只今の時刻――
午後4時。
その頃、留衣は明日行われる展示会の最新作の洋服の最終チェックをしていた。
留衣は働いているファッションデザイン会社「JEWEL」(ジュエル)のチーフだ。
JEWELは、ここ最近学生から大人の女性に人気沸騰中の会社だ。
洋服一つ一つ細かいところまでチェックしていると―――
「お仕事ご苦労様です。」
声がしたので留衣が振り返ってみると、そこには聖が立っていた。
「高見沢さん。仕事はもう終わったんですか?」
「はい。昨日、僕当直で今日は早めに帰らせてもらえたんですよ。」
聖は、にこりと笑い答えた。
「そうだったんですか。でも、よくここが分かりましたね?それに今ここは関係者以外立ち入り禁止のはずです。どうやってはいってきたんですか?」
「いや、ここは僕の通勤道路なので。それに明日JEWELの新作の服の展示会があるって看護師の女の子達が昼休み話してたのが聞えてきたんです。」
聖は病院で働いているのだ。
「え?でも、どうやって中に入って来たんですか?」
「あぁ、それは僕が留衣さんの仕事関係の仲間って言って入れてもらいました(笑)」
聖は申し訳なさそうに笑ながら言った。
「え・・・?そんなことしちゃったの?」
「―――はい・・・。」
留衣は一瞬「何でそんなこと言ったんですか!?」と叫びそうになったが
本当にすまなそうな顔をしていたので言えなかった。
「ところで、何か用がったのでは?」
留衣は優しく尋ねた。
「あ、いや確かに用はあるんですがここではちょっと・・・」
「もしかして、今夜のGRの仕事のことですか?」
留衣は小声で尋ねた。
「はい。」
すると留衣は、周りを見渡すと
「もう少しで仕事が終わりそうなので外で待っていていただけますか?」と言った。
「はい。分かりました。あ、そうだ!近くに喫茶店があるからそこでお茶でもしながらってのはどうでしょうか?」
「はい。いいですよ。そうしましょうか。」
留衣は静かに笑い答えた。
そして、しばらくして聖の車で2人は喫茶店へと向かった。
聖は一体GRの仕事のことで何を話そうとしているのだろうか・・・?
――――作者からのコメント――――
こんにちわ!
久々の小説ですww
今回は留衣と聖の会話ですね~。
おそらく次回もそうかもです(笑)
普段は、あまり進めることができないので今夏休みなんで
できるだけ早く書きたいと思います(●´∀`●)
よろしければお付き合い下さい(´∀`●)
では、ご意見ご感想などお待ちしております。
ε(*´・ω・)з■*:;;;:*゛βуёβуё"*:;;;:*■ε(・ω・`*)з