映画『ザ・フラッシュ』 | 牧内直哉の「フリートークは人生の切り売り」Part2

映画『ザ・フラッシュ』

『ザ・フラッシュ』

(上映中~:J-MAXシアターとやま、TOHOシネマズファボーレ富山、TOHOシネマズ高岡)

公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/flash/

 

地上最速のヒーロー、フラッシュことバリー・アレン。

超高速で移動できるだけでなく、時間の停止や超越もできます。

で、幼いころに亡くした母と無実の罪を着せられた父を救おうと、

過去にさかのぼって歴史を改変してしまうのですが、

そのせいで、スーパーマンやワンダーウーマンは存在せず、

バットマンは全くの別人という世界になっていました。

さらに、かつてスーパーマンが倒したはずのゾッド将軍が、

大軍を率いて襲来し、地球植民地化を始めてしまい・・・という展開です。

 

ジャスティス・リーグではあまり目立たなかったフラッシュ。

本作でも「僕はジャスティスリーグの雑用係」と自虐してました。

私、あいかわらず、マーベルよりもDCのヒーロー映画を観ていますが、

いま一番のメインはワンダーウーマンかもしれません。

やたらと各作品にカメオ的に登場してはインパクトを残していきます。

本作も序盤でちょっと登場して、私もちょっと興奮しました。

 

それでも、DCコミックスと言えば、やはりバットマンとスーパーマンです。

本作はなんだかんだで凄い能力があるフラッシュが、

その時間超越の能力を家族の幸せのために使うという、

スケールが大きいのだか小さいのだか分からない話なのですが、

その時間超越・歴史改変でバットマンが!スーパーマンが!となります。

結局、DCの世界はバットマンとスーパーマンが維持してるのですよ。

 

(以下、“適度”にネタバレしています。ご了承ください)

本作の一番の見どころは、物語の顛末よりもキャスティングです。

歴史改変前のバットマンはベン・アフレックでした。

まぁ『ジャスティス・リーグ』の流れからするとそうですね。

でも、歴史を改変したらマイケル・キートンになってました。

それだけでもちょっと胸熱な感じなのですが、そこでは終わらず・・・。

フラッシュは改変した歴史を元に戻したかに見えましたが、

最後の最後に登場したブルース・ウェインはジョージ・クルーニーでした!

 

スーパーマンがいなくなったからゾッド将軍が幅を利かせている。

で、歴史を元に戻そうとしたら、時間がグルグル回る中で、

おぉ!クリストファー・リーヴやん!というだけでなく、

私には分からない、この人は誰ですか?なスーパーマンや、

ほんの数秒、まさかのニコラス・ケイジがあの格好で登場Σ( ̄□ ̄|||)

私は「何で彼なん!?」状態だったので、すぐに調べちゃいました。

 

そして、やはりマルチバースは整合性を保つのが難しい。

本作も「これ大丈夫なの?」と思う顛末が幾つかあります。

学生時代の彼が死んだら、現代の彼は生きてても良いのですか?とか。

でも、そんなことより、続編あったら配役どうするの?ってことです。

エンドロール明け、アクアマンは大丈夫(?)そうでした。