チェコの交通事情にみる南北格差
ドイツの高速道路はアウトバーンと呼び、全線無料で走行出来ますが、周辺諸国は違いますので、気をつけなくてはなりません。
(2014年現在)
日本と同じ距離で課金する悪どい高速料金システムを採用している国は『イタリア』です。発券チケットも日本と全く同じ。イタリアは料金高くて大変です。
ドイツの東側の中欧諸国(チェコ、オーストリア、ハンガリー、スロバキア)の4国はVignette(ビニエット)と呼ばれるワッペンを購入して、車に貼り付けなくてはいけません。高速道路料金は10日で平均15€から20€と良心的なお値段設定。
しかし、チェコに関しては、高速道路がそもそも全土に配備されておらず、昔は一部区間のみビニエットで管理という不思議な運営体制でした。
下記記事、チェコ北部ドイツ国境近くの世界的温泉地カルロヴィ・ヴァリに訪れた時は、「無料区間でビニエット要りません」と高速ビニエットを購入しておりません。
(2019年現在)
2021年のコロナ禍のオーストリア旅行の時点では、チェコに関しては『旅行者は通過による24時間滞在のみ可』という状態でしたので、通過の為にビニエットを購入しましたが、ボラれました。
(2021年現在)
で、今回2023年のルートはというと、チェコ南北横断、首都プラハ経由なので、前回(2021年)とチェコ入国ルートが同じ。
走り出してから気づきましたが、これはまたボラれるのか?ボラれても必要なワッペンだし購入するしか無いと、前回と同じお店で注文する。
因みに前回は下記店舗にて37€ボラれましたが今回は???
(以下過去記事抜粋)
2023年は、お値段20€。
今回は運良く普通のお値段で購入出来ました。
しかし大きく変わったことがあります。
ビニエット(ワッペン)が無い!!!
何と新システムとかで、車窓に貼り付けるビニエット(ワッペン)が無くなり、車のナンバーを登録してオンライン上で管理するようになったのだとか。普通はオンラインで申し込んで置けばそれでオッケーだと言う。
お支払済みの領収書のみ渡されて、呆気に取られてしまった私なのでした。
ともあれ、これでチェコの道路を走る上で憂いは無くなった。
さぁ走ろうと、高速道路を順調に走るが、チェコは首都高速の整備がまだまだ未発達。
地方からの各路線がリンクで繋がっていないので、首都手前で高速降りて、別の路線の乗り換えてを繰り返さなくてはなりません。
これが大渋滞で酷い。
おまけに乗り換え地点で2回も事故に遭遇して、全く進まない状態を体験し、首都通過だけで何時間もかかってしまいました。
道路の状態もあまり良くないし、ドイツからチェコに入ると、家の景観も明らかにボロくなりますし、やはり格差があるのかな?
首都プラハを過ぎてからは、概ね順調。
地方道路距離と高速を乗り継いで目的地に向かったのですが、標識がなくて制限速度が分からない割りには、カメラによる制限速度の監視が厳しくて、ドイツよりかなりストイックに制限速度に留意して走りました。
ベルリン(近郊)からチェスキー・クロムロフまで630kmの距離を当初6時間半程で到着予定だったのが、実際にかかった時間は何と12時間。
休憩多めでゆっくり走ったとはいえ、かなり予定外の時間がかかりましたが、これもチェコならでは。
そんな往路があり、復路はもうプラハ経由のチェコ縦断はコリゴリだと、2つの案を考えました。
プラン①
チェコの山道を超えて最短でドイツ入国し、ドイツ経由で帰宅する。
プラン②
高速道路でそのままオーストリアのリンツまで南下して、ずっと高速でザルツブルグ経由でドイツ入国。ずっと高速で帰る。
プラン②の場合は少し回り道になり、且つオーストリアのビニエットの購入が必要になります。
山越えルートだと、最寄りのドイツ都市は『パッサウ』になるらしい。
キャンプ場で休んだ後、進路を協議した結果、オーストリアのザルツカンマーグート及びザルツブルグは何度も訪れているし、オーストリアのビニエットを購入するのは面倒くさい。
体力回復したし、チェコから山道抜けてドイツに帰ろう、ついでにパッサウに寄ろうと決断。
さぞかし悪路なのだろうと覚悟していたのですが、走り出したら道路は綺麗だし、景観も素晴らしく、最高のドライブを楽しむことが出来ました。
次はドイツのパッサウです。
つづく