映画『何者』 | 牧内直哉の「フリートークは人生の切り売り」Part2

映画『何者』

『何者』
公式サイト:http://nanimono-movie.com/

仕事帰り、例によって「すぐに観られる」時間の映画を1本鑑賞。
予告編はしつこいぐらいに何回も観させられて、それだけで食傷気味ではありました。
しかも、このキャスティング、魅力的といえば確かに魅力的ですが、
「君らどんだけで出てるねん!」と言いたくなるぐらいに出ている人たちばかりで・・・。

主人公の二宮拓人とルームメイトの神谷光太郎、拓人が想いを寄せる田名部瑞月、
瑞月の友人で拓人と同じマンションの上の階に住む小早川理香の4人は就活中の大学生。
理香と同棲中の宮本隆良は「就活」を冷ややかに否定していましたが・・・。
そんな学生たちの青臭い御託と本音を直球主体に変化球も少し混ぜて描いた物語です。

え?そうだったの?的な展開も終盤にはありますが、
予想していたということではなく、想定の範囲内の出来事でした。
だって、拓人がそんなにイイ人じゃないことは最初から分かっているので・・・。
でも、若者特権の「青さ」に関しては僕は肯定派です。青いぐらいで良いのです。

社会人になってから気がつけば良いことってたくさんありますから。
彼らはどんなに御託を並べても、まだ誰にも選ばれてない“ひよっこ”たちです。
この中で内定をもらう人と、いつまでたってももらえない人が出てきますが、
はい、私が試験官でもこういう結論になると思いますよ。

ただ、拓人には共感するところが少しだけあります。
最近は多くの人がSNSやブログ、(僕はやってませんが)ツイッターをやってますが、
他人の「リア充」って、自分の環境次第で素直に喜べない時ってありますよ。
ただ、僕は拓人みたいなことはしませんけどね。

世の中で選ばれる人と選ばれない人がいるのには理由があるんです。
食傷気味なキャスティングにも理由があるということです。結局、観ちゃったし(^^♪
私も以前は「なんでこの人ばっかり・・・」と身近にいる成功者を妬んだりもしましたが、
最近、自分が選ばれない理由がなんとなく分かったので、少し気が楽になりました。

桐島、部活やめるってよの朝井リョウさんの原作小説を、
ボーイズ・オン・ザ・ラン愛の渦の三浦大輔監督が映画化しました。
あ~~~、どことなく、人間の嫌な部分に光を当てる2人って感じがしますね。
三浦さんの作品は恋の渦という戯曲(のちに映画化)もそういうところがありました。

にしても、有村架純ちゃんを振っちゃう男って・・・。
↓こんなに可愛いのに!ふーむ、僕もまだまだ「青臭い」ですなぁ(^-^;