12月9日(月曜)晴れ

朝ドタバタとツインズ送り。そのまま渋谷NHKへ。

NHKラジオ「すっぴん」出演。
パーソナリティはサンキュータツオ。タツオとは腐れ縁。でもラジオのお客さんの前では馴れ馴れしくは出来ない。経歴トークなどこっぱずかしいが、きちんと話しつつ、ボケつつ。

ネタを二本ほどやる。
作り立てホヤホヤの新作の音源までかけてもらう。



六本木でお土産のいなり寿司を買い込んで、中野サンプラザへ。
島津亜矢さんのコンサートにゲストとして。



サプライズで出るのだけれど、大丈夫だろうか。と心配しつつ、リハーサル。
それにしても亜矢さんの歌声は凄い。同じモニターで声を返してもらっているが、私と同じ出力だと音が割れるのだ。リハ終わりで耳垢が取れたのだけれど、歌声の振動で耳空内の垢がひび割れ、剥がれたのだと思う。嘘みたいな本当の話である。

平日の昼帯から夕方にかけて二公演。私は二公演目のラストに登場する。それまで袖で見学。

亜矢さん、前半はポップスを歌う。「リンダリンダ」をカバーしたのには驚いた。しかもちゃんと自分のモノにして。

本番。
一度緞帳が下り、幕の内側に私一人が待機する。場内は割れんばかりのアンコール、そして再び緞帳が上がると、という演出。実はこのプランは直前で決まったもの。さて、お客さんはどんな反応か。ドキドキした。

深々とお辞儀をした状態から顔を上げる。すると結構な歓声が。ホッとする。「マキタ!」とか掛け声をくれたり、「オフィス北野!」とか前の事務所の名前を言われたり、なんだかよくわからない盛り上がりを見せた。

私のネタ「歌うまい歌」をコラボ。
この曲はホンモノに歌ってもらうとより一層面白くなる。作った10年前にそんなことを想像していたが、ようやく実現。天下の歌怪獣の向こうを張って演るのは気がひけるが、思い切って歌ってみた。

亜矢さんの包容力や、冗談に対する理解がお客さんにも伝わったのだろう、大変盛り上がる。

私は今までに、狙わずに普及させたものが二つある。ひとつが「10分どん兵衛」そしてもうひとつが「歌怪獣」である。どちらも根っこには本当に「好き」というものがあって偶然生まれたものだ。

終わりでスタッフらとこの曲の可能性について再度語り合う。私が死んでもこのネタが遊び道具になれはどんなに嬉しいだろう。