うとうとと痛い!の繰り返しで朝を迎えた。

ベッドから降りて歯磨きと顔を洗うと
朝の検温で看護師さんが入ってきた。
「痛み止め追加で飲んで、寝れましたか?」

ちょっとむっとして
「あの後夜中起きて飲みましたけど、全然効かなくて
うとうとしか出来ていません」
と答えると
「あらー。そうなの」

そうなのじゃねーよ!!

んで、そのまま出て行った。
マジか・・・

今日からご飯は通常食に格上げ。
朝ご飯はご飯は少し残したものの
おひたしもお味噌汁も全部食べられた。

午前中のバイタルチェックの看護師さんが
よく担当してくれる人が来てくれて安心。
「ご飯は?」と聞かれたので、ドヤ顔で
「ほとんど食べた」と答えたら「ご飯食べてドヤ顔してる」って笑ってくれた。
「痛み止め、効かなかったのね。先生にもうちょっと強いやつ出してもらうように
言っておくね。後で薬剤師さんが来てくれると思うわ」

その後、主治医先生のお部屋訪問。
痛み止めの件を話すと
「そうそう、寝れなかったって?大丈夫?それはしんどかったね。
強くて鎮静作用のあるやつ持って来てもらうようにするから!すぐに言うわ!」
と言ってくれてホッとした。

そしたら、その1時間ほど後にお薬持って薬剤師さん登場
「これ、毎食後飲んで下さいね。それでも痛かったら6時間空けたら
飲んでも大丈夫です。多分追加はいらないと思いますが念の為。
他に何かご質問ありますか?今飲まれてるお薬とか」

と聞いてくれたので、睡眠剤の事を相談したら
「個室ですし、消灯過ぎてもテレビとかスマホとかお使い頂いて
お薬飲む時間調整されたらいいと思いますよ。」
とアドバイスをくれた。
巡回は1時位だから12時までに寝たらばれない(笑)
個室にしてて良かったと思った事その2だ(笑)

お昼も結構食べられた。
胃への衝撃は、今まで筋腫があった場所に腸が移動してきたのか
それがクッションになったみたいで、これまでよりはマシに感じる。
痛み止めも効いてて、傷口の痛みもあまり感じない。

昨日うとうとしか出来てないので、
お腹もいっぱいだし、ちょっとお昼寝。

その後歩行訓練。
痛み止めが効いてるのもあって、背筋が伸ばせた。
これだけで気分がだいぶ違う。
目標の二往復して部屋に帰ると、なんだかお腹がぐるぐる。
無事にお通じも開通。
やっぱり食べないと出るものも出ないのね。

その後夕食。
夕食もほとんど食べられた。
美味しく感じてきたので、食欲も出てきたんだろうな。

夕食後、ちょっと休憩してから歩行訓練。
病棟で夕焼けがきれいに見える場所を見つけたので
夕食後の歩行訓練は欠かさないようにしようと思った。

主治医先生の夜のお部屋訪問で
「痛み止め、どう?あれ、ロキソニンほどパワーじゃないけど
結構効くやつ出しといたんだけど、気に入った?」
と聞かれた(笑)
「ばっちりです!さすがー!背筋を伸ばせるくらい効いてますよー
今日はゆっくり寝れると思う。」
「それなら良かった!そうそう!歩いてるのチラッと見たけど
背の高い人だったのか!って思った。背筋伸びてたからか」
と相変わらずの内容がおかしいガールズトーク(笑)

「痛みって人によって感じ方が違うから、難しくって。
辛い事とかしんどい事は遠慮なく言ってね。
こちらも参考になるし。我慢はしないでね」

主治医先生の優しさに泣きそう。

この日は消灯ちょっと過ぎまでテレビを見てたけど
さすがに寝落ちしそうになったので、早めに寝る事にした。
消灯後作戦はまた明日だな(笑)
今回、綺麗じゃない内容もあるのでご注意を。

消灯10時なので、律儀にその時間に睡眠剤を飲んだら
夜中の3時とか明け方4時とかに目が覚めて困る・・・
私の飲んでるのは大体6時間で目が覚めるものなので
どうしたもんか・・・

6時過ぎにベッドの柵を握って、足を床に下ろす。
その後上半身を柵を頼って起こして、立ち上がる
お腹に力を入れると縫い目が裂けるので、腕の力で起きる。
ベッドの柵がこんなに愛おしく感じるなんて(笑)


よろよろと洗面台に向かって歯磨き。
この時初めて自分のお腹をまじまじと見た。
ぺったんこ。
ぽっこりがなくなってる。

「ほんとに手術したんだ、筋腫と子宮取ったんだ」

ようやく理解ができた。

またベッドに戻って横になると朝の検温。
相変わらず微熱。

今日から全粥なんだけど、食欲は相変わらずなし。
それでもとお粥半分とお味噌汁半分を口にする。
青菜のおひたしも少しだけ食べた。
汗が噴出すのと、胃への衝撃は昨日と変わらず。

