親のパティは苦悩していたっぽい。

 

 

ガーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンガーン

 


リビーは、大人になったクリシーに会いに行くが、彼女はストリッパーになっていたん!
親とは音信不通になってるそうで。



今はすっかりフリーダムマンになってるオトンからディオンドラの話を聞くリビー。
調べたらディオンドラは行方不明になってるやん。


そしてクリシーから

「実はベンが好きだったのに全然相手してもらえへんから…やらかしちゃったんよ~

(*ノω・*)テヘ、ゴメンチャイ」

と幼女いたずら事件がでっち上げだった事実を知らされガボーンなリビー。

 

 

タラー滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗タラー

 

 

こうなったら真相解明したる!
ディオンドラの本名がポリーだったことを調べあげるリビー。
ベンの腕に入れてあったタトゥーは「ポリー」か!


ディオンドラの今現在の住所を探しあて、やってくるリビー。
彼女はあの時妊娠していた娘を産んでひっそり暮らしてはった。
リビーは彼女たちの家の洗面所から、亡き母が肌身離さず持っていた…どんなに借金で苦しんでも手放さなかった…ネックレスを見つけ出す。
やっぱあいつら何らかの関与をしとった!


ライルから連絡があり、母親を殺したのはディールと言う男だと知らされる。
経済的に立ち行かなくなった母パティは、自分を殺してもらい保険金を子供たちに残そうとしていたのだ。
ディールは、仕事請負人としてきっちり仕事をしに来る。

 

 

キラキラグッグッグッグッグッグッグッグッグッキラキラ

 


ディオンドラは、ベンと町を出ていきたいと思ってはった。
その為にはお金が必要。
ベンがお金を取りに家に戻った時、ちょうどディールが仕事に来たときだったん。

 

 


 

 

 

ディオンドラを見つけ出したミシェルが騒ぎ立て、カッとなったディオンドラがミシェルを絞殺。
ディールは逃げるデビーも撃ち殺す。
リビーだけが逃げ、錯乱状態で警察に保護されたってスンポー。


つまり、ベンが殺したのは誰もいなくて。
ディールがオカンに頼まれて「事件に見せかけた自殺」を遂行し、デビーが巻き込まれちゃった。
ディオンドラがミシェルを殺しちゃったので、お腹の中にいる子供とディオンドラを守るために、ベンはずっと罪をかぶってました…。



アホかーーーーー!
ムカムカムキームキームキームキームキームキームキームキームキームキームカムカ

 

 

ベンは釈放されます。

ディオンドラは捕まり、ディールも捕まって余罪バンバン。

ディオンドラの娘は逃げてるけど、もう気質の生活は出来ないにゃ~。

 

 

      おしまい

 

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

 

 

 

 


ドアホウか!
男の純情ドアホウか!



当時は、悪魔崇拝とかがかっこよかったんよ。
「邪眼」やら「ダークマター」やらみたいな感じ。
ちょっと尖った、オレかっこいい!的な…。


でも大人は「悪魔を崇拝するなんて、何たるコッチャ」だしね。
ベンは優しくて、良き兄貴だったんだけど、ディオンドラみたいな女に引っかかったんが運の尽き。
この「アカン異性に、くっつかれる」と言うのは、オカンからの遺伝しちゃうやろか?
オカンもしっかりものなのにオトン、アレやし。

 

 

 


たしかこの頃ってアメリカの農業がえらいことになってた時ちゃうかったっけ?
おぼろげなマダムの笊記憶が「なんかあったはずや」言うてはる。


オトンは仕事しよらへん…のに金持ちだしよる。
オカンは親から継いだ農場を守るのに必死。
あれよ、ジャパニーズでよくある、
「あんた、やめて、それだけは持ってイカンとって、子供の給食費やねんで?」
「しるけぇぇぇぇ」

それが許されるのは「浪花恋しぐれ」だけです。
 

 

つか、ベン…。

あんた、そんな理由で服役してたんですか?ってのが大きなショック。
もっと大きなショックは。
クロエ・モレッツちゃん…。
うわぁ!
あの美少女が汚れ役を。


「妊婦役はするけれど、おヌードは見せなくてよ!」
「朝チュン事案しかOKしなくてよ」
……オマエナー
ゲッソリ


あ~~~、それと。
ミシェルは、KILLされても仕方ないなーと思うくらいコンババ(根性ババ色)な子です。
全く一切これっぽっちもかわいそうと思いませんでした。
デビーも、あの影の薄さでじっとしてれば助かったのに、
何故そういう「非常事態」だけ、自我を発揮するんや…。


記憶ってのは、いくらでも上書きできて。
自分に都合のいいことしか覚えて無くて、しかも改竄されてて。
記憶の中ではいつだって自分が被害者なんだもん
ウインクキラキラ


そんな「アタシ悪くないモン女」に鉄槌を喰らわせる、
「ほんまのことを知れやボケ」映画。



28年もの年月を経て、ようやくわかった真実。
ベンの純愛が、全く意味をなしていないのが泣ける。

 

 

ハートブレイクゲローゲローゲローゲローゲローゲローゲローゲローゲローハートブレイク

 

 

とりあえず、

リビー。

お前は働け!

 

かなり綿密な作品で、ミステリとしても上の部類だと思うのに。

何だろうこのモヤッと感は。

多分、愛の方向性が間違ってるんだよ…チミたち…ポチ

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