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What a wonderful world and life

イギリスでの生活や、大学院の授業、そしてphysiotherapyについて

イギリスに住んでいると生活費が高いんじゃないと聞かれることもたまにありますが、
実際にそう思うことはほぼないです。日本の食材買おうと思うと高いですけどね。
キッコーマンの醤油とかは日本からしたらアホみたいな高い値段で売ってる。
今はちょっとポンドが強くなってきましたが、それでも一昔前に比べると半額位になってますので
イギリスに行きたいと言う方は今の方がお得かなと。

んでもって今日は日常的なお金のお話。

①滞在先

留学しはじめた頃(presessional course時)は
大学の寮で共同生活してました。(99パーセント中国人と)
大学によっても違うと思いますが、基本的に留学生優先なので確実に部屋を確保してもらえます。
インターネット、水道、電気代込で3万円くらいです。
キッチンは共同でしたが、シャワー・トイレは部屋についてたので狭くても結構快適でした。
寮の中は常に中華料理の臭いが漂っていましたがw

そこから、大学院の授業が始まる前に現在のフラットに移りました。
フラットにも種類があって
1)一つの家を共同で使用する いわゆるシェアフラット
2)一つの部屋にキッチン・トイレ・シャワーなどが備え付けられているスタジオフラット
今私が住んでいるのは2)のスタジオフラットです。

1)シェアフラットでは学生が4ー5人共同で一つの家を借ります。
一つの家につき、月1000£くらいから借りれます。一人あたりに換算すると
月200ー250£なので、現在だと25000円~30000円くらいですかね。
ちょこちょこ入れ替えがあるみたいで、学校の掲示板などにシェアメイトを募集していることも多いです。
初めはこれで住む予定だったんですが、どうも嫁と二人で1室に住むのは契約違反なようで、
合計するとスタジオフラットよりも高くなったので今の部屋にしました。
基本的にキッチンのコンロ(こちらではkitchen cookerという)もついてるし
洗濯機もついてます。光熱費に関してはみんなで割り勘のようです。

2)スタジオフラットは今借りてるとこはほぼ底値で月400£です。部屋にはキッチン、シャワー、冷蔵庫、ベッド、机、椅子が無料で付いてきます。なので契約していきなり十分生活出来ます。イギリスはこういうタイプの部屋がほとんどと思います。
これに光熱費込、共同の洗濯機付きなので割安かなと。
インターネットは今も繋いでない(!)のであんましわかりませんが、
ネットの速度は日本の方が速い。でも値段はこっちの方が少し安いですかね。

②食費
食費はこっちのほうが安い。(円高の影響あり)
こっちの人たちはまとめ買いをする人が多く、二つ買えば三つ目がタダとか、
二つ買うと一つ買うより安くなるくらい値引きするなど、一部商品はまとめて買うと安くなるようになってます。
なので常にじゃがいも5kg、玉ねぎ2kg、人参2kgとかそんな感じで購入。
米は20kgで買ってちびちび使ってます。
魚はやはり高いですが、肉は日本で買うよりも半額くらいで変えることも多いです。特に牛肉が安い印象。

普段から昼ご飯も全て作って持っていくので、
現状では食費は月150£(17000円くらい)前後です。ちなみに二人あわせてその値段。

外食はほとんどしないのでわかりませんが、マクドとかはほぼ日本と同じくらいの値段かなと。ちなみにケチャップ、塩、こしょうがかけ放題です。

こっちでは飲み屋みたいなのはあまりなくて、パブが主流です。みんな食事しに来るというよりはビールを飲みに来ます。
ビールも0.5パイントからオーダーできます。(1パイント: 0.56826125リットル)
値段は1パイントで3£くらいなので割と安いかなと。

③学費
これはEU圏内の学生か、それ以外の学生かと、あと学部によって値段が変わります。
私のコースのフルタイムのEU外からの学生は15,000£でした。大体200万位です。これで卒業まで面倒みてくれます。
これがEU圏だと約5000£なので三分の一くらいになるんですよね(´;ω;`)
うらやましい限りです。

日本の大学院修士課程だと公立で2年間で100万円+受験料(30000円くらい)+入学金(60万円くらい)
それほど大きくは変わらないみたいですね。

④アルバイト
今私はできていませんが、アルバイトもできます。大学院生は週20時間まで労働可能です。
ただ英語ができる前提の仕事が多いので、実際には仕事を探すのは私の住んでいる地域ではけっこう難しい。ロンドンだともっと仕事が多くすぐみつかるそうですが。

