10月18日(金曜)雨

「オトネタ大賞」の日。

この「オトネタ大賞」なるライブイベントは、今後自分のライフワークにしたいと思っているもののひとつ。もうひとつが新作発表会の「オトネタ」。この両輪を転がしていきたい。

昼一に小屋入り。
そこからリハをするのだが、体力の無さを痛感。というのもひと昔前まではこの小屋(新宿ロフト)ではしょっちゅうイベントをやっていて、それこそオールナイトイベントをやったり、サーキット型のイベントを仕切ったりしていた。その頃の残像がある。あの頃は若かった。

何事も初モノはエネルギーを要する。ギアもローが燃料を食う。
皆が「わからない」を「わかる」に変えていくのは改めて大変だ。未知の「面白い」を既知の面白いに変えて行くためには私のイメージを具体的に伝えなくてはいけない。至らぬ点が次々に出てきて、当日までに解決出来ていないことが立て続けにいくつか発覚する。

修正しつつ、小数点以下を切り捨てる。

あっという間に本番。


オープニングアクトは久々のマキタ学級。
絶滅した「コミックバンド」という形態を現代に再現している。我ながらよく盛り上げたと思う。


「オトネタ大賞」私が独断と偏見で選ぶアワード形式のショーである。以下が受賞者。

◎「最優秀いちろう賞」DJやついいちろう

安定したやついパフォーマンス。どんなお客でも馴染ませる。その時のやついは部活の部長っぽいし、目つきはビジョンの明確な経営者だ。

◎「最優秀新人賞」新作のハーモニカ

個人的にMVPを差し上げたいアクト。若さゆえにネタだけが先行してるけど、これに人間が乗ってきたら凄いものになる。

◎「最優秀ライドオン賞」ポセイドン石川

マキタ学級とのコラボから入り、鋭いアレンジの山下達郎風「にんじゃりばんばん」は圧巻。彼は本物のミュージシャン、芸人ではない。

◎「最優秀セクシー賞」ベッドイン

まったく隙がないしゃべり。どんな状態からでもエロくて古いワードで切り返す文法。いかにも隙がありそうに見えるけど、まったく可愛くない硬派なロックユニットがベッドインである。きちんとかっこいいライブをやる漢っぷりが実は私はセクシーだと思っている。


◎「最優秀ミュージカル賞」どぶろっく


奇跡のミリオンダラーおじさんズ。彼らはひとつのことをやり遂げてきた潔さがある。みんなが固定観念で避けてきた下ネタを極めて、誰もたどり着いてない場所を独り占めした。下ネタ創業者。


◎「最優秀DIY賞」眉村ちあき


2019年、私が最も影響を受けた年下アーティスト。年下どころか私の娘でもおかしくないほど。熱演のし過ぎで口から血を流しながら泣きベソをかくという、情報が多くて面倒な状態になっていたが、お客さんは彼女のワールドにがっつり引き込まれていた。ニンマリ。


◎「最優秀おじさん賞」マキタスポーツ


賞を競った相手が、吉田鋼太郎、菅官房長官、岡本社長らだった。我ながらよく獲れたと思う。


◎「最優秀歌うまい賞」島津亜矢


ライブ内容の詳細は来てくれたお客さんと私の大切な思い出とする。
最後の島津亜矢さん登場は完全なサプライズ。
お客さんの興奮度は凄かった。こちらを参照されたし。すんでのところで歌怪獣に賞をかっさらわれた。敵ながらあっぱれである。


また、山梨は丹波山村から全ての賞に副賞として名産品をご提供いただいた。舞茸出汁や地ビールなどあとで試飲したが、絶品中の絶品だった。これはかなりありがたかった。



来年も、再来年も、というか毎年やる。どんどん権威になっていけばいいと思う。遡ってこんなイベントだったのか?と首をかしげるぐらいの遠くまで行きたい。その記念すべき第一回目だったのだ。


帰宅後、マキタ会社のメンバーだけでプチ反省会。