午前中のバイタルチェックの看護師さんに
朝ごはんは何とか半分は食べたと報告

「ガスは出た?お通じは?」と聞かれたけど、
今朝までほぼ何も食べてないので出るものも出ない。
そういうと
「お昼も夜も半分でいいから食べましょう」と励まされる。
その後胃の辺りを触って
「胃にはガスがあるみたいだから、もうちょい!
お散歩の距離を延ばしたら、多分ガスは出るよ。
廊下一往復してるのかな?だったら二往復頑張りましょう」
そう励まされる。

その後朝の主治医先生のお部屋訪問。
朝ごはん食べた?と聞かれたので半分ねと答えると
ちょっとずつ前進してるから、大丈夫!
表情も毎日明るくなっていってるから、心配しないでいいよ!
と明るく声を掛けてくれた。

この日から腸を動かす為の漢方を出される(ツムラの100番)
しょうが風味でほんのり甘くて、冷やしアメみたいで美味しい(笑)
それと、縫い目が裂けたらいけないのでいきまないように
酸化マグネシウムも出された。

ちなみに。尿の方だけど、こっちはもうバンバン出る。
尿意がなくてもトイレに座ると出る感じ。
こんなに水分摂った?って聞きたくなるくらい出る。
余分な水分を排出してるのかな?

この日シャワー解禁。
怖かったら介助(一緒に洗い場に来てくれる)とか
見守り(脱衣所で見てて危なくなったら助けてくれる)とかあるから
いつでも言ってねと看護婦さんに付き添われ、シャワー室へ。
テープに直接シャワーを当てないように注意を受ける。
一人で大丈夫そうなので、なんかあったらナースコールする約束して別れた。

初めて自分の縫い目を目の当たりにする。
と言っても、テープが貼ってあってその上からもう一枚テープが
貼ってあるので傷そのものは見えないんだけど、
おへその真下から膀胱の上辺りまで一直線に切ってあるのが分かった。
そして、毛が剃られていた(手術中っていろいろするのね・・・)

久しぶりのシャンプーが気持ち良かった。

さっぱりして部屋でお茶を飲んでたら
なんか腸が途中までぼこぼこと膨らむのを感じる。
(イメージはバルーンアートの風船が膨らむ感じ)

ん?

テレビを見てたらさっきの続きの部分が膨らむ感じがする。

お?!

ガスが出た!やった!

やっぱり食べないとダメなんだな。
ガスが出たことで気分がちょっと楽になる。
それもあってか夕飯も何とかおかずも半分食べられた。

ホッとしてるところへ主治医先生がお部屋訪問。
ガス出たよーと報告すると、やったね!と喜んでくれた。
後はお通じだけど、今日は食べられてるから近々よね!と
縫ったとこも綺麗だし、微熱も想定内だから大丈夫!
いい感じに行ってるねー!と内容はこんなんだけど
ガールズトークなノリで話す先生と私(笑)

夜の検温も微熱。
なんとなく、今日の夜勤担当の看護師さん
他の人達と雰囲気が違う・・・思い過ごしかな?

消灯時間までスマホいじったりして過ごす。
睡眠剤を飲んで就寝。

が、しかし。
傷の痛み止めが効かなくて、睡眠剤を飲んでも痛さが勝って寝れない。
ナースコールで夜勤の看護師さんに来てもらって、強い痛み止め飲んでいいか?
(手持ちのロキソニン)と確認してもらう。
返ってきた答えは6時間空けたら、もう1回出されている痛み止めを
飲んでいいという、返事になってない返事。
出された痛み止めが効かないって言ってんじゃん!!
しかも6時間後って夜中の1時ですが・・・

やっぱりなんか違うって思ったのは、当たってた。

携帯でアラーム鳴らして1時にもう1回痛み止めを飲む。
でも、全然効かない。
うとうとと痛い!を繰り返して朝になるのを待った。
朝、看護師さんに起こされる。
なんだかんだ言いつつ、明け方には寝れたようだ。

朝ごはんなので口ゆすぎましょうねと言われるので
「歯磨きは出来ないんですか?」と聞くと
「今は無理ですよ。この後看護師さんが来て
立てるかどうかを確認してからじゃないと、自由に動けませんよ」
と返ってきた。

コップに水を入れたのを渡され
昨日吐きそう事件の際に枕元に置かれていた受け皿に出す。
足のポンプも外してもらい、着圧ソックスも脱がしてもらう。
ベッドを起こされるけど、傷口が痛い。

