ノア会長に宛てた、7カ条の長文の批判書です。
著者は、その内容について
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順三は「ひっくるめていえば、ワッチタワー本部はすでに宗教本来の目的をなおざりにして、宗教を手段として組織拡大を図る、世俗的営利集団への道を歩きだしているのではないか、と真っ向から批判している。
批判文の末尾で、こう断っている。
「余はクリスチャンにて候。余は我らの主イエス・キリスト以外の何物の追随者にても、これなく候。従って余は今日にいたるまで、ラッセル兄の追随者にもあらず、ラザフォード兄の追随者にもあらで、またワッチタワーの追随者たりしことも絶無に候。而して自己のこの歩みは今後といえども絶対不変なるものにて候」
すなわち、戦時下の抵抗の実践にしても、それは決してワッチタワー協会の方針によってなしたとか、ラッセルやラザフォードの個人的教説によってなしたということでもない、ほかならぬ聖書もしくはキリストの示した根本的な”真理”への信仰と愛によって行ったものであって、灯台社の教説・思想として戦時下伝道されたものも、あくまでもキリスト教本来の真理に直接根ざしたものであったことを、明石順三はここで改めて明言した。
本部はついにこの質問状に対して一言の弁明もせず、ノア会長名で明石順三を高慢なるもの、不謹慎なるものと決めつけて、ワッチタワーから即刻除名するという一片の通知状を送付してきたのみであった。これ以後、日本では「ものみの塔聖書冊子協会」が新たにワッチタワーの支部となって、灯台社はワッチタワーとの関係を終焉し、それとは無縁のものとなった。
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順三はWTと絶縁したのちも、終生反戦の立場を貫きました。
あぁ JWになる前に明石順三のことを調べるべきだった!
イマサラデスガ・・・。^^;
クジラは90年代に、ネットでレイモンド・フランズの良心の危機の抜粋を読みました。
でも、明石順三の名前は知りませんでした。
北海道広島会衆の事件も、ネットで詳しく読むことはありませんでした。
しかし、もしその頃それらの正確な情報を得ていたとしても、順三の言葉から受けたほどの、強い印象は受けなかったかもしれません。
しかし、順三の言葉を知っていたら、JWにはならなかったと思います。
クジラがJWと研究した一番大きな動機は、息子を戦士にしたくないことでした。
彼が殺されることも、彼が人を殺すことも望まなかったからです。
そして、人を殺さない人間として生きてくれるよう、自分自身で考えて生きてほしいと思いました。
神に従い、人間に従わない生き方をしてほしいと思っていました。
クジラが研究していた時点では、WTの教えが間違いである根拠を見つけることができませんでした。
審理委員会のあり方や、排斥、断絶者の扱われ方などの実態は、この5年間の間に、少しずつ学びました。
進学についても、子供たちの学校での偶像礼拝の問題についても、輸血拒否についても、クジラの会衆では個人の決断が尊重されていたように感じていました。
事実、クジラの子供たちが義務教育を受けていた時も、クジラは一度も子どもに無理強いしたつもりはありません。
でも、子どもは、違う思いだったかもしれませんが、少なくとも、校歌を歌ったり、七夕集会に参加したら鞭をするという考えは持っていませんでした。
息子は、同級生の子どもたちと一緒に証言して、先生のご理解をいただいていたようでした。
クジラはいつも、神を喜ばせたいかどうかを考えなさい。
神を喜ばせたいと思わないなら、自分の好きなようにしなさい。
と言っていました。
でも、それでも、子どもにはプレッシャーだったでしょうね。
息子はJWの二世としての立場を取ろうと努力していたようです。
娘は自由にしていました。
二人ともだんだん居場所を失い、会衆から離れました。
クジラはエホバが本当の神なら、善良に神の律法を学ぶものを、助けてくださると信じていました。
二人とも、人間として正しく生きるには、神の言葉にしたがう必要があることに必ず気が付き、聖書を改めて学んでくれるはずだと信じていました。
そのためにも、クジラはJWとしてしっかり生きようと思っていました。
しかし、クジラが生まれるもっと以前に、WTは宗教を利用した営利集団であると、明石順三により確証されていたのですね。
WTに反対するすべての情報から、信者を隔絶する作戦を取った組織の勝利です。
でも今は、本当に便利な時代になりました。
望むなら、ほとんどすべての情報が手に入るのですから!
その情報を精査し、自己決定権を行使するのは、私たち現代を生きるすべての人間の権利であり、義務です。
誰もが、騙された、無理強いされたと言って、WTに同調するようなことがないようにしたいものです。
各JWが、みんなネットを利用し始めた今こそ、各個人に許されている日本人としての権利を行使して、自分の足で、自分の人生行路を歩み始めてほしいと思います。
この本を読み終えてクジラは、神を信じ、人間に従わない明石順三の崇高な行為を、自らの生きる模範として心に刻みたいと思いました。
そんな昨日のお弁当です♪
今日はお弁当なしなので。^^
塩麹鳥とナスと竹輪の煮物etc