映画『ファースト・マン』 | 牧内直哉の「フリートークは人生の切り売り」Part2

映画『ファースト・マン』

ファースト・マン

(上映中~:TOHOシネマズファボーレ富山、J-MAXシアターとやま、TOHOシネマズ高岡)

 

人類初の月面着陸に成功した宇宙飛行士ニール・アームストロングの半生と、

その偉業に臨んだ他の乗組員やNASA職員たちの奮闘が描かれています。

デイミアン・チャゼル監督&主演ライアン・ゴズリングといえばラ・ラ・ランド

ですが、本作は全く空気の違う、いや、根底では繋がっているのかも・・・。

 

ニール・アームストロングが寡黙な男でして、

台詞無し、BGMもなし、というようなシーンが結構ありました。

宇宙が静かなのは当然ですが、地上も静かに事が進んでいきます。

月面着陸は偉業です。世界も湧きました。しかし、当のニール本人は・・・。

 

一番強く感じたのは、当時の技術にアナログ感が漂っていたこと。

あの頃としてはソ連(ロシア)と競う世界最高峰の技術力なんだろうけど、

無人探査機が小惑星に着陸していろいろ調査できる時代の今からすると、

こんな危険を冒してまで宇宙に行くって・・・と思わずにはいられません。

 

実際に何人もの人が亡くなっています。

世論には宇宙開発、月探査に反対する人がいたことも描かれています。

そして、そういう人たちも、NASAの人たちも、みんな同じ“人”だということ。

もちろん、それはニール・アームストロングも変わらないのです。

 

それでも月に行くというのはどういうことだったんでしょう。

反対する人もいたけれど、やはり、その日、その瞬間は世界が注目しました。

「あれ~、これじゃウサギは餅をつけないね・・・」

ということが証明されただけのことでは、当然なかったわけです。

 

10日以上も前に観ていた映画の感想。やっと書きました。

実は先週観た映画があと2本あります。