2000年2月、私は、頭蓋底の脳腫瘍手術を受けました。
20時間を超える手術の後、リカバリールームに8日間いて、
やっと、普通病室に戻りました。
○3月2日(手術後9日目)
自分で文字が書けるようになるまで、兄と夫に
1日1回、写真とメモを頼んでいました。
兄のメモから・・・
16:30 :直は、リカバリールームから4人部屋の病室
に戻っていた。
あまり元気なし。
「喉の飲み込みが出来ないのは、予想外で最悪だ。」
と言っていた。
「目もだんだん元に戻っているし、
飲み込みも2週間から1ヶ月位で出来るようになる。」
と励ます。
手術直後の瞼は、右の顔面が麻痺していたので、
右目は、瞬きもなかったことでしょう。
それに視点が定まらず、50音表を指すときでも、
誤字を指していました。
それに比べたらという意味です。
直に、手術時間について聞かれたので、
8時に入って、出てきたのは翌日の7:30頃
だと言う。
「手術開始から11時間は順調だったが、
その後、小脳が腫れて、穴が塞がれたので、
午後11時頃、小脳を切開した。
そのため、歩くときにフラフラするけれど、
半年から1年で元に戻る。」
と先生の言葉を伝える。
明日、MRI検査の予定。
直の食事の流動食が上手く入らず、器械が「ピー」と鳴るたびに
ナースが来た。3回ほどやり直したが上手くいかず、
結局、注射器で水を入れ、ホースの通りを良くしたら、
入るようになった。
ナースも不機嫌。
直は、立つのがとても辛そうで、
ナースと車椅子でトイレに行った。