瀧宮神社(たきのみやじんじゃ)~広島県三原市中之町 | 大根役者

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三原駅から県道55号線を尾道IC方面に進み、三原バイパスの中之町I.Cを過ぎると大きな鳥居が見えてくる。瀧宮神社だ。

 

欽明天皇5年(554)2月、天地が鳴動し、桜山の頂上に瑞雲が現れた。木梨の里熊と言うものが須佐之嗚尊の御降臨であると占った。桜山の中腹に社を建立し、須佐之嗚尊を奉斎し、桜宮と号した。桜山中腹に神跡の古字が存在する。大宝元年(701)出雲須佐国造を請じて、桜山の奥、八雲路山の峡瀧のある所に、遷座し、瀧宮と改称した。延暦22年(803)6月の大洪水により、シャチが崩れ、現在地に流出した。現在の神域はその時の大洪水によるものだ。

二の鳥居を進む。

随神門

拝殿

本殿

文明6年(1474)鷲尾城主杉原又太郎信平が本殿を再建し、小早川春平の祈願所になった。三原城築城にあたり、城内小島にあった稲荷社を境内に遷座し、小島稲荷社として祀られた。

小早川隆景は祈願所として社領を寄せ、天正12年(1584)に本殿を修復した。寛政9年(1797)に本殿が再建され、慶応3年(1867)に修復されている。旧宮家、梨本宮、伏見宮、有栖川宮、華頂宮などの鬼神も受けている。

御祭神は須佐之嗚尊、相殿神として、奇稲田姫命、大穴牟遅神、少名毘古那神、多紀理比売命、市寸島比売命、多岐津比売命、瀬織津比売命の7柱が祀られている。

 

摂末社として、小島稲荷社のほかに、地神八社、天神社、風神社、荒神社、貴船社、伊那稲倉魂社、丹波社が祀られている。