映画『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』
『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』
(上映中~:TOHOシネマズファボーレ富山、J-MAXシアターとやま、TOHOシネマズ高岡)
公式サイト:https://www.20thcenturystudios.jp/movies/avatar2
いやぁ、今ごろ観てんのかよ!って感じですね。去年12月公開。
気がつけば、富山県内各劇場では既に字幕版の上映は終ってました。
昨日(2/8)、仕事帰りに映画館に行ったら、たまたま時間が良くて・・・。
という感じでの鑑賞。そう、実はそんなに心躍ってなかったんです。
行った映画館では3D上映も終わっていて、2D版だけどまぁ良いかと。
いや~、2Dでも十分に映像は美しかったですよ。
前作の記憶はあいまいな部分はありましたが、改めて観たりはせず、
ただ、幾つか「おさらいサイト」を漁ってから鑑賞しました。
その程度の思い入れですが、観てる間はずっと楽しかったです。
上映時間192分にも長さは感じませんでした。ただ、途中で便意が・・・。
それと、主人公ジェイク・サリーの吹き替えは東地宏樹さんでして、
私の学閥の先輩なんです。学生時代から格好いい声でした。
(以下、“適度”にネタバレしています。ご了承ください)
物語としては、前作から10年後のパンドラが舞台となっています。
ジェイクはナヴィとしてネイティリと結婚し、実子3人、養子2人の家族。
今や森の民オマティカヤ族のリーダーとなっていました。
キャストは前作と変わってないんですが、あのメイクですからね。
養女のキリは14歳という設定で、実際可愛らしいのですが、
演じているのは73歳のシガニー・ウィーバー。キリの出自が関係してます。
一方、地球は10年前は資源枯渇の対策としてパンドラに来ていましたが、
今度は人類絶滅が迫ってきてまして、パンドラへの移住を画策しています。
そして、その為には先住民を一掃しようと考えていました。
実行しているのはRDA社ですから、民間企業の部隊ということになりますか。
いずれにせよ、やってることは、ある意味、地球人らしいといえます。
先住民を一掃して新国家が作られた歴史はUSAだけじゃありません。
で、その目的で送り込まれた傭兵隊のリーダーが、
前作で死んだマイルズ・クオリッチ大佐のリコンビナント。
ものすごく簡単に言ってしまうと、
人工的に作ったナヴィの肉体に大佐の記憶を注ぎ込んだ傭兵です。
そう、今作の「アバター」はクオリッチ大佐なんですね。
クオリッチ大佐はRDA社の計画の手始めとして、
“裏切り者”であるジェイクへの個人的な復讐を誓っていました。
その危険を理解したジェイクは、
サリー一家でオマティカヤ族から離れることを決意します。
まずは家族を守らなければならない。
そして、オマティカヤ族の安全を確保するためにも、
自分が森から離れた方が良いという考え方です。
え~、これって建設的な考えなんですかね。
私は家長にも族長にも、組織のTOPにもなったことがないので、
私に理解力が足りないのかもしれませんが、
族長の娘だったネイティリの意見の方が腑に落ちる感じはしました。
まさか、ジェイクは逃げ切れると思っていたのでしょうか。
自分とネイティリがいなくなった森が攻め込まれる発想はないのか。
戦うとなれば、森の方が自分たちに有利ではないだろうか・・・。
とにもかくにも、サリー一家が行きついた先は、
海の部族・メトカイナ族が暮らす村でした。
物語を継続させるためには新しい環境とキャラクターが必要。
本作はそういう話だったようです。
ジェイクの子供たちは新しい暮らしに馴染めるか?
当然、そういう流れになりますよね。
もう一つ、当たり前の展開として、結局は戦うことになり、
海の部族のナヴィたちも巻き込まれていくことになるわけです。
そうなるに決まってるんだから、森で戦えばいいのにと思うわけです。
メトカイナ族以外の海の部族にもクオリッチ大佐の手が伸びています。
ジェイク、いい迷惑野郎です。
ただ、海の部族からは彼自身はそんなに責められてないんですよね。
ここにサリー家の養子になった地球人で、
RDA社の囚われてしまったスパイダーの出自も絡んできます。
実は彼はクオリッチ大佐の子供なんですね。
アバターになったクオリッチは実際には父ではない。記憶があるだけ。
でも、その記憶があるから、今のスパイダーはパンドラ側の人間だけど、
彼に対しては非情になれない。一方、スパイダーの心情も複雑で・・・。
サリー家の実の親子にも、普通の地球人と同じような悩みがあり・・・。
まぁ、よくあるパターンです。どこかで観たことあるような・・・。
ただ、“王道”的な面白さであると言えます。なので飽きない。
どう転んでもめでたしめでたしにはならない展開です。
まぁ、一番悪いのは地球人なんですけどね。侵略者ですから。
ナヴィにやられている地球人を観ることに私は抵抗はなかったです。
物語はまだまだ続くようです。やわやわ観続けようという感じです。
すでに重要な動物たちの呼び名は覚えられない自分がいます。