フォローしているブログで紹介されていて
興味をもち、読んでみました。
わたしは旧版を読みました。

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著者ヴィクトール・E・フランクル氏は、

第二次世界大戦中、ナチスドイツの
強制収容所に収容されていた精神科医で、

戦争が終わって解放され、生還したのちに
この本を執筆されたそうです。

著者は精神科医であり、
専門家としての考察もされていて
一読では理解しきれない部分もありましたが

強制収容所という極限状況の下で

人としての尊厳を保ち続け
人を愛する心を忘れず
時に美しい情景に魂をふるわせ
今ここを一所懸命に生き抜く

ということを実践し生還した方の言葉には
非常に説得力があり、感銘を受けました。

少し長くなりますが
特に心に響いた部分を抜粋します。

「強制収容所の人間から一切を取り得るかも知れないが、しかしたった一つのもの、すなわち与えられた事態にある態度をとる人間の最後の自由、をとることはできない

著しく困難な外的状況こそ人間に内面的に自らを超えて成長する機会を与える

われわれが人生の意味を問うのではなくて、われわれ自身が問われた者として体験されるのである。人生はわれわれに毎日毎時問いを提出し、われわれはその問いに、詮索や口先ではなくて、正しい行為によって応答しなければならないのである。人生というのは結局、人生の意味の問題に正しく答えること、人生が各人に課する使命を果すこと、日々の務めを行うことに対する責任を担うことに他ならないのである。」

「人間は苦悩に対して、彼がこの苦悩に満ちた運命と共にこの世界でただ一人一回だけ立っているという意識にまで達せねばならないのである。何人も彼から苦悩を取り去ることはできないのである。何人も彼の代わりに苦悩を苦しみ抜くことはできないのである。まさにその運命に当った彼自身がこの苦悩を担うということの中に独自な業績に対するただ一度の可能性が存在するのである。」

汝の体験せしことをこの世の如何なる力も奪い得ず。
(作中に引用されている詩人の言葉)

***

著者をはじめ強制収容された方々の
想像を絶する過酷な経験を

夫の不倫みたいな問題と
一緒にするわけではないのですが

わたしの経験した、

信頼していた夫の裏切りによる絶望

も、このことを糧に
わたし自身が成長する機会であり
この問題に対してどんな態度をとって
どう行動するかが問われていて

終局的には
わたし自身を豊かにする経験である
ということを再認識しました。

***

過酷な運命に翻弄されても
心を腐らせず真摯に生きる人の前では
素直にならざるをえず
学ぶところが多いです。

以前こちらの記事でご紹介した本↓


にも通じるものがありました。


この感動を心にとどめ、大切にします。


今日も読んでくださり

ありがとうございました愛飛び出すハート