これは臨床においても、研究においても重要です。
なぜなら、パブリッシュされている論文であっても、決して完璧であるということはなく、情報を鵜呑みにするのではなく、それを読者が判断しなければなりません。
授業でおすすめだった本はこちらです。
How to read a paper
How to Read a Paper: The Basics of Evidence-Bas.../Trisha Greenhalgh

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今回説明していませんが、論文の検索方法から読み方までしっかりと説明されています。
以降はその本から抜粋が多分に含まれます。
良く論文を読むときに重要だと説明されるのはPICOと呼ばれるもので、
P: Patient or Population(どのような患者に対して)
I: Intervention(どのような介入(治療)を行い)
C: Control or Comparison group(どのような対照群と比較して)
O: Outcome(どのような結果を得たか(対照群より良かったのか悪かったのか))
これをさらに細かく評価していきます。
①その論文は何についてなのか?
イントロダクションで、
どうしてこの研究が行われたか。
過去の研究、背景、そして、この研究の仮説がきちんと示されているかを評価します。
②研究手法の質はどうか?
治療、研究対象はどういうふうに選ばれているか、
研究デザインは適当か
治療、評価はブラインドされているか?
介入、評価(妥当性、信頼性はどうか?)は標準化されているか?
サンプルサイズは十分であるか?
etc
③結果は明確に示されているか?統計の手法は正しく使われているか?
level of significanceは適当か?
統計テストは正しいか?
④結果は正しく解釈されているか?
得られた結果に対して、適当な説明をしているか
この研究でもlimitationは何であるか
今後の研究への示唆。
ざっくり書くとこのようになります。
こういった項目をきちんと評価しながら読むことで、情報を間違って使うことを防ぐことが大事です。
②などでは、同じ疾患でも、発症してからの期間、重症度などをきちんと把握することで、その治療法が実際の自分が担当する患者さんに適応するかどうかを判断しなければいけませんので、どういう時期の患者を選んでいるのか、除外しているかも確認が必要です。
そして、臨床で実際に情報を使っていくのであれば、そのエビデンスのレベルを参考にすることも重要です。
①Systematic Review of RCTs
②RCTs
③Other controlled clinical trials
④observational studies (cohort and case control)
⑤Case studies, anecdote, bench studies and personal opinion
一番上の①Systemaric Reviewがエビデンスとしては一番レベルが高くなります。
⑤にはレベルは低いですがエキスパートの意見も含まれています
システマチックレビューなどを探すのであれば
cochrane library
http://www.thecochranelibrary.com/view/0/index.html
PEDro(Physiotherapy Evidence Database)
http://www.pedro.org.au/
これらにはエビデンスレベルの高い論文が集められています。PEDro理学療法用のサイトですので、治療法、疾患、部位などを選択して検索可能ですので日常の診療にも使いやすいかもしれません。
今はまだ英語のみですが、オーストラリアに留学中の方に聞いたところ、日本語版も準備中らしいので、さらに便利になるかもしれません。
よく大学の先生に言われるのは、
「Critical appraisalは一生をかけて向上させていく技術なので、まだまだ私たちも勉強中」
研究手法などは時代によって移り変わっていくので、情報は常に更新する必要があります。
そのためには、こういった技術を向上させつづけることが研究、臨床の場を問わず必要になってきます。