朝ごはんは五分がゆとお味噌汁と牛乳
喉が渇いていたので、牛乳を飲む。結構普通に飲めた。
なんだけど、一口飲むたびにすごい汗が体中から吹き出る。

おかゆ食べるの久しぶりだなと思って口にすると
思ってもないことが。
ちゃんと噛んで飲み込んでるのに
胃にものすごい衝撃が走る。

例えるなら、カバンを中に浮かせて持っている所に
ジャガイモとかりんごとかを放り込んだ位の衝撃。

これまで子宮筋腫が胃の下の辺りにあったので
その衝撃を感じなかったんだろうなと思う。
筋腫がなくなった今、胃の下にはまだ何もない状態。
なので、ちょっとした物が入って行くだけで衝撃がすごいんだと思う。

その上牛乳以上に汗が吹き出る。
食べたと同時に代謝してるのか?と思うくらいに体が熱くなる。
これがお昼も夜も続くので、食事が億劫になってしまった。
それでもなるべく食べるようにはした。

朝ごはんの後、検温と血圧の測定。
微熱があるものの、血圧は普通。

痛み止めの点滴が規定量終わったので、チューブを外してもらった。

その後、看護師さんが
「体拭きますねー!」と2人で入ってきた。
「昨日から汗かいてて気持ち悪かったでしょう?」
そう言いながら、温かいお湯にいい香りのする清拭剤を溶かして
タオルを浸して用意をしてくれる。
もう1人の看護師さんがベッドに腰掛けて私の背中から抱きかかえるようにして
手術着のマジックテープやスナップを外していく。
手渡されたタオルで、腕や胸、首筋を拭いていってくれる。
拭いた後は持参のバスタオルで水分を取ってくれた。
その後、パジャマを持って来てくれて手早く着せてくれる
(前開きのパジャマをいう指定があったのはこの為でもある)

「下半身洗いますね。お嫌かも知れないですけどちょっと我慢して下さいね」

我慢だなんて!そんなとこまで洗ってもらって申し訳ない・・・

今ってすごいね、ベッドに防水シートと大きいスポンジ状のシートを
敷いたらお湯ジャブジャブ使っても、全然大丈夫。

足の指の間まで綺麗に洗ってくれて、下半身も丁寧に洗ってくれた。
白衣の天使って言うけど、ほんとに天使だ。
この時に尿管を抜いてもらう。

さーっと清拭剤を流して、バスタオルで拭いてくれて
下着をはかしてくれて、パジャマの下もはかせてくれた。

すっごく気持ち良かった。
この先、この事は忘れないと思う。
他人が自分をこれだけ丁寧に扱ってくれた事。
すごく嬉しくて、一人になった時に泣いてしまった。

さっぱりした後、尿管を抜いたのでトイレまでは
自力で行かないといけないので、立ち上がって歩く練習。
両脇を看護師さん2人に支えられて立ち上がる。
傷口が痛いけど、トイレは切実なのでなんとか歩く。
よろよろながら歩けるのを見て

「大丈夫そうね。そしたら、今日から食後とかいつでもいいから
無理のない程度でいいから廊下を歩いてくださいね。
動かないと腸が動かないから腸閉塞になってしまうので。」

看護師さんが帰った後、部長先生と主治医先生がお部屋訪問。

部長先生は「おお、顔色も良くなってるし大丈夫だね
チューブも全部外れてるし、順調ですよ!」
主治医先生も「表情が一山越えてるねー!良かった。ここから
しっかり体力取り戻すのと、予後をしっかり見ましょうね」

廊下歩けないかもよ?というと

部長先生が「みんなそういうけど、明日からシャワーも
浴びてもらうし、診察も診察室まで来てもらうから
どうしても歩かなくちゃダメになるよー。みんな歩いてるから
あなたも大丈夫だよ」と笑いながら言う。

主治医先生には
「右の卵巣は取らなかったんでしたっけ?」
夢うつつで聞いていたので、再度確認
「そうよー!つついてぐるっと1周見たんだけど
膿種は見付からなかったから、そのままにしておきました。
代わりに内膜症になってる所がちょっとあったから、そこは焼いといたよー」
2人とも明るく言ってくれるので、気分が軽くなる。

夜の検温時に食事を食べられないことを伝えると
「明日も食べられないようだったら、点滴ですよ。
お薬だと思って、しんどいとは思うけど、半分でいいから食べましょう
せっかく点滴はずれたのに、逆戻りは辛いよ。無理はしないでいいけど
できるだけの事はやりましょう。何かあればいつでもナースコールで
呼んでくれたらいいから」
と言ってもらえて、こちらでも気分が軽くなった。

夜になっても微熱は続く。
手術の後はこんなもんだから気にしないと言われて
安心して寝る事にした。