気まぐれお天気ラン 【試走: NB Fuelcell Propel v4】 | まこBlog in ドイツ

気まぐれお天気ラン 【試走: NB Fuelcell Propel v4】

休日の本日は、1日雨予報で、大人しく部屋の大掃除をしていたのですが、午後から雨が途切れたので、ランニングに出ることにしました。



靴は前回同様、ニューバランス、Fuelcell Propel v4


前回はお散歩で4kmの試し履きをしましたので、今日はランでちゃんと感覚を確かめたい。

(前記事)
意気揚々と走り始めるが、何故か足と身体がチグハグで動きが合わない。

靴が異様に重く感じるし、ピッチが回しづらい。

挙げ句に、強い反発が全て膝にズシンとかかっている感じで、左膝の違和感が出だしたので、1kmちょっと走った所でランストップ。

ハーフマラソンまで残り2週間で膝は痛めたく無いわ!とウォーキングに切り替える。

途端に、反発の乗り具合が接地バランスと絶妙になり、ポンポン弾むように足取り軽く快調に進む。

ランとウォークのこの差何なのだ???

1km程歩いてから、再びラン開始。

恐る恐るスローペースで、ウォークの延長で、ストライドを狭くピッチを刻むことを意識。

そしたら何故か、今度は右踵が痛くなりだす。

???
もしかしてヒールストライク(踵着地)なってます?

いやいや、膝痛も嫌だけれど、足底筋膜炎はもっと嫌!←1年半患った経験あり

再びランストップして、1km程歩きながら考察する。

プロペルを履いて走って思ったのが、ソールの広さ。

前足部が広いのは足指が自由になって良いのだが、後足部も割と広い。中足部からのシェイプが控えめで、極端に例えるなら『草鞋』のようなソール。



だからウォークの時はとっても重心移動がスムーズで、プレートの反発も綺麗に受けて、とても快調に歩ける。

足の健康にいいのは、間違いなく『草履型』であり、足の健康を第一に考えて靴作りをしている、いい会社だと思います。

しかしランニングになると、少し足さばきに引っかかって、踵が下になりやすい。

ランニングは後足部は多少シェイプした『しゃもじ』の形をした靴の方が、足さばきがし易い。



ナイキのシューズとか、これが極端に細くて、ドロップも高めなので、自然とフォアフットになってしまい、中足骨骨頭痛持ちの私にはキツイと思い、なるべくドロップ差を感じないシューズを求めていました。

今まで選択した、ドロップが少なめもしくはゼロドロップのシューズは、前足部はゆったりでも中足部以降はシェイプされてしゃもじ型シューズが多かったので、特に問題はなかったのですが、今回のプロペルで、ソールの形もフォームに影響が出るのだと、改めて気づくことが出来ました。


左から
ゼロドロップ エスカランテレーサー
そこそこドロップ アディゼロボストン12
ドロップ低め Fuelcell プロペル

中足部以降のシェイプ具合もそうですけれども、元々ボストンサイズの靴がが欲しかったのに、サイズが無くてワンサイズ大きめなのもネックになっているのかも。

以上、特徴分析を踏まえた所で、再びラン。

気持ちフォアフットを意識して、目指すはフラット着地。踵着地にならないようストライドは小さめに、ピッチを刻んでリズム良く走りましょう!

ビンゴ!

やっと快適ゾーンを探し当て、楽しくリズム良くジョギングが出来るようになりました!!!

心配していた反発と安定性と足裏へのダメージ吸収力のバランスですが、これがとても良い。

走り出すと、ウォークで感じていたバネみたいなとっ散らかった感覚は消えて、非常に安定。足裏も特に痛くならず、これならば長距離走っても脚が持ちそうであります。

ソールの具合だけで考えるならば、ハーフマラソンもフルマラソンも問題なさそう!

ただこの子は、ソール形状が草履ちゃんで重さもあるので、フルマラソン終盤は、このソールの『形状』が足さばきに影響が出てくるかも。

いいねいいねー。
この調子で15kmほど走りたいねぇ。

そう思っていた矢先のこと。


みるみる真っ暗な雨雲に覆われてゆく空。

これは再び大雨が来そう!
ヤバい帰らなければ!

しかしこの数分後、『雨』ではなく、まさかの『雹』に降られることに。

みるみる下がる気温に、激しく打ちつける雹。

ぎゃぁぁと思いながら、最後必死に走り、ずぶ濡れでランニングを終えました。

こちら雹が溜まった地面の様子。



こんな歩いたり走ったり、最後駆け抜けることとなったデタラメランの結果はこちら。



もうペース帯もぐちゃぐちゃで意味わからない。

最後、5'47"/kmを雹と戦いながらも、苦も無く走り抜けられたので、この程度のペースならば、プロペル様は問題ないようです。



ケイデンスや心拍データも、歩いたり走ったりで良くわからないので、グラフで見ます。



こうしてみると、ウォークとランが分かりやすい。最速3'47"/kmって本当に必死に引き返したのが分かります。


ケイデンスだとウォークとの境目が更に分かりやすい。

最高205とか、フォームに気をつければ、プロペル様でピッチを回すのも問題ない模様です。

走行距離は無念の8km。調子良かったので15km走りたかったのですが、仕方ないですね。




こんなデタラメ走りで、何故かまたVO2MAXが上がりました。


うーん、ファーウェイの判断基準がいまいち良くわからないわ!

最後に、ニューバランス Fuelcell Propel v4のレビューまとめです。


【NB Fuelcell Propel v4 総評 】

(良い点)
・幅広いソールで安定感もあり、反発を程よく感じながらリズム良く走れる良シューズ
・多くの方のレビュー通り、初心者からサブ4位までならフルマラソンも問題なさそう

(気をつける点)
・幅広ソール(特に中足部以降の広さ)と靴の重さが、スピードを出したり長時間走るのに影響が出そう。
・適度なピッチで継続して走る力がないと、膝やら痛めそうだし、踵着地なりがち。そういう意味では『本当の初心者向け』シューズではない。
・蒸れる



着地の仕方は、人それぞれだと思うのですが、元々踵着地気味だったり、ゆるいペースでピッチを刻んで一定時間走るという、ランニングの初歩が出来ていない方とかは、少しキツイかも。大股走りで膝とか踵とか痛めそう。

だから巷では、初心者用として『高ドロップ&ガイド付き&安定感抜群』と言われるシューズが案内されているのだと思いますし、そう思うと、プロペル様はちょっと違うかな。

そして、NB好きの方には申し訳ないのですが、この靴は私的にはやはり蒸れます。

走っていて30分位で、蒸れを感じ、更には雨混じりの雹で1時間走ってずぶ濡れで靴中くちゃくちゃ状態になりました。

だからといって走りづらいというレベルではないのですが、この靴に関しては『メリノウール』靴下は合わないと感じたので、薄い5本指ソックスを合わせて使おうかなと考えております。それぐらい履くメリットのある良シューズだと思います。

以上、気まぐれお天気ランと、プロペルレビューでした。


【追記】

ずぶ濡れなって1時間後、悔しいことに滅茶苦茶晴れた!


今からランニングに出れば、2時間ちゃんと走れたのに、悔しすぎる。

やっぱり春のお天気は気まぐれですね。