滅多にお休みされない方が2週連続お休みされました。
昨年まではご主人様もご一緒に受けていらっしゃってました。
耳が遠く、足腰もかなり弱い、動作もとてもゆっくり。
でも当時は週1回の体操教室を楽しみにしておられ、いつもは奥様が尻をたたかないと家の中でも動かないのに木曜日の朝だけ自ら出かける準備をして、奥様よりも先に外に出て教室に向かわれていました。
耳が聞こえず、体操の内容がご理解されない時もありながら、いつもニコニコとその場で頑張ってました。
奥様はご主人の体力低下をとても気にされていて、私に『家でないのよ~』『歩くの遅くなってきたの…』『もっと運動して欲しいのに…』と不満や不安をぶつけながらも、こうしてたまーに意欲を見せられるご主人の存在を大切にしていらっしゃるのが様子かがうかがえました。
昨年春ごろでしょうか?
大病を患われ教室をお休みする事となり、奥様がお一人で参加し続けられました。
ご本人は活動量が更に減り、体力も落ちて、外出することは殆どなかったようです(奥様談)
奥様は、この教室が、ご自身の体力維持とお友達と会う気分転換の機会として、ご主人が参加できなくなった後も、前向きにかつボチボチとご参加し続けられました。
それが2週連続お休みされ、ちょっと何かあったかも…、気になりましたので、教室ご参加のお友達に連絡とってもらいました。
(私が直接お伺いしても良かったのですが、とても仲の良いお友達でしたのでまずその方にお願いしました)
ご主人様、お亡くなりになられたとの、お友達からのご連絡。
突然、先月13日にお亡くなりになったと。
奥様のお気持ち、お身体がどの様だったか…。
お悔やみのご連絡いたしましたが…。
お気持ちが落ち着くか、その後奥様の気力や体力がどうなのか…、気がかりでなりませんでした。
今日の教室がはじまり5分後、ドアがガラガラ‥と開くと、奥様が!!
ご参加時は、開始時刻ギリギリか1,2分遅刻気味で来られてた奥様、今日もいつもと同じように『あら~、間に合わなかったわ~~(^_^;)』
元気出ませんが、よろしく、と。
運動中、時折表情に寂しさが現れながらも、シナプソロジーやペアでのボールキャッチではいつものように楽しもうとされている奥様。
事情を知った他のお友達の参加者から『頑張ろうね…』と、抱きしめ合って励ましあい。
「すみません、今日お休みだと思って「休」と出席簿に書いてしまいましたが、消しゴムで消して丸と直しました」
『先生、ちょっと~コラッ!』とニヤッとされました(*^-^*)
その上の空欄はご主人様の欄。
空いたままですが、欄は残しつづけました。
来週から新しい出席簿ですが、その欄は残し続けます。
奥様、ありがとうございます。
そして、このような状況の中でも前を向いて頑張ろうとされているお姿に感謝です。
寂しくも、温かい…
そんな今日の健脳体操でした。