昨年末に旦那さんが亡くなったおばあさん
施設で、同室で過ごしていただけに
亡くなったことに対する、心の欠損は果てしなく大きい
精神科の授業でも
「配偶者の死」は
バロメーターとしても、最もストレスのかかるイベントとして挙げられている
芸能人でも
配偶者が亡くなると、1年以内に亡くなる事もよくニュースで流れる
食欲が急激に低下したり
認知症が進行したり
幻聴や幻覚が出たり
このおばあさんにも、そんな事が起きているようだった
薬で、少しは改善させることもできるのだが
年齢の事もあり、完全に立ち直らせることは非常に難しい
元々パーキンソン病のため
薬も多く飲んでいる
その点が血圧や食欲に関わる可能性も高いため
病院で治療してくれている先生にも連携は取っているのだが…
今日定期の訪問診療の時に
家族が俺と話したいとの依頼があり
時間を合わせて診察へと行ったのだが
現場にいたのは長女と次女
話して割と早い段階から、嫌な予感はしていた
俺の言う事に対して怪訝な雰囲気を出していたのだ
後で聞いた話だが、長女は薬剤師、次女は牧師だという
納得がいかないことはいかないで言ってくれても全然構わないのだが
反論の仕方が直球ではないのだ
遠まわしというか、どうして欲しいのか一向に見えない
ただ言えることは、弱っていく母親を受け入れる事が出来ないのだというのは伝わってくる
薬で何とかできないのか、パーキンソン病の治療が良くないのか、認知症の進行を精査する手立てはないのか、と
治療は、全力でやっているつもりだ
もし長女さんが思う薬があるのなら逆に教えて欲しいくらいなのに
それを提案することもなく
俺に責任を持たせるのに、疑問があれば全力で聞いてくる
「お任せします」が全く出ないのだ
食べたくないなら食べない、飲みたくないなら飲まない
それを受け入れる事も必要なのに
それができない家族なのだ
それがダメと言ってるわけではない
だけど、それが本人にとって最善の選択かは
いくばくかの不安が残る
老衰
それをどう受け入れるかは
本人ではなく
家族の問題だと思う
弱っていく親を飲み込むのは
子供の最後の役目
俺は…
親にはなるべく楽に旅立って欲しいと思うからこそ
自分の経験で得た知識を総動員して
答えを出したいと思う