マスクをしてステップエクササイズを実施してみました。 | シニアの脳と身体の健康運動指導士 石井です

シニアの脳と身体の健康運動指導士 石井です

こころ・からだ・すこやか体操企画 代表 石井誠のブログ。
脳と身体を元気にする楽しい運動指導のことから、何気ない日常まで‥。


マスクをしての運動について日本臨床スポーツ医学会・日本臨床運動療法学会共同声明が出されていますが、

屋外での運動は環境を整えてマスクを外して運動することが推奨されています。

私も屋外でジョギングなど行いますが、口元を覆った状態でのジョギングでのリスクは無酸素運動のレベルとなり

危険だと感じています。私もソーシャルディスタンスを保てる場合はネックゲーターから口元を開放して走るように心がけています。

上記の詳細はこちら

 

 

では屋内だと、どうでしょうか。
スポーツクラブや介護予防の教室など…。


軽運動(椅子に座って、ストレッチや軽い筋トレなど)は、私も6月から指導しています。
私も含めマスクやネックゲーターやシールドなどで飛沫予防対策をして。

それでも一定時間口元覆ったままだと、参加者の皆様は【暑い】【息がしにくい】【蒸し蒸し不快】など訴えられますので、

私は5~10分おきに、皆様にマスク内の換気を促します。皆様が下を向いたりお互い背中を向けた状態で。
更に、水分補給もしっかり行っていただきます。

それで、皆様45分や60分の教室を無事に過ごされます。

 

今月からは強度の高い運動(有酸素運動)も指導し始めます。
30分のステップエクササイズ。
指導者も参加者もマスクかネックゲーター着用。

平日の午前中なので、年齢層は高め。70代80代の方もいます。
強度を落とすための内容のアレンジは許可頂いていますので、ウォーミングアップを長めに行い、

メインの昇降運動は時間短く、ステップ台の連続昇降は極力控えて間に昇降しない動き(その場歩きやステップへの踵タッチなど)を

入れる様に考えています。

でも、実際にマスク着用して動いてみて体感しないと分からないので、実践。

まずはプラットフォームのみで5分間。
ベーシックステップを4回⇒ニーアップ3リピーター⇒ヒールタッチ左右交互に4回
これを右足からのパターンと左足からのパターンを繰り返す。

 

実施前(マスク着用で測定)

122/88、66(最近下が高めなんです…色々とストレス抱えているんでしょうか(^_^;))

5分実施後

126/90、74
あれ?そんなに変わっていない…。

主観的には、息苦しさやしんどさ、マスク内の暑さはそれほど感じず。

おそらく、普段から指導やジョギングなどで心肺機能や持久力が鍛えられているから、
プラットフォームのみの5分の運動では強度的には物足りないのかと。

実際、指導ではブロックを1~2個積んでいます。

でもこれは、私の場合。
普段からプラットフォームのみで動かれる参加者(高齢者の方や初心者)にとっては、

主観的にはきつく感じるでしょう。

 

では、強度を上げて実践。
一旦休憩を取り、先ほどの血圧、脈拍にほぼ落としてから。

ブロックを一段重ねて、10分間動き続けます。


再びこの動きを延々と10分繰り返す…
(動きの内容が変わるのは良くないと思い)
単調(-_-;)

後半、疲れが背中や足の動きに出ています…。

終了後に測定

やや上昇ですね。
数値的なものより、主観的なしんどさは、1回目とは大違い!
まず、マスク内の暑さ!
熱がどんどん籠ります。
息が上がって必死にマスク内でスーハーするが、全然気持ちよくない!
また、湿気や汗でマスク内や縁が濡れたようになり、それが肌に張り付くような感覚が不快!

マスク内の温度が上がっているからなのか、顔周辺、頭周辺の熱っぽさ。
額や頭から出る汗の量がこの強度にしては想像以上です。

やはり、マスクをしての強度の高い有酸素運動は、しんどさや暑さのリスクを感じずにはいられません。
指導者でこの状況だから、一般の方・特に高齢者にとっては高リスクだと思われます。

 

メインエクササイズでは、このテストした内容よりもさらに強度落とした、動きの組み合わせで実施。
5分くらいでマスク内換気を誘導。(それ以外の時も遠慮なく換気するようにアナウンス)

換気するときのエチケット(無言で、下や背中向けて)
水分補給の回数を増やす。
空調は強めに。

 

初回はゆっくり、皆様の様子を見ながら進めていきたいと思います。