夜中に発症する咳も治癒し、
そこからの「禁煙外来」へと自然な形で治療が移行していきました。
それでも服用する薬の副作用に怯えつつ、
ほんとうにその様な副作用が出るものなのかと半信半疑な自分も、
これまた居ました。
薬に対する不安半分、
これから始まる無煙の生活を自分がどう対応していけるのか楽しみも半分、
色々な思いを胸にしまい、
いざ禁煙治療が始まりました。
まずは初日から一週間。
この期間はタバコを吸いながらクスリを服用していきます。
じつはこの服用しながらタバコを吸うという事、
これがあったから、私もこの禁煙治療に取り組みやすいかなと感じた所です。
まだ禁煙治療を始める前の不安の中に、
いきなり始めた途端に無煙にしなければならないのかという不安が非常に大きかったのですが、
治療に入る前の説明で、一週間目は服用しながらタバコは吸ってもよいとありましたので、
安心して取り組み始めることができたのです。
そうして服用していくと、自然にタバコを吸わなくなると言うのですが、
なかなか自分では実感が湧きませんでした。
そんな一週目の、服用してから3日目。
久しぶりに先輩と夕方から翌朝にかけてのエギングに行きました。
夕飯を済ませ、薬を飲んでいると、
「それ何の薬だ?」
チャンピックスを先輩に手渡すと、驚きの表情を!
「そういえば、今日は随分タバコの本数減ったよな。それのおかげか!」
自分では全く感じていませんでしたが、改めて確認すると、
確かに減ってはいました。
というのも、治療するにあたり、
病院から「禁煙手帳」なるのもを渡されます。
それには1日の服薬状況、喫煙本数、体重などを記入していくのですが、
いままで1日30本前後吸っていたのが、
初日20本、2日目17本、3日目18本と明らかに減っていったのが記録されていました。
やっぱり薬の力は偉大だ!
などと思いつつ数日を過ごしたのですが、
いよいよ完全無煙の日にちが迫ってきました。
当初のスケジュールでは服薬8日目、
即ち2週目から完全無煙スタートになる予定なのですが、
手帳にも記入されています、8日目を待たずして無煙できるのであれば、
早めに無煙状態に入っても構わないとあります。
私の場合、月曜日から服薬を始めましたので、翌週月曜日からになるのですが、
職場の勤務表を確認してみた所、ちょうど前日の日曜日は出勤。
しかも出勤者全員非喫煙者です。
もらいタバコができないからこれは丁度よい!!
手元に残っているタバコの本数も丁度よい!!
実は今回禁煙をするにあたり、心に強く誓っていることがありました。
「貰わない、拾わない」
数年前に禁煙に取り組んだことがあったのです。
その時もやはり禁断症状は出てしまいました。
本来ならば此処を強く我慢をするところなのですが、
根性無しの私は、職場の喫煙者の後輩たちにタバコを強請っていたのです。
では周りに喫煙者が居ないときはどうしていたか?
本当に恥ずかしい話なのですが、
今後この様な事をしないよう、戒めのつもりで言います。
拾っていました。
最初は職場内にある、なるべく長い吸いがらを探して拾ったりしていたのですが、
勤務明けの日や公休日などは、それこそ道端にでも落ちているようなものを拾ってでも吸っていた事もありましたし、
タバコの箱など落ちていようなら、必ず拾い、中を確認していました。
今思うと、それだけニコチンに対する中毒症状が強すぎる為に出てしまう行動なのかなと思います。
ですがタバコを1本貰う際には、缶コーヒーを手渡して交換という形にしていたのですが、
それならば自分でタバコを直接買ってきたほうが、安上がりになる事に気が付き、
結局は全く禁煙ができなかったと言う苦い経験がありました。
なので今回は
貰いタバコは情けないし恥ずかしい
拾いタバコは恥かし過ぎてかっこ悪いし見っとも無い
この2点を強く強く心に刻み、禁煙に取り組む事にしました。
そしてスケジュールよりも1日早く、
無煙生活を始めることにしました。