映画『ある閉ざされた雪の山荘で』 | 牧内直哉の「フリートークは人生の切り売り」Part2

映画『ある閉ざされた雪の山荘で』

『ある閉ざされた雪の山荘で』

(上映中~:TOHOシネマズファボーレ富山、TOHOシネマズ高岡)

公式サイト:https://happinet-phantom.com/tozayuki/

 

東野圭吾さんの同名ベストセラー小説の映画化です。

人気劇団に所属する6人の俳優とその劇団を尊敬する一人の俳優が、

新作舞台の主演の座を争う最終オーディションに参加しました。

会場は都会から離れた海辺の別荘での4日間の合宿オーディション。

参加者たちは「大雪で閉ざされた山荘」という、

架空のシチュエーションで起こる連続殺人事件のシナリオを

演じることになるのですが・・・。

 

人気劇団の俳優が間宮祥太郎さん、中条あやみさん、岡山天音さん、

西野七瀬さん、堀田真由ちゃん、戸塚純貴さん、森川葵さんて、

そりゃまぁ、このメンバーなら人気劇団になりますよね。

私も東京に住んでいたら頻繁に観に行くわ!って感じです。

で、物語の主人公は彼らに憧れているフリーの俳優、久我和幸。

 

(以下、“適度”にネタバレしています。ご了承ください)

 

ミステリーなので、あんまりいろいろ書けないのですが、

でも、自分のための備忘録でもあるので書いちゃうと、

この合宿で起きていることは本当に殺人事件なのか

という疑問はずっとついて回る展開ではありました。

で、本当に殺人事件だったとして犯人は・・・ということになると、

これは配役的に誰でもありそうな予想が難しい顔ぶれなんですよね。

 

ただ、真相が明らかになった時、私の予想は外れていて、

予想が外れてくれた方がミステリーとしては嬉しいのですが、

この話、この真相、そんなに面白いものなんだろうか・・・とも感じました。

そもそも、オーディションで演出家はどうしたかったのよ。

最後の大団円な感じも、上手くまとめてはあるのですが、

なんか展開の上手さの方が前に出てしまって、いい話でもないような気も・・・。

で、最後の最後に主題歌が・・・。いや、結局そういう映画なのか・・・と。

曲自体は悪くないけど、主演の重岡大毅さんはしっかり演じておられて、

だからこそ、主題歌には関わらない方が良かったように思いました。

 

さて、私は大学の専攻が演劇学科演出コースでしたし、

可能なら、また劇団活動がしたいと思ったりもしていますので、

こういう劇団が舞台(書き方が難しいな・・・)の話は興味津々になります。

久我が他の劇団員に「芝居とは殺し合い」と語るシーンがあり、

ん?そうかな?むしろ・・・と思っていたら、終盤で回収されてました。

あと、人気劇団ってこうなの?と思うぐらいにギスギス感があって、

あんなに可愛い堀田真由ちゃんがあんな役を・・・。

いや、これは仕方ない。役ですから。役ですからね。(2回書いた)