ドイツ語文法書を改めて見直す(黄色編) | まこBlog in ドイツ

ドイツ語文法書を改めて見直す(黄色編)

私が愛用している、ドイツ語文法書はこちらの2点です。


①Hueber の黄色の文法書&問題集
かなりヴォリュームがあり、アカデミックなドイツ語を学ぶのにとても良い。

2012年に購入して、数年かけて95%ほどやり遂げる。苦手な文法は3回ほど解き直しているので、かなりやり込んでいる。

残りは動詞を特定する名詞やら、特定動詞に付く前置詞と格など、覚えるのがメインな項目ばかり。


②青の文法問題集
プラクテッシュ(実践的)な問題集。

文の成り立ち→動詞を特定する名詞やら、特定動詞に付く前置詞と格、形容詞などひたすら暗記→動詞の名詞かや形容詞化を覚えたら、ひたすら単文↔複文の書き換えを覚えましょうと、文章を書く演習が多い。

2012年のVHSにて、30%程演習問題を取り組み、とても良かったので、2015年に購入するが、最初の暗記でギブアップしてあまり手がつけられていない。

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今回の語学学校では、文の構造を学ぶ事に重点を置きたいので、青い文法問題集をメインに解いていきたいのですが、暗記と問題演習しかなく、まだ自由自在に解けるレベルに到達していない。

授業に出てきた『関係代名詞』や『動詞を特定する名詞』を見直すには、やはり黄色の文法書が便利だと、ちまちま取り組んでいます。

そこで、新たな黄色の文法書の長所を見つけたのです。

『関係代名詞』(解くの3回目)


黄色のHueberの文法書を改めて解いて気づきましたが、文法問題が、ひとつの話題に対しての記事形式に掲載されているので、文法だけでなく、様々なトッピックの語彙も大幅に増強出来る。

Umweltversutzung
環境保護

Autoabgase enthalten viele CO2 , was schon lange bekannt ist.
車の排気ガスが多くの二酸化炭素含む事は、長く知られている。

※was が関係代名詞※

と続いて、

Tankschiffe / タンカー
Schädestoff /汚染物質
Umweltschmützung /環境汚染
Erdewärmung / 温暖化

と1問1問にかなりの語彙を詰め込んでいます。

普通に文法問題がなくても、あるトピック(この場合環境保護)の読み物として、成立するのですね。

2012年に初めて解き始めた時から、(文法学びたいのに、やたら難しい語彙が出てくるな)とは思っていたのですが、これなら再学習の際には、語彙増強メインで取り組む事が出来そうです。

過去は文法問題を解くのに精一杯で、語彙とか、ろくに調べていなかったので、これを機にちゃんと覚えようと思いました。

そして今週ずっと取り組んでいた、『動詞を特定する名詞』(←自分で勝手に名付けました) は、長年暗記作業が嫌でずっと取り組まずに放っておいた項目なので、今回取り組むのは初です。

ちなみにドイツ語では、『Nomen-Verben-verbindung 』と言います。

動詞があるけど、名詞+動詞でも意味を置き換えられて、日常的によく使われるから覚えてね!という物です。

日本語でいえば、

『炊飯する』という動詞は、

『米を炊く』という名詞と動詞に分けられます。

この書き換えの時に、『米を作る』 とか 『米を煮る』と動詞の選択を間違えず、『炊く』という動詞を覚えたまえ!というような演習問題を永遠とやっているのだと思って下さい。

実際これはとっても大事なのですよ。

で、実際に取り組んでいるのですが、今回の章はやたらと『裁判用語』が多くて新鮮でした。




Ansprüche durchsetzen / 強制請求
Urteil einlegen / 判決を訴える
Berufung / 控訴
Berufungsgericht / 控訴裁判所
Berufungsverhalten / 控訴プロセス
Geständnis ablegen / 自白する
Verhör / 尋問

※ピンクの動詞が今回覚えたい動詞、Urteil(判決)と名詞が来たら、動詞は einlegen で、Geständnis(自白) と名詞が来たら、動詞は ablegen を覚えましょうといものです。名詞はそれぞれ、urteilen geständigen と単独で動詞化して使用も出来ます。

数問解いただけで、かなりの語彙を吸収出来ました。

これ、今だから吸収出来ますが、2012年当時にこんな語彙を覚える余裕は微塵もなかっただろうなと思います。

という訳で、Hueber の黄色の文法書は、文法は勿論、語彙増強を本格的にしたいた方にもお勧めの本です。