ネイル

  「もうよしなさい 悪いくせ  爪(つめ)をかむのは よくないわ」(平岡精二作詞)


     #  #  #


      女性の指先がまぶしい。長い爪に派手な色を塗る。人工の爪をかぶせて宝石をちりばめる。


     ネイル・アートが女性の「究極のファッション」として脚光をあびている。



 

  「ちょっとしたパーティーにちょうどよいし、会社でも地味な色にすれば、おかしくない」と、有閑夫人から普通のOLにまで広がってきた。



    両手につけ爪をつけ、ペイントを施すと、標準的な値段で3万円。純金製まであり、一本数万円のものが人気。




 

     ネイル・アート講習会も大変な熱気。おしゃれの差異化競争はついに指先にきてしまった。若い男性の姿も目に付く。 


   ネイル・アートに興味を持たない中年男は〝爪はじき"にあいかねない。


     さて、爪をかむのがよくないように、長い人工爪を付けて、指先を傷めないか心配だ。






    「接着で無理がいって健康面での障害も出てきている」という専門家の話も聞く。


     古代ローマ帝国の末期もネイル・アートが盛んだったと言われる。


    なにやらこの「世紀末ファッション」滅びの美の匂いがしないでもない。


   (岩田  誠)の差


       日経異化競争

はつい指先にきてしまった。
若い男性の姿も目に付く。 ネイ
ル・アートに興味を持たない中
年男は〝爪はじき"にあいかね
ない。
万円のものが人気という。
「もうよしなさい 悪いく
せ爪(つめ)をかむのは
よくないわ」(平岡精二
作詞「爪」)。
X X X
女性の指先がまぶしい。長い
爪に派手な色を塗る。人工の爪
をかぶせて宝石をちり
ばめる。ネイル・アー
トが女性の「究極のフ
「ァッション」として

光をあびている。
「ちょっとしたパー
さて、爪をかむのが
よくないように、長い
人工爪を付けて、指先
を傷めないか心配だ。
接着で無理がいって、
ティーにちょうどよいし、会社 健康面での障害も出てきてい
でも地味な色にすればおかしくる」という専門家の話も聞く。
ない」と、有閑夫人から普通の
OLにまで広がってきた。
古代ローマ帝国の末期もネイ
ル・アートが盛んだったと言わ
両手につけ爪をつけ、ペイン れる。なにやらこの「世紀末フ
トを施すと、標準的な値段で三ァッション」、滅びの美のにお
万円。純金製まであり、一本数 いがしないでもない。ネイル・アート講習会も大変
な熱気。おしゃれの差異化競争
はついに指先にきてしまった。
若い男性の姿も目に付く。 ネイ
ル・アートに興味を持たない中
年男は〝爪はじき"にあいかね
ない。
万円のものが人気という。
「もうよしなさい 悪いく
せ爪(つめ)をかむのは
よくないわ」(平岡精二
作詞「爪」)。
X X X
女性の指先がまぶしい。長い
爪に派手な色を塗る。人工の爪
をかぶせて宝石をちり
ばめる。ネイル・アー
トが女性の「究極のフ
「ァッション」として

光をあびている。
「ちょっとしたパー
さて、爪をかむのが
よくないように、長い
人工爪を付けて、指先
を傷めないか心配だ。
接着で無理がいって、
ティーにちょうどよいし、会社 健康面での障害も出てきてい
でも地味な色にすればおかしくる」という専門家の話も聞く。
ない」と、有閑夫人から普通の
OLにまで広がってきた。
古代ローマ帝国の末期もネイ
ル・アートが盛んだったと言わ
両手につけ爪をつけ、ペイン れる。なにやらこの「世紀末フ
トを施すと、標準的な値段で三ァッション」、滅びの美のにお
万円。純金製まであり、一本数 いがしないでもない。