日本語も私は関西弁なので、日本語教師もできないっていう状態です。
実際には論文調べたり、レポート書いたりする時間が必要なので、大学の先生もあまりアルバイトは勧めていません。まぁ基本放置プレイですが。

合計を見てもそんなに日本大学と値段が変わるわけじゃないんですよね。
受験料も無料だし。大学院にいきながら臨床ができない(かもしれない)率は高いです。
某病院はメール送ったらシカトされましたし。実際、イギリスでPTの免許を書き換えで取るのは難しくないそうですが、仕事自体が少ないらしいです。

私としては、大学院よりも大学教育の時点で、どんどん海外で理学療法を学ぶ人が増えればいいなと思ってます。学部の教育は私は知りませんが、聞いた話ではオーストラリア、アメリカなどではその時点の教育のレベルが全然違うようですしね。そういうノウハウを少しでも仕入れていってほしいと思います。
中国人とか、インド人とかは本当にすごい勢いで海外に出ていってます。
なりふりかまわないもんな、ガンガン進む姿は、日本人には到底及ばないなーといつも思わされます。中国に比べてPT業界進んでるとか思ったら多分大間違いです。ていうか気のせいです。
それにネットワークが広いです。世界のどこに行っても中国人がいてチャイナタウンもあるしね。

日本の私立の大学に行くなら、さっさと海外で勉強したほうがいろいろプラスの面が多いんじゃないかなーと思います。お金も極端に変わらないしね。


受験も日本の受験より断然らくちん。書類をつくるのにちょっと手間がかかりますが。
受験もチャレンジだけなら無料だしw

海外に行けない壁なんてはっきりいって「英語」だけです。
学歴も関係ないです。だいたい海外の人は東大すら知らない人ばっかりだし。
英語はできないものではなくて、「しない」ものです。やればそこそこはできます。
できないのは量が足りないだけです。

情報をもっと海外ともやりとりできるように、これからどんどん海外へでていく人が増えたらないいのになーと思ってます。









前々回に少し書きましたが、今回は英語の学習について。
そこから理学療法における英語の必要性について書いていきます。

日本で英語に関する本はアホほどありますが、
実は英語を日本語で説明する段階で、すでに無理があります。
英語には日本語にない表現がありますし、日本語は表現が多様すぎて翻訳するということ自体が不可能なケースが多々あります。

うちの嫁はこっちで語学学校に通っていますが、当然文法等の説明など、教科書自体が全て英語で書かれています。ですが、こちらで習う方が日本での学校の授業に比べてはるかにわかりやすいそうです。多くの方が述べているように、根本的に日本の英語の教育は間違ってます。
難解な日本語を無理やりシンプルな英語に直す時点でナンセンスといった感じです。

英語は、英語での説明でしか理解し得ないと感じています。まぁこっちにきてからそう思うようになりましたが。
授業などを受けていても、当然英語を頭の中で翻訳しながら受けているなんてことはありえません。
大事なのは翻訳する速度を上げていくのではなくて、
英語自体で処理するように持っていくほうがいいのではないかなと。
特に留学を考えている方にとってはそういう勉強の仕方の方がずっとためになると思います。


理学療法の分野においては英語にそれほど重点を置いた教育をうけません。私のいた大学では理学療法英語という科目がわずかに有りましたが。

この時点で他の国に比べてはるかに後方からのスタートになりかねないということを認識したほうがいいと思います。

海外の国では、Evidence Based Physical Therapy(EBPT)が日本に比べてはるかに定着しています。これには社会情勢や福祉制度が関与してくると思いますが。授業中も、あるアプローチの話になると、
「それはエビデンスがあるのか?」と食ってかかってきます。

EBPTについては日本理学療法士協会のサイトにその手順の説明が詳しくのせられています。
http://www.japanpt.or.jp/ebpt/index.html


この手順自体は親切でいいんですが、
その前に、日本の理学療法の大学ないし専門学校を卒業した時点で、
「英語の論文を日常的に検索して、翻訳して治療に活かせる人がどれくらいいますか?」という疑問があります。

基本的に、エビデンスは治療を決定する一つの道具でしかないので、絶対ではありません。
患者さんの嗜好や状況にあわせてリーズニングしていく必要があります。

ただその過程でエビデンスの高い治療を選択することは重要です。中枢疾患ではまだまだ明確にエビデンスの出ている治療は少ないですが、特に整形疾患に関してははるかに諸外国に比べて遅れています。

