アル・パチーノの「男の世界」



 アル・パチーノは、アメリカを代表する名優ですよね。でも私的には、ダスティン・ホフマンとよく似た風貌に思え、どちらがどっちなのかわからない時期がありました。 





 ダスティン・ホフマンと言えば「卒業」。アル・パチーノはと言うと「ゴッドファーザー」がすぐに連想されるくらい(映画にそれほど詳しくない女性にも)浸透していると思います。が、今回たまたま観た映画「カリートの道」(1993年)は、それほど知られていない作品のようです。

 愛する女性のために足を洗おうと働くアル・パチーノ。バハマでレンタカー屋を営むことを夢見てお金を貯める毎日でしたが、30年の刑期を5年で出所させてくれた弁護士の頼みを断り切れず、事件に巻き込まれてしまいます。
 
 この弁護士は、マドンナの元夫ショーン・ぺン。「アイ・アム・サム」で知的障害を持つ父親役をみごとに演じた彼だったとは、キャストを見るまでは全く分かりませんでした。

 彼女(ペネロープ・アン・ミラー)が止めるにもかかわらず、弁護士の手伝いに行くアル・パチーノ。日本の任侠と同じ義理と人情なのでしょう。




 いくらやくざを抜けようとしても周りがそれを許さない話は数多くありますよね。そんな「男の世界」は私たち女性には理解できないし、したくない話です。

 映画にでてくる曲のいくつかは、応年ディスコでよくかかっていた馴染みのある曲だったのが懐かしかったな。
                                (中村 聖代)