Transfer は腰より脇(背中)の支えが良いと思う | まこBlog in ドイツ

Transfer は腰より脇(背中)の支えが良いと思う

下の赤いベルトは、私の勤務するドイツの介護施設でよく使われる、Transfergürtel(移乗ベルト)です。


他にもこんな器具や、


こんなスライドマットもあります。


これもあります。


この回転盤はなかなか便利。


でも、一番便利なのは、なんと言っても、これだと思います。
詳しくは動画を見て下さい。


ね!便利でしょう!

と言いますか、、、

私は、利用者の方に、移乗ベルトをするのが、実はあまり好きではないのです。

巻くのが大変ですし、巻いても持ち上げた時に、胸元までずれますし、何より一番の要因は、

移乗は腰より、足元を固定して、頭部に近い脇(背中)を支えた方が、断然楽だと思うからです。

足元から遠く離れた位置を支えた方が、かかる体重が少なくて済むのですよ!!

テコの原理ですね!

シーソーでも基点近くを押すより、遠くを押した方が、少ない力で済みますでしょう?

但し、膝が前に出て崩れ落ちてしまってはなりませんので、その為の足の支えが重要なります。

動画では、足元をベルトで巻いていて、かなり安定した支えをしておりますが、別にこのベルトでなくても、何でも良いと思います。

この補助器具だと、脇に近い部分で支えられて、頭部を前傾させることにより、臀部が軽く持ち上がります。

介助者の足をうまく使って持ち上げていて、力が最小限で済んでおります。

ですから、移乗ベルトは移乗では、殆ど使わないのですよ。(但し、別の用途で度々使っております)


移乗ベルトの動画もありますが、単独で使うのではなく、被介護者の赤ベルトに、黒い別のベルトを接続し、太もも裏に通して、くの字を促しての体重分散&ベルトの上部へのずれ防止措置を、ちゃんと行っています。

移乗ベルトを単独で使うのならば、動画後半のように、歩行補助で使うのが無難だと思います。

ですから、こういう細い移乗ベルトのみで、車椅子移乗を試みている動画を見るとヒヤヒヤします。


この動画の、ベルトをされた被介護者は、細いベルトがくい込んで締め付けられ、ベルトが上部に引きずられ、あまり良い気分ではなさそうですし、こんなに一気に持ち上げたら、介護者は腰痛めると思います。

補助器具がなくても、、、

下の絵のように、足元を固めて脇を持つ移乗が、かなり少ない力で移乗が出来て、腰も傷めず、楽だと思います。

私の勤務する介護施設は、車椅子利用者自体がそもそも少ないですし、利用者もスリムな方々が多く、体幹を保てる方が多いので、

実際には、車椅子利用者の7割は、補助器具を使わない下記の移乗で間に合っています。

稀にいらっしゃる、脇(背中)で支えられない体型の方や、重量のある方、拘縮の酷い方が、補助器具や二人介助、リフトの対象になります。

本当に、腰を持つより楽だと思います。自己責任で、よければ、お試しください。

身長差があっても大丈夫です。むしろ介護者が低い方が、脇を抱えられて、要介護者の頭が下がり、腰が上がりやすくなります。

作業手順の訳も適当ですが、記しておきます。
(間違っていたらすみません)










・車椅子の右側をカウチの側に寄せます。片方の足を患者の膝より少し前に軽く曲げて置きます。上体は真っ直ぐに保って下さい。もう片方の足を、患者の膝の間に置きます。

・要介護者の脇下のサイドを掴み、手は肩に置いて下さい。


・作業を促す掛け声と共に、要介護者をゆっくりと持ち上げて下さい。膝に体重がかかるように、車椅子の中で可能な限り正して下さい。

・小さな歩幅で患者をカウチへ移乗して下さい。膝を再び軽く曲げて、患者の膝を保持して下さい。上体は真っ直ぐに保ち、骨盤が曲がらないようにして下さい。

・患者が歩けない場合は、靴を自分の足で少し押して、患者の足が正しい方向へ修正して下さい。患者を座らせ、慎重にカウチから離れて下さい。