ナイト・チェイサー（ネタバレ）

料金払わなかったら、追いかけられる

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パリに来たクリスは、友人のリュックと再会。

再会のノリで（引っ張られて）パーティに行ったり

タクシー料金を踏み倒したり。

そんなむちゃくちゃしてたらついに…。

クリス…昔は悪いこともやってたけど基本真面目

リュック…ワル・イキリ・バカ

リュディヴィーヌ…クリスの元カノ、今はリュックと…

クリスはロンドンからパリについた早々、ドラッグパーティに連れて行かれるねん。

リュディヴィーヌに未練たらたらなクリス。

でもリュディヴィーヌは、

「はぁ？ヨリ戻すなんて無いし！

つか、アンタがなんも言わんとウチから逃げたんやん！

おかげで傷心のウチは、すっかりヤクに溺れたわ」

溺れるなやー！こいつもアホの子かー！

パーティに行ってもリュディは先に帰ってしもた。

クリスは、すっかり出来上がったリュックに誘われて断りきれず、

次のパーティ会場（ドラッグ）にも行くことに。

そのためタクシーに乗ると、そこには。

「踏み倒しは許されない

　負債は必ず返却される」

なんて書かれてる。

な～～の～～に～～～。

降りる時料金踏み倒すリュック。

流されるクリスも同罪。

したらタクシーがずっと追いかけてきよるやん。

ヒィィィ

チラチラ挟み込まれる回想シーンから、

2年前に小奴らが何かをやらかしてたことを

みんな察してや。

タクシーが来られないところに逃げても、

運転手が降りて襲ってきはる。

リュックは、

「ワイのダチ公は強いからそこへ逃げ込もう」

とダチの家に逃げ込み、

「変な男に追いかけられてるねん」

と訴えます。

いかにもな奴らのウチ、粋がった一人が、

「おうおうおう…」

と因縁をつけに行きますが、

瞬殺。

部屋に入り込まれて、仲間も血祭りからのミナゴロシング。

ギャー、警察呼ぼう。

警察が来ますが、警官も、あっという間にアデュー。

無差別？

無差別なの？

でもなんか一人だけは、殺されずに済んではる…。

その頃、リュディヴィーヌから、

「ウチ、捕まってしもうた。殺される…」

とSOSの電話が。

助けに行くと主張するクリスと、見捨てるというリュック。

クリスとリュックは2年前、遊びの延長でトンネル内で路上生活してた人に、

アルコールをかけ、殴り倒し、火を付けて焼死させ、

逃げましたー。

酷い事をしました反省してます。

…ので、クリスはリュディヴィーヌを助けに来ますが、

タクシーに執拗な攻撃を受け絶体絶命。

そこへリュックも来てくれた！

うぉぉぉぉ頑張るよし！

…無理でした…。

運転手はドアを開け、乗れと身振りで示します。

リュックが車に乗り込み、

止めようとしたクリスですが運転手に何かをささやかれると、もう何もしません。

リュックはマッパで独房のようなところに閉じ込められてます。

「出せやー」

「ボケー」

「しばくぞー」

…

…

…

「寒いよぅ」「ひもじいよぅ」「くさいよぅ」

食事は最低限のものだけ。

トイレはバケツ。

極限状態にいたリュックに、

ある日一冊のノート（本？）が渡されます。

それを読み進めると。

そこにはなんと、

ずっと昔に戦争で名を馳せた英雄が仲間に裏切られ殺され掛け辺境の地に流れ着き、

そこでシュギョウをして影の始末屋として再生された経緯が書かれてたやん！

そして始末屋は、自分の理念を受け継ぐものたちを作り出して行きはったらしいわ。

屈強な身体、

不屈の精神。

踏み倒しは許されない

負債は必ず返却される。

つまりアレよ、悪いことをした奴らのうち、見込まれたものが、

今までしてきた悪いこと（負債）を返すために、

始末屋になるってスンポーよ！

運転手も元警官やけど、さんざん悪事に加担した悪徳警官やったん。

でも今は、一端（いっぱし）の仕事人や。

リュックは、こうして仕事人としてリ・ボーン！

手始めに、チャラクセェ不良どもを痛めつけるぜ。

彼らは、良き心を持った人は襲わない。

途中で殺されたガードマンさんは、ワンコを虐待してたし、

見逃された警官は、唯一袖の下を受け取らなかった清廉潔白な人やったわけ。

この「負債」の教えは、

初代様が、密やかに…しかし多くの人間を引きずり込み。

パリに向かう大量の始末屋タクシーの軍団は、

さながら日本を襲うギャオスの大群のよう…。

　　　　　　おしまい

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

ギョェェェェェーーー！

意表を突かれたァァァァ！！

すっかり「追いかけっこモノ」だと思いこんでたのに、

なにこの、後半のぶっ飛び感！

きっと捕まった3人が、一人づつ処刑されるんだわ。

どんな処刑なの？

それはもうエグエグなのかしら。

ドキドキ。

ええええっ？

にゃ…にゃにゅっ？

その展開は、考えてなかったわ。

始末屋の始祖は、ジャパニーズ（たぶん）にやってきて、

武道の達人に、心技体を鍛えられはる。

そのときに、因果応報も習わはるんやろか。

そして所謂「始末屋」の精神を受け継いだ彼は、

ヨーロッパに帰り、始末屋軍団を作り上げていきはるん。

悪人は徹底的に痛めつけ、

そうでない人は見逃す。

ジャンプの世界や…。

北斗の拳の世界や…。

始末屋さんは、街を流してて「ふたつ、不埒な悪行三昧！みーつけたぁ。始末しますぜ！」と、頼んでもいないのにしゃしゃり出て退治してくれはるんです。

おフランス…恐ろしい町！

いや、マダムはルールは守りますよ？

でもさぁガタイの凄い、どてらい…いかついヤツが出てきて、目の前でバイオレンスを繰り広げてたら。

「バイオレンス・ジャック！！？」

言うてしまいそうやん！（言わへん）

「ありがちな追いかけっこ」が、

「なんじゃそりゃ～～」（いい意味で）になる映画。

面白かったです！

でも、クリスには、なんて耳打ちしはったんやろ？

聞いた瞬間、クリスは制止するのを辞めてしまうんよ。

すごく気になる！

「こいつの処遇は任せとけ、余計なことをしたらヌッコロスよ？」

「お前と彼女の命と引き換えに、こいつは連れて行く」

「全部チャラにしろ、したら助けたる」

「こいつのことが、チュキダカラー！」

「氏ね、この脇役、貴様の氏を通じて人間的に成長してやる！」

どれやろ？

どれでもない。

チンピラ軍団のあまりのあっけなさに、

このチンピラどもになら、

一般市民でもなんとか勝てるのではないかと思った！ポチ！！

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