初回の放射線と
抗がん剤治療をした翌日
体調も気分もいたって普通
だったけれど・・・
お通じが来ない・・・
私は過敏性腸症候群のため
ごはんを食べれば
すぐにトイレに行く人、
なので便秘の経験はありません。
なのに今日は
昼食を食べ終えても
お通じの気配が全くない。
抗がん剤シスプラチンの副作用で
便秘になるかも、と
聞いてはいたけれど
まさかそのせい？？？
結局
夕食後にほんの少し
お通じがあっただけでした。
この日はこのまま就寝。
そして翌朝
昨日からまともに
お通じがないことが
とても気持ち悪かったので
朝の放射線治療の帰り、
スタバでコーヒーを買って
朝ご飯と一緒に飲んでみた。
コーヒーの刺激で
トイレに行きたくなるはず。
想定通りお腹が
キュルキュルし始めたので
トイレへ入る
・・・
・・・
あれ？でない・・・
便意はあるのにでない・・・
こんな事は
51年間一度もなかった。
やはりシスプラチンの
副作用なのかも知れない。
まぁ、そのうち出るだろう・・・
この時はそう思っていた。
それから1時間後。
またお腹がキュルキュルし始め
今度こそ！とトイレへ駆け込む。
・・・
・・・
やっぱり出ない
出ないどころか
お腹が痛くなってきた。
これが便秘？
したいのに出ない・・・
なんで出ないの！
そのうちお腹の痛みが
激痛に変わってくる
痛い・・・！
何これ！
ちょっと痛すぎじゃない？
またパニック発作が
起きそうになる。
2日前も下腹部が
痛くなったけれど
すぐに治ったんだから
今度も大丈夫なはず！
そう思って腹痛に耐える
でも既に冷や汗で
顔面はびっしょり・・・
動悸が激しくなり
体から血の気が
引いていくのが分かる
痛すぎる・・・！
大きい声をだして
助けを呼んだほうが良いかも・・・
でもお腹の痛みが酷すぎて
耐えることで精一杯
そんな時
目に入ったのが
ナースコール！
トイレの中で使ったことは
なかったけれど
背に腹はかえられない。
激痛に耐えながら
ボタンを押す
「はーい、どうされました？
」
「すみません！！！お腹が痛くて・・・
」
「今行きますね〜」
トイレの鍵を閉めていたので
看護師さんが
鍵で扉を開ける
「きゃー！！！大丈夫ですか！
ちょっと待ってて下さい！」
私はよほど酷い顔をしていたのか
看護師さんが車椅子を
引いて戻ってきた。
「動けますか？ゆっくりでいいですよ！」
「動けないです・・・お腹が痛いです！」
看護師さんは私を
車椅子に乗せようとするけど
お腹が痛すぎて動けない
しかも便意はあるまま。
「トイレもしたいんです
でも出ないんです！」
「お通じ出そうですか？」
「出そうなのに出なくて・・・」
痛みがどんどん増してきて
体のやり場がなくなってくる・・・
便秘ってこんなに痛いの？
おかしくない？
顔から出てる汗が
トイレの床に水たまりを
作っていく・・・
痛い！もうダメ！
そう思った瞬間
やっとお通じが出ました！
その後看護師さんに
手助けしてもらいながら
車椅子に乗り、数メートル先の
自分のベッドへ・・・
血圧を測られると
上が89、下が50でした。
急な腹痛で一気に血圧が下がり
調子を崩したのでしょう、とのこと。
看護師さんが
私の頭と足が高くなるように
ベッドを調整してくれると
あっという間に体が楽になり
気持ちが落ち着いてきました。
でも、毎週
抗がん剤をやるたびに
こんな痛い思いをするの！？
と、想像すると
とても不安になりました。
放射線治療の回数が進むと
放射線性腸炎になる人が多く
下痢になってしまうそうです。
でも、私の場合
副作用で起こる
下痢と便秘のバランスが
良かったのか？
翌週からの抗がん剤で
酷い便秘になることは
2度とありませんでした。
これが本当に助かりました！
もしもあの痛みに
毎週耐えなければ、
ならなかったとしたら
私は抗がん剤治療を
やめていたと思います。
そのくらい激痛でした。