1998年夏、
シャワーで頭を洗っているときのことです。
突然、右耳に水が入りました。
頭をたたいて、水を抜こうと・・・。
プールの時のような
生暖かい水が出てくる気配も無く、
すぐに元通りになりました。
「ん? 何?」
それからです。
時々、右の耳が塞がるようになりました。
息をしないで唾を飲み込むと、
嘘のようにカラリと晴れました。
一応、耳鼻科に行くことにしました。
「何でもないようです。」
その後にかけたネブライザー(吸入器)が気持ちよく、
「これなら、職場の近くの耳鼻科でかけよう。」
それから時々耳が塞がったときは、
帰宅前に耳鼻科に寄り
ネブライザーをかけ、
すっきりさせていました。
ところが、
ネブライザーをかけても
すぐに塞がることがありました。
そこで、別の耳鼻科を訪ねました。
その先生は、
ビタミンBを処方してくれました。
原因が分からないまま、
ビタミンBとネブライザーの両方で、
良くはならなかったものの、
悪くもならず、時は過ぎていきました。
耳は、思い出したように塞がり、
またすぐに治るということの繰り返し。
今思うと、脳腫瘍が脳幹部から、
右の三叉神経や聴神経の方に
成長していたのでした。