春の香りと言えば木の芽。
山椒の新芽のことで日本料理には欠かせない食材ですが、
今回はもう一つの【木の芽】の紹介です。
秋に紫色の実をつけるアケビの蔓です。
アケビの蔓は籠細工の素材としても知られていますが、
その新芽は柔らかく新潟などでは山菜として食べられています。
そのほろ苦さは他の山菜にはないもので
“高貴”とも表現できそうです。
卵と絡めて食べることでその魅力は倍増します。築地でも珍しい食材。
この春初めての入荷です。
苦みのあるビールと合わせるもよし、
芳醇な燗酒と合わせるもよし。
旬の短い山菜をごゆっくりお愉しみください。