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夫が将来の不倫女性との出会いを
無邪気に報告してきたあと、
わたしは時々、
夫のスマホをチェックするようになりました。
スマホにロックはかけられていませんでした。
お互いに相手のスマホを勝手に操作するのは当たり前の、関係でした。
だから、悪いという気持ちなどもなく、
LINEのやり取りを数か月に1回ぐらいの頻度で
チェックしていました。
そして、そこにあったのはいつも、
客と夜職女性のやりとり。
それ以上でも以下でもない、やりとりでした。
夫も本気で口説こうみたいな感じはなかったし
特に女性側は完全に営業モードで、
わたしは彼女の、
客をうまくかわすプロの技術
に感心していました。
実はわたしは学生時代の一時期、
夜のアルバイトをしていたことがありまして、
そこはわりあいきちんとしたクラブだったし
お客様も紳士的な方ばかりだったのですが
それでもお客様から、彼女(≒愛人)候補
として見られないわけではなく
またお客様が独身の場合はなおさらで
生い立ちが不幸だったり
恋愛経験が少なかったり
離婚したばかりだったり…
そんな人にひとときの癒しの時間を、
必要以上にふみこまず、ふみこませずに
提供することの難しさを感じていました。
一時は接客業の楽しさに目覚めて
この世界で生きてみたいと思ったこともありましたが
最終的には、
わたしの断れない性格ではつとまらないな
と感じるようになり、やめました。
そんなわたしは、
夫のLINE相手の夜職女性の
ひっぱったりかわしたりする
受け答えの感じを見て
「この人はプロなんだな」
「そして夫は相手にされてない」
「だから大丈夫」
と、判断してしまいました。
状況が変われば危険な相手
だとも思わず…
どこまでもおめでたい、わたしでした…
長くなりそうなので、(4)に分割します。