映画『コカイン・ベア』 | 牧内直哉の「フリートークは人生の切り売り」Part2

映画『コカイン・ベア』

『コカイン・ベア』

(上映中~10/12:TOHOシネマズファボーレ富山)

公式サイト:https://cocainebear.jp/

 

 

1985年。麻薬の運び屋がセスナ機に積んだ大量のコカインを

ジョージア州の森に投下すると、自身も誤って落下し死んでしまいました。

運び屋のボスは、信頼するフィクサーにコカイン回収を命じます。

一方、絵を描くことが大好きな13歳の少女ディーディーは、

友人の少年と学校をサボって森へ向かいますが、

そこで大量のコカインを食べて凶暴になったクマに遭遇し・・・。

 

オープニングのテロップで「アメリカンベアはもともと狂暴ではない」と、

Wikipedia情報として出てきます。ホンマかいな?

狂暴かどうかはともかく、野生のクマとは触れ合えないので注意しましょう。

過去に本当にコカインを食べてしまった野生のクマがいたそうで、

そのクマは実際にはすぐに死んでしまったのではないかとみられています。

本作はそこに着想を得て話を膨らませたフィクションです。

 

しっちゃかめっちゃかのB級バニックアドベンチャーコメディです。

予告編を観た時点で、あぁこれは私の好きなタイプの映画だ!

と思ったのですが、観ていて素直に笑えなくなってしまったのは、

凶暴になったクマが罪のない人たちも餌食にしていくので、

実際にクマの被害にあっている住民が多い富山県民としては、

こりゃちょっとシャレになってないぞ・・・な気分になりまして。

犠牲になる人間が悪人(※定義は難しい)だけだとか、

もっとラリっておかしくなってるとかなら笑えたのに・・・。

 

といっても、コカインですから、

それを肯定するような作りにはできません。R15+指定です。

血とかも結構ドバっと出てくるので、そこも注意が必要です。

最後はちょっと、それはヤバいでしょ感のあるシーンで終わってました。

運び屋のボス役、レイ・リオッタの遺作となりました。