「ナチュべジ ライフ」って聞いたことある?  その語感から(ナチュラル+ベジタブル+ライフ)自然な野菜生活を表している造語だろうと想像される。和歌山市内のキッチンサロン「ナチュべジ ライフ」代表阪口理紗さんから話を伺った。

   (中村 聖代)


(食でサポート)

   

 理紗さんのキャッチコピーは「大切な人の健康・笑顔・未来を(食)でサポート」だ。野菜ソムリエ協会認定料理教室(キッチンサロンナチュべジライフ)主宰に始まり、資格欄を見ると、食生活アドバイザー・食育インストラクター。健康管理士一般指導員・健康管理能力スペシャリスト・発酵文化人・AGEフードコーディネーター・美腸マイスター3級・食品衛生管理者等々が並ぶ。




   料理教室にとどまらず、レシピ開発、食育講座の講師、講師養成、執筆活動なども行う。


【免疫力を高める】


 新型コロナウイルス感染拡大で、日々の生活が一変した。自粛生活・在宅ワークなど。そして3密を避け、マスクを外せない場所が増加した。


   規則正しい生活・旬を取り入れた健康的な食事・身体を温めること・太陽を浴び大いに歩くことなど「言うは易しく行うは難し」的な生活が免疫力を高め、降りかかる病から自分や家族を守ることができうるだろう。そんななか今注目を浴びているのが発酵食品だ。


 理紗さんは発酵食スペシャリストとして、以前から発酵調味料の開発を手掛けている。日本の国菌である麹菌を使って古式製法で長期間発酵・醸造された本物の発酵調味料を使用した料理を是非取り入れたい。


【自身の経験から】


 理紗さんは大学を卒業後仕事に就き寝食を忘れるほど熱中した。そのせいもあって24歳の時病気になった。そして「自分が食べたものが自分の身体を作る」という当たり前のことー食の大切さや食べる事の大切さを改め認識したのだった。






 その時出会ったのが「野菜ソムリエ」の資格だった。2006年3月には「野菜ソムリエプロ」を取得。その後結婚、出産。愛する家族のために身体に優しい食事を心がけながら病を克服したのだった。自分がつらい経験をしたからこそ、伝えたいことがたくさんある。





  「私の発信が一人でも多くの皆さんの食生活の新たな気付きになり、一歩踏み出すきっかけになれば嬉しい」と、理紗さんは語った。






   【麹菌が日本の食支える】


     私たちが普段食べ、どのお宅にもきっとあるはずの醤油、味噌。そして味醂、酢、日本酒・・・甘酒や塩麴。


      これらは日本で古くから使われてきた日本の伝統発酵調味料で千年以上前から日本に受け継がれているものもあります。


       そしてこの発酵調味料を造るうえで欠かすことが出来ないのが日本の国菌に認定されている「麹菌」になります。







      海に囲まれ高温多湿な気候風土から生息し続けたこの「麹菌」がなければ日本の食文化は   ここまで発展しなかった・・・と言われ、  日本の食を支える「縁の下の力持ち」なのです。

 わかやま新報女性面