NO.77 毒親 中野信子 | マルティン・ルターのぶろぐ

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はじめまして、マルティン・ルターです。今年の目標として読了30冊を掲げました。
今まで読んだ本も備忘録として残していきます。
主にビジネス書、リベラルアーツ、などです。+で中日ドラゴンズとごはん屋さんも発信していきます。

 

毒親 



毒親

 

ポプラ社

 

中野信子

 

遺伝によるものだけでなく養育の必要性を論じている本。特に社会性は養育によって育まれる要素が多いため、愛着行動を欠く行動は子孫を残すことができない。ハーロウのアカゲザルの実験から読みとれる。

 

 

第1章 子を妬む母(毒親;親の価値観から抜け出せない ほか)

 

第2章 愛し方がわからない父(父の子殺し―アブラハムのパラドックス;父子関係のモデルが消失した時代 ほか)

 

第3章 愛が毒に変わるとき―束縛する脳(“ママン”;愛着の傷 ほか)

 

・経済合理性と共感性とは

 

オキシトシンは認知力を高めるのか、それとも下げるのかという議論があり ます。認知力というのはつまり知能のことです。 こんな実験があります。 子どもを産んだことのあるラットと、出産未経験のラットを迷路に放し、餌を探させます。この実験を繰り返した結果、オキシト シンの高いラットたち、つまり出産を経験した母ラットの方が餌を効率よく探 せるということがわかりました。出産経験のあるラットは子どもに餌を与えな いといけない。そして自分も子どものために乳を与えないといけないので餌を 摂取する必要があり、本能的に餌のある場所を記憶する力が高まるのです。まさに「母は強し」的な行動だったのかもしれませんが、反対に理性的な判断を やや抑えてしまうという特徴がある可能性があるとわかりました。経済合理性よりも共感性を優先してしまうという特徴があるのです。 経済合理性や共感性というとちょっと硬い単語ですが、たとえばこういうことです。

 

 

第4章 親には解決できない「毒親」問題(毒親育ちは毒親になってしまうのか;ハリー・ハーロウのモンスターマザー ほか)