柳家さん生師匠 / とやま噺『鍬は刀なり』初披露会 | 牧内直哉の「フリートークは人生の切り売り」Part2

柳家さん生師匠 / とやま噺『鍬は刀なり』初披露会

今日(2/23)は、柳家さん生師匠の公演、

とやま噺『鍬は刀なり』初披露会に行ってきました。

当初はてるてる亭で開催される予定でしたが、

今年1月1日の地震の被害があって、ほとり座での開催となりました。

 

かつての富山県下新川郡大布施村(現:黒部市)に生まれ、

大正から昭和にかけて、

入善ジャンボ西瓜のもとになった黒部西瓜の開発や品種改良、

そのための「流水客土」と呼ばれる土地改良にも力を注ぎ続け、

1997年に99歳で亡くなった伊東森作さんをモデルにした新作落語です。

 

去年の第1作砂防さんもそうでしたが、

立山の砂防もジャンボ西瓜も、それ自体は知られているけど、

そこで尽力した人のことはあまり広くは知られていない、

そういう方々にスポットをあてて創作されているのが興味深いです。

今作もいろいろ勉強になりました。

 

私、1991年に富山県で暮らし始めて、

初めてジャンボ西瓜を見た時は「うわ~、でっか~!」と驚きました。

確かに、あの頃は「黒部西瓜」と呼ばれてましたね。

その命名の由来も紹介されていて面白かったです。

 

私が初めて見たあの時でも品種改良は進んでいたのですが、

当時はまだ果肉の外側は白い部分が厚く、味も甘味が薄い印象でした。

今は赤い実の部分が多くなり、味もハッキリと美味しくなりました。

森作さんの遺志を継いだ生産農家の皆さんも尽力されたのだと思います。

 

第1作は1時間以上の大作でしたが、今作は45分ほど(計ってません)。

なので、1席目に古典落語、2席目に「とやま噺」の構成でした。

私としては、この方が観やすくて良かったです。

でも、ほとり座開催になったので午前・午後の2回公演となり、

今日のさん生師匠は計4席なさったのですね。お疲れ様でした。

 

とやま噺『鍬は刀なり』は、

今後、別の会場での公演も計画されているとのことです。

また来年はどんな題材が噺になるのか楽しみです。