女性二ュービジネスの世界が面白い。




「初恋の人にもう一度会ってみたい」

「音信不通の友人を探したい」「一目惚れの人の連絡先を知りたい」-などといった人たちのニーズにきめ細かく応えるサービスである。



費用は税抜 着手金8万5千円、成功報酬9万円で、交通費は別となっている。 




 「最近の引き受け件数は一日平均30件位あります。判明率は9割に達する」(佐藤社長)という。


 このサービス需要の年代層とその特徴はほぼ三つに分けられる。 


 20代の男女では「現在進行形の恋愛問題」が多く、「電車の中で会ったが、名前も聞けなかったので、なんとかしてほしい」といったケースもあるという。


 中年男性は「青春時代のあこがれのマドンナの消息を知りたい」といった動機が多いようだ。 

65歳以上の「戦中世代」の方は男女とも、旧満州(中国東北部)などで知り合いだった人たちの現況を調べたいといった相談がある。


 わずかの情報を手がかりに若いカップルを取りもったケースもあった。 



 「敏速信用調査―72時間報告システム」と銘打った調査の費用は9万8千円。


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 佐藤社長は次のようなかなり難しいケースも苦労して見つけたという話を披露してくれた。 



 「満州開拓団で近所に住んでいた秋田出身の女性の佐藤さん」という情報しかなかったが、これを基に、600件以上の電話をかけて、本人にたどり着けたそうだ。



「今までの大手の信用調査会社のスキ間をつくような仕事をしていく。普通は3-4週間かかるのを、3日間で十分な信用調査を行う」(佐藤社長)のがミソという。 



 家系図調査」という新部門もつくった。



直系4-10代までの俗名、戒名、生年月日などについて調査するというもの。


費用はかなり高額で、4代―5代は48万円、6代-8代は88万円、10代は100万円を超す料金設定だ。いずれも税抜き。 




 いずれにしても、佐藤さんはそれぞれの分野の調査、サービスの充実を図りながら、新たな顧客をつかめる手ごたえを感じ始めている。