天然ウナギを求めて・・・

7月23日

天然ウナギの魔力に呼び寄せられて友人Kが旧水府村天下野(すいふむら・けがの)の奥地まで向かった。この炎天下、なんとなんと自転車、それもサイクリングじゃなく、ママチャリですよ、元気だねエ!昨夜は現地の友人宅に泊り、今朝から深山幽谷の地、仕掛けに同行、上手くいけば貴重な天然うな丼を味わって帰ってくることになる。まあ、僕の口に入るほど機転利く好展開は予想してない。

ことの発端は天下野に在住する高校友人Aの来訪。街の釣り具店に必要な何かを買いに来て我が家にも寄った。

「近所には家族の法事やるのに数日かけて天然ウナギを捕って確保し、それを20人前も鰻重でふるまった家もある」「明日は昔の仕事仲間が数名、やってくる、天然ウナギ捕りを目指してね」などの話をひとしきり。

Aによれば確率は捕れる20%いくか行かないかだ。捕れないことも多分にあるからスーパーで中国産のかば焼き用うなぎを買って用意だけはしておきたい、という。

 

さて今年の土用の丑の日は来週水曜日28日らしい。ネット検索して少し、土用の丑の日についての情報まとめを・・・。

古代中国に、この世のすべては、木・火・土・金・水の5つの要素でできている、と考える五行思想があります。

春はぐんぐん育つ「木」、夏は燃える「火」、秋は実りの「金」、冬はシンと静かな「水」…と、イメージを四季に当てはめていくと、「土」がひとつ余ります。

そこで「土」は、種をたくわえ、芽を出させるという土の働き(土用)に着目して、4分割して割り振られたのです。つまり、運気が変化する時期ということです。

 

土用とは、「季節の変わり目の約18日間」のこと。本来は夏だけではなく、立春・立夏・立秋・立冬の直前に、年4回あります。

丑の日はどこからきているか。干支(えと)の十二支からです。

十二支は年にありますが、1日にもあり、12日ごとに繰り返されます。すると約18日間の土用の期間中に、丑の日が1~2回発生します。これが土用の丑の日。

丑という字は「紐(ひも)・絡む」と同義で、「種の中で芽が育ちつつ、まだ伸びていない」という意味があります。

日本では丑の日を特別な日とする習慣がありました。

丑紅、うしべにという古来からの言い伝えをご存じでしょうか?

紅は当然、紅花からつくられます。山形が有名な産地でしたね。我が常陸地方でも、太田の南隣に額田という水戸黄門様ゆかりの地があり、そこで手広く紅花の栽培も行われました。さて紅花は収量が少なくとても貴重でした。紅1匁,金一匁といわれたほど高価でした。特に良質の紅は,冬のいちばん寒い寒(かん)のうちの深夜,それも丑の刻につくったものが色も変わらず品質も優れていたので,寒紅(かんべに)とか丑紅(うしべに)とよばれて珍重されていました。

人の暮らしでも梅雨明けに重なる夏の土用の丑の日は、重要な日でした。

この日は、体をいたわり精が付くものを食べることが行われてきました。ろくな薬も手に入らない昔の人は、季節の変わり目が気を付けるべき時期であること、食で少しでも健康を保とうとすることを経験的に知っていたのですね。

さてさて、Kら山奥の一行は今朝の早くから山田川か久慈川か知りませんが深山奥に入って天然ウナギを求める捕獲探索に着手しそうですね。どういう結果が待ってるか、報告が楽しみです。