シュコツィアン鍾乳洞 | まこBlog in ドイツ

シュコツィアン鍾乳洞

さて、ブレッド湖から約150km程走り、シュコツィアン鍾乳洞に到着しました。


近くに世界最大級のポストイナ鍾乳洞もあったのですが、世界遺産とつくシュコツィアン鍾乳洞を選びました。


夏季ツアーは、10時から17時まで1時間間隔で開催されます。


早めに到着して、10時のツアーに申込み、開始を待つ。待ち時間はインフォメーションセンターに併設されているミニ博物館を見て楽しんでおりました。

入場料は22ユーロで、何故かスロベニア保安の管轄です。


10時になったら、いきなり敷地外に向けて歩かされる私達。


10-15分位歩いた所で、ようやく鍾乳洞入口へ。


ガイドは、スロベニア語グループが第1、ドイツ語グループが第2、英語グループが第3と言うことで、第2グループのドイツ語ガイドと一緒に歩く事となりました。

ドイツ語グループが一番ボリューミーでしたので、殆どがドイツ語圏の観光客であることが分かります。


夫はここで洞窟内撮影禁止&歩行時間2時間の案内を聞き、テンションだだ下がりでした。

洞窟内は年中気温11度前後と言うことで、上着必携です。


以下、

ネット画像や地球の歩き方の解説を拝借しての、洞内案内です。


最初の駐車場から洞窟入口まで歩かされたのは、水色矢印のルート。洞窟内は幾つかルートがあり、私達は王道コース①(赤ルート)を進みました。

画像上の黄色のルート②は夏季限定レカ川沿いのルートですが、2019年の大洪水で水没して以降、閉鎖されているとのことです。

洞窟内入って最初なだらかに下降していく、グレート・ホール。


様々な鍾乳洞の形の説明をしてもらって、道程の1/3程、地上から60mの位置辺りまで、45分程かけて歩きました。

その後は、古道を下るとのことで、1時間以上歩くからついてきてと言われる。

螺旋状にどんどん下る坑道は、僅かな灯りに照らされた絶景で、流石世界遺産!と思いました。


こんなダイナミックな深い渓谷の巨大鍾乳洞、見たことありません。

こちらが有名なツェルケヴェニコヴィムの吊り橋。


高すぎて足がすくむー。

その後も永遠と洞窟内を下り、最深部のレカ川が流れるエリアまで来ました。


ガイドさん「レッカーってドイツ語で『美味しい』という意味ですが、スロバキア語では『川』という意味です。レカ川で川+川で、ダブルに重ねる変なネーミングとなりました」

ドイツ語観光客、そこそこウケた。ドイツ人の中で、この川は『美味しい川』とインプットされました。

因みに2019年の大洪水では、この古道エリアの大部分が水没したとの事。


最深部に流れるレカ川は、写真のようにエメラルド色に煌めいていて、本当に美しかったです。

この鍾乳洞とか、ドライフンダルトミリオーネン300mi. ヤーレンJahren とか言ってましたが、つまり3000万年?←合ってますか?


ガイドによると、鍾乳石は100年かけてやっと1cmなるらしいので、100m近くあるこちらは何年?1000年で10cmで、1万年で1mで、100万年で100m?

その後は永遠と坑道を上り、出口を目指します。

こちら出口付近の棚田風の鍾乳石。地球の歩き方によると、ドゥボラナ・ボンヴィグ名付けられているようです。


そしてやっと出口に到着。

10時にスタートして11時45分と、実に2時間近くの冒険でありました。

ここからは撮影OKなので、皆がこぞって写真を撮る。


この渓谷の素晴らしさといい、これらの写真だけでも圧巻。


レカ川流れる滝がまた美しい。


この写真だけでも、洞窟のダイナミックさが分かります。


一方で疲労困憊の夫。


夫「こんなに歩かされて写真撮れないなんて最悪だ!これだったらマヨルカ島の洞窟の方が良かった!」

この大自然の絶景を前に、お前は何を言っているのだ?!

すごい不満タラタラなのですけれども!


この写真とか、おとぎ話に出てきそうな風景です。

帰りはトレイル道を歩くコースとエレベーターで上がるルートとあり、疲労困憊の夫は迷わずエレベーターを選択。


そしたらこんなレトロなケーブルカーが現れて、上昇距離もほんのわずかで、ガッカリさせられたという。


改めて地形図をみますが、地上から200mの地下にこんな世界が広がっているとか、これは冒険心そそられる。


ウロウロしていたら、駐車場エリアについたのが12時過ぎたので、レストランでハンバーガーを購入。


直径25cm近くありずっしり重い、巨大バーガーのお値段14ユーロ。

こんな法外なお値段のバーガー!と思いながら食べて、挙げ句に夜中に夫が食中毒起こして、散々なシュコツィアン鍾乳洞の旅となったのでした。




【案内まとめ】

シュコツィアン鍾乳洞は、深さが200m超と険しい渓谷となっている為、健脚で2時間歩ける体力が求められます。

一方で、すぐ近くのポストイナ鍾乳洞は、世界遺産ではありませんが、世界最大規模を誇る巨大鍾乳洞。距離は20kmとのことですが、最深部は100mとそこまで深くありません。

道中は、ライトアップも豊富で、恐らく写真撮影可、トロッコ電車の運行があったり、最後にコンサートのイベントがあったり、見ていて楽しいのは、ポストイナ鍾乳洞の方が上かも知れませんね。

特に、夫みたいな人には、ポストイナ鍾乳洞の方が恐らく良かった模様。私は最深部の絶景が見たかったので、断然シュコツィアン鍾乳洞派ですが!

所要時間は、どちらも1時間半から2時間。

地球の歩き方では、1日で両方の鍾乳洞巡るモデルルートが案内されておりました。

こんなアドベンチャー、1日2度も経験するのもなかなかハードスケジュールだけれども、日本からタイトな日程で見所押さえようとすると、そうなるのかな?と思いました。

以下、

夫が良かったと言っているマヨルカ島のドラッグ洞窟内の様子(ゴンドラ船に乗って地下湖でコンサート演奏あり)と、

シュコツィアン鍾乳洞とポストイナ鍾乳洞のWikipediaリンクを貼って置きます。