最強の中国人アルバイトさん | マコチンのブログ

マコチンのブログ

自由に活動、自由にコラム

今日はお昼ご飯を弁当屋さんで買ったんですね。

中国人のアルバイトさんがいつも働いているお店なんですが、
仕事中の休憩で仲間のおつかいに来たと思われるおっちゃんが登場。

お「海苔弁3つ!あ、1つはお新香抜きな!」
店「えー、ノリベン3つ?1つオシンコ…」
(さえぎって)
お「そーそー!3つな!3つ!!」
店「はい。1つオシンコぬき?」
お「1つだけな!3つで1つだけ抜き!!」

おっさんよ、あなたはこの店のことを知らないのだろう。
アルバイトのこの中国人女性は、発せられる言葉こそ片言だが、
彼女の日本語力とリスニングは完璧なのである。
おっさんの言いたいことなど、100%理解しているぞ。
彼女には「どうせ通じない」という固定観念は無用。
むしろそう思ってるならもっと丁寧に言ったらどうなんだw
繰り返すが、彼女にはその必要など皆無だがな!!

落ち着きのないおっさんの注文を冷静に受け取る彼女。
表情もクールである。

そこへ追い打ちをかけるように

お「あのな、おしんこちょっとでも入ってたら、
 お弁当そのままゴミ箱に捨てられちゃうからな!抜きな!抜き!!」

おい、オヤジ。
調子に乗るのも大概にしておけ。
その下品な発言は誰のために、何のために言っているのだ。
現場で飯のパシリにされるお前の戦闘力で太刀打ちできる相手じゃないぞ。

日中関係が問われる昨今だが、
店員さん、今のあなたになら日本をどんなに侮辱されてもいい。
そのくらいこのおっさんは酷い。ごめんよ。

ところが、彼女も黙っていない。
自分の立場をしっかり弁えた上で、反撃に出たのだ。

店「オシンコ抜きます。おかかコンブはドーシマスカ?」
お「・・・・え?」

どうしたおっさんよ。
予想だにしなかった変化球に戸惑ったか?

彼女は攻撃をやめない。

店「1にんまえだけ、オシンコぬきます。おかかコンブ、だいじょぶ?」
お「・・・・お、おかか?」
店「ノリベンのゴハンとゴハンのあいだ、おかかコンブかならず入ってる。だいじょぶ?」

どうだ、日本人にも負けてない商品知識と気遣い。
敵陣に塩を送るかのような見事な戦術だ。

お「・・・・それは大丈夫じゃん?」

おいおい、おっさんどうしたんだ。
そこだけ推量でいいのかい?
傲慢にお新香抜きを突きつけていた威勢はどこへ行ったのだ。

そしておっさんはトドメを刺されることとなる。

店「もしおかかコンブ、ダメだったらおベントウそのままゴミ箱に捨てられちゃいます。シンパイ。」

店員さん、あなたは素晴らしい。
この外国人に無礼な日本人を前にしても、
丁寧で傷つけない方法で見事な返り討ちであった。

あなたのような人となら、我々はいくらでも仲良くしたい。
ありがとう。
僕にとってはあなたが中国人の象徴であってほしい。

そのままおっさんの言葉を受け流し、
お弁当を差し出した彼女の笑顔は正にエリートの笑顔でした。

おっちゃん、次からはもっと丁寧に接してね!!