エビデンスの高い治療というのは英語の論文であることが多いです。というよりもエビデンスのレベルが高い時点で英語論文です。
ということは英語で論文が読めないと、効果があるとすでにわかっている治療を見逃してしまう恐れがあります。

脳の機能に関する論文も、日本の科学者の方はかなり優秀ですので日本語でも沢山論文がありますが、やはり他の国の論文でも参考にすべき論文が多いです。
さらにはそれを私たちが評価(critical appraisal)しなければなりません。なので最低限読む能力はある程度のレベルで養っておく必要があります。

こちらの国の本屋や図書館で思ったのですが、日本に比べると、理学療法に関する本などはバンバン新しく出る印象はないです。それは本にしなくていいからかなと思います。
英語で日常的に高いレベルの論文から情報が簡単に手に入るからかなと。

日本人は英語の論文を読めない人が多いので、英語で論文を読めて、しっかり研究されている先生方がそれらをわかりやすくまとめて本を出版して、それを一般理学療法士が読む、というサイクルがあるようにも感じます。そういう意味ではめぐまれてるなとも思います。
でも、本当に最先端で治療をやろうと思うなら、あまりいい状況とは言えません。
論文が出てから、本が出版されるまでに、数年必要なことも少なくないと思います。


でも医療の論文は10年以内に7から8割は過去のものになります。
つまり常に時代の後方をちょろちょろ動き回ることになります。
そして本は治療のエビデンスとは呼べないかと。

中枢神経の治療に関しては、エビデンスがまだまだ乏しい段階です。なので、日本では基礎的な研究からぐわっと飛躍して治療に結びつけることが多いです。
そうせざるを得ないことも多くあると思いますが、それって実は一歩間違えると無責任ともとれます。

「(効果はわかっていないけれども、)脳の機能からこうだと思うのでやってみましょうか?」というレベル。


初めはこれでもしょうがない部分もありますが、効果が出る!と思えば、現場のセラピストがすぐに論文にしていくようなサイクルを作ったほうがいいのではないかなと思います。

私が思うのは、
①メカニズムの解明までは現場では厳しいことも多いので大学で研究される先生方に協力していただく。その治療に関連する論文を読む。
②その情報を元に現場で実践、効果がでそうならサンプルサイズを大きくして論文にする。できれば英語論文。
③効果が出ないのであればそれを大学の先生方に伝えて、もう一度再検討。修正。①に戻る
こういうふうに情報がうまく流れると現場にとっても大学にとってもメリットはあるような気がします。

私見ですが、現状の病院では、一つの治療に対する効果をろくに検討せずに、「なにか違う気がする」程度の認識でバンバン入れ替わっているような状態が続いているような気がします。一種の「流行り」のように。そういうのは医療とは言えない。

でも実感として、現場での日本の神経系理学療法のレベルは高いです。(多分)
なので、是非臨床研究を進めて、どんどん「輸出」していけるように、若い年代のうちから英語学習はしておいたほうが将来的に+ではないかなと思います。

国家試験が終了してころですので、これから新人として働く人も少し意識していただけたらと思います。





今回はイギリスと日本の大学院の違いについて感じたことを書いていきます。

といっても、私は日本の大学院に進学していないので、内部の事情を知りません。
なので、主観が混じると思いますが、お許しを。


①何はともあれ、最も大きな違いは「国際性」です。

現在所属している大学院はfull time、part timeの生徒に分かれますが、
基本的にfull timeの生徒は、ほぼイギリス人ではありません。
私が所属するNeurorehabilitationもフルタイムは日本人(私)、ナイジェリア人、インド人という状態です。うちのクラス以外でもブラジル人、アラブ、ガーナなどかなり多様です。

イギリスで理学療法士として働かれている方は基本的にはパートタイムで受講されています。
大学院の講師も実は同じで、オランダ、南アフリカ、イタリアなど、様々な国の出身の先生で成り立っています。
こういった土壌は、様々な国の考え方が流入してくると思うので、新しい考え方などが生まれやすいのかなとも思ったりします。また、各国間で情報交換も活発になりそうな気がします。

日本の大学院だと、、当然ほぼ日本人しかいないですね。
その原因は英語で授業が展開できないことが大きいと思います。理学療法の分野の授業はおそらくほとんどの国では英語でされています。これは日本にとってはかなり厳しい状況です。
それはスタート地点(国家資格取得時)での論文の情報処理能力が育たないからです。
個人的には日本語だけで理学療法の分野の勉強をするのは無駄だと思っています。


