枯露柿と書いて「ころがき」と言います。
故郷の山梨市の観光課から送ってもらいました。
山梨では昔から甲州百目という柿の品種を元に干し柿が作られてきています。
これが最高に美味い😋
ちょっと目を離した隙に娘がもう齧ってました
そのままが一番ですが、ペーストにして肉料理のソースに使用しても良いし、チャツネのようにカレーの甘味に加えても良い、小さくカットしてクリームチーズと一緒にいただくなんてのも最高です。あ、もちろんその時は甲州ワインで
昔はコロガキなんて食えるか!なんてノリの僕でしたが、今じゃちゃんと好物になりました。
なんていうか、「時間」を感じるんですよね。コロガキから感じる「時間」はとてもロマンティック
時を経て甘味が出て、食べられるようになる。元々は渋柿で食べれない物なんですから。それが世間の風に晒され、揉まれて、いつの間にか別物に昇華するんです。時間をかけて乾燥し、熟成することで完成する。
この度、僕の仲間が本を出しました。
「ヤラセと情熱」
著者のプチ鹿島は僕の仕事仲間で、もうかれこれ15年も一緒に番組をやっています。
それと、この本も紹介します。
「これやこの」
著者のサンキュータツオも、僕とプチ鹿島と一緒の番組をやっている仲間です。
まったく違う種類の違う本。でも、僕から言わせると共通点も感じるのです。一言で言えばそれは「情念」ですかね。
僕を含めた三人はまったく仕事が無かった頃にポッドキャストで自作自演の番組を開始しました。今から15年前のことです。それが一部で好評を博し、TBSラジオに場所を変えてリスタートすることになった。それが東京ポッド許可局です。
たぶん、仕事が無かった頃はそれなりの理由があったのだと思います。どこか拗ねていたり、素直じゃなく、そのくせナルシスティックで、色々無理があった。
でも、世間の風に晒されて、揉まれて、ようやく皆さまのお口、いや、お耳に合うような話が出来るようになったと。まるで干し柿じゃないですか!
その先にこれらの本があるんですよ。
私ごとながら、拙著「雌伏三十年」と併せてぜひ読んでいただきたいものです。
宣伝ばかりでなんですが、私の本は置いといて、プチ鹿島の本からは物事の本質とは何か?ということがわかります。昭和のテレビ好きは必読でしょう。
サンキュータツオの本からは、人には切っても切れない「別れ」についての達見が練り込まれています。
いやー、我々も熟成したなー
ほんと、15年前、こういう本をそれぞれが書いてるなんて誰一人想像してなかったと思います。
ぜひ読んでください。コロガキと一緒で″感想″が命です!