帰りの車での出来事
スクランブル交差点の
先頭で信号待ちになった
歩行者信号が青になって
多くの人が行き交う
歩行者信号が点滅を始め
渡っている人は小走りになり
渡り始めようとしている人は
ダッシュする
そんな当たり前の光景だったが
歩行者信号が赤になり
目の前の信号が青になり
さらに1秒ほど過ぎたタイミングで
アクセルを踏み込む
車が動き出した瞬間だった
右前方から
目の前を横切るように渡る1台の自転車
電動アシストなのか
すごいスピードで
俺の車の前をかすめるように横切った
慌ててクラクションを鳴らす
スクランブル交差点に響き渡り
大勢がこちらを見る中
その自転車の運転手
50代の女性に見えたが
ものすごい形相で
こちらをにらみ
何か口をもごもご動かし
文句を言っているように感じた
はぁ?
誰が悪いん?
クラクション鳴らした俺か?
いやいやいやいや
お前やん?
明らか、お前やん?
何その被害者面
一瞬の出来事だったはずなのに
そういうシーンは
まるでゆっくり時間が流れるように
そして鮮明に記憶にインプットされる
その後の帰りの運転中も
ずっと頭がモヤモヤ
そして
朝を迎えた今でも
あの女性の表情は忘れていない
自分が執念深いと感じる瞬間
それでもやっぱり
悪いのは信号無視したあの女性で
なんでこっちが悪いみたいに思えるのか不思議で仕方がない
せめて
ごめんねの表情が欲しかった
きっと今ごろ
バチが当たっている、と思う
そう思いたい…うん