これについては長くなりそうなので、また別の機会に書いていきます。


②授業体制

日本にいる友人は私がやたらと忙しいと思っている人がたまにいますが、
実際には授業は月の半分くらいしかないです。
日本の大学院は夜間に授業を設けていることが多いですが、こちらはそういったことは全くありません。フルタイムもパートタイムも同じです。
月の半分しか授業はないですが、2-3日連続で同じ科目の授業を朝の9時から4時過ぎまで行います。単位が多い科目ではこれが半年の間に4ブロックほどあります。
例えばneurorehablitationという授業であれば月に1回2日授業があり、半年の間に4ブロックほどあるという感じです。フルタイムなら月に、3-4つほど異なる授業をうけます。

こういう体制は、教員側にとっても+だと思うのです。日本の教員の方は、生徒の都合にあわせて夜間までオーバーワークしなければならない状況が続いているようですが。

じゃあ月の他の日程はどうしているのかと言われると、自習です。
自習というよりはレポート作成ですね。うちの大学では各授業で半年の間に2つはレポートないしプレゼンテーションの課題が出ます。これが英語が母国語でない自分にとってはかなり時間がかかります。
レポート自体は5ページ程ですが、論文を一つの課題につき参考文献を20以上は付ける必要があります。当然実際に読むのはそれの倍以上です。
ただ調べるのではなく、そこから新規性や自分のアイデアを盛り込むことが求められます。これは研究をする段階でも必要な思考であると思います。

どの授業でも一貫して求められるのは、
1)論文を読み、評価する。
2)そこから情報を統合する。
3)自分のアイデア、考えを述べる。

正直なところ、私が受講しているコースでは授業でものすごく新しく、高度な神経科学、治療技術を学んでいるわけではないです。
大学側がこちらに求めているのは、自分で思考し、統合する能力です。
その思考過程を育てることで、卒業後も自律して成長できるようにするためだと解釈しています。

「MScで必要なことは学部生のように覚えることではなく、現時点の情報をまとめ、常に疑問をもつこと」

ということをよく言われます。

③フルタイムと、パートタイムの違い
これは、月に受講できる単位数が違うということです。フルタイムの生徒は月に10日ほど授業を受けれますが、働いている方はそれほど休めないので月に3、4、5日程度しか受講できません。

そのため、当然卒業するまでに必要な期間も違います。
フルタイムの生徒であれば修士過程を1年~1年半で卒業できます。
しかしパートタイムの生徒は3年かかります。

こちらでは修士課程が職場での地位を向上させるためには必要となるケースも多いらしいです。
そのため職場も協力的に月に何日か休みをくれるようです。

日本では全く意味ないですね。うちの職場も若干休みの優遇はしてくれますが、
給与や役職に影響を与えることはほとんどないと思います。これもはっきり言ってひどいと思っています。一体何を基準に職場の仕事を評価をしているのかがわかりません。
当然ながら、ベテランでも新人でも1単位あたりに稼げる額は同じです。なのに給与は全然違います。せめて学会発表の数や、論文や業務上の功績で判断しているのならいいですが、ほとんどが年功序列かと思います。(違うところもあるとは思いますが)


④コースについて
大学院の違いでいえば、選択できるコースが日本に比べて明確にわかれている、ということが挙げられます。
日本の大学院ではほどとんどがリハビリテーション研究科など、大きな枠でコースがありますが、
海外の大学院(イギリス、オーストラリア)などはコースが細分化されていることが多いです。

私がいる大学だけでも
Neurorehabilitation
Sport physiotherapy
neuro-musculoskeltal
physiotherapy
respiratory
などコースが分かれています。実際には研究の授業などでは重なる部分も出てきます。
オーストラリアではmanual therapy, neuro,peadiatrics、 women's healthなど他にもコースがあるようです。

これは私が海外の大学院を選んだ理由でもあって、明確に自分がやりたい分野のコースを選べるということが魅力でした。


⑤研究について
留学生は基本的に病院で働いていないので、被験者は学校の生徒がメインです。患者さん対象の研究をしようと思うと、教授がやっている研究に潜り込んで一緒にデータを取るしかないです。
これはこちらの倫理規定がおそらく厳しいためだと思われます。

こちらで職のある方は当然自分の病院などでデータが取れます。
研究についてはまだスタートしていないのでざっくりです。


これらが私が現時点で感じるイギリスと大学院の違いです。
これから海外での大学院の受験をちらっとでも考えている方の手助けになればと思います。