2021年のコロナ禍の中で子育てママの無料コミュニティの「カラフルサロン」を立ち上げた峯上彩(みねうえ あや)さん。コロナの影響でママたちの交流が急激に減ってしまった中でカラフルサロンを立ち上げた経緯、今後のことをお伺いしました。

  

              わかやま新報女性面 299号

  (森下  和紀)

 

      峯上彩さんの子どもさんが3歳を超えてから自閉症スペクトラムと診断されました。療育がスタートしましたが、3歳になるまで診断を受けられないので、悩むことも多く、もやもや感を誰かと共有したい気持ちでいっぱいになりました。



       そのような中で、「療育で出会ったママ友、先輩ママに助けられました。自閉症スペクトラムについての情報も共有しながら支えてくれました」。同じような子どもを持つママさんも峯上さんと同じ気持ちではないかと思い、「一人で悩まず、まず声をかけるという場が必要だと思いました。気軽に話ができる環境づくりに努めて、カラフルサロンを立ち上げました」



     カラフルサロンは、発達障がいの子、グレーゾーンの子どもを持つママさんの笑顔を守るためのコミュニティの場です。


     3カ月に1回のペースでサロンを開設しています。オンラインでも対面でも参加は可能です。

     



        「SNSを駆使してカラフルサロンの活動を広げていきます。メンバーになっているママさんの口コミも広報の大事な要素です」。


    発達障がいの子どもを持つママさんの相談相手になりながら、支えていきたいと語る峯上さん。 非公開のオープンチャットだけの参加でも良いですし、直接話したい人は座談会にも参加してもらって、自分たちの体験談が他のママさんたちに役に立っています。

      同じ境遇の場であるがゆえに、しゃべりたい、溜まっていることを吐き出したい気分になります。先輩ママにいつでも相談できます。専門家(作業療法士、教員など)に相談できる機会もあります」と話します。

 



      峯上彩さんは、もう一つの場を持っています。「いろかな®︎カラー」の認定講師としてイベントに出展して、相手の外面、内面に似合うカラーを提案しています。色彩と感情は結びついています。


     カラーを通して見て、グレーゾーンを持つ子どもたちのグレーというより、その子どもたちが持つ光る個性を認知してほしい、認知される社会になってほしいと願っています。



     カラフルはいろんな色を内包しています。  「カラフルサロンは、子育て中のママさんのカラー、笑顔が輝くように支えていくサロンを目指していきます。一人で悩まず、一緒に話をしましょう」と呼び掛けていました。