7月22日(日曜)晴れ

清里高原の天気は晴れ。よかった。私のショーは雨に強くない。

身支度をし、現場へ。楽屋入りしようにも入る楽屋がないので、しばらくフラフラ。

会場がスキー場なので、リフトに乗って山の上の方へ。非常に気持ちがいい。

キャンプ型フェスが流行っている。ハイライフは規模こそ小さいけど、これからもっと伸び代があるフェスなんだろうなと、高台に立って実感した。
ここのところ毎月、毎週末のようにフェスに出ているが、それは自分がいずれフェスをしたいから。高台で色々アイディアを巡らす。高台、良い。





トークブースで、YBSラジオ「発酵兄妹〜COZY TALK」にゲスト出演。「食助平」について。

パーソナリティの方が、私の構造フェチぶりを踏まえて「発酵」との関連性を質問してくるという意外な展開。
天井の無いフェスのような場所で、私の得意な「屁理屈」という機能を使って、出会ったばかりの三人が喋るという構造だった。




子どもを出店しているブースで遊ばせるも、チビBがまだ自力歩行出来ないので、本番前になかなか骨が折れる。




本番前、主催者が「ぜひマキタさんのことをお客さんに紹介したい。」と言い出す。司会の方は別にいるのに。しかも「少し、いじっていいですか?」と。いじる?どこを?と思い、生娘のように身を固くした。

「マキタさんはこのフェス、最後に決まった出演者。」「マキタさんが出演することを地元のスタッフに伝えると、皆なんとも言えない笑顔になった。」「地元山梨を盛り上げたいとマキタさんは言ってる。」「皆さん、マキタさんで盛り上がりましょう!」

なんのことはない、とてもありがたい前説であった。

登場曲でステージに飛び出すと、結構な集まりで驚いた。しかも、たしかに笑顔で迎えられてる。


みっちり30分。よーく受けた。嬉しい。
最後はステージ上からお客さんと一緒に写真札園。




終わりで、もう一つあるリフトへ。こちらはさらに高い山頂部の方まで伸びている。下のステージで演奏している渋さ知らズを聴きながら登っていく。最高。
山頂部を目指すリフト。濃霧を抜けてたどり着くと、巨大なベッドが何個も置かれいるテラスがあった。そこから麓を見下ろせるらしい。

「マキタさん!」

声をかけられる。そりゃそうだろう、私は地元では名前を出すだけで笑いが取れる人間、しかもついさっき白熱のパフォーマンスを終えたばかりだ。近隣に揺れが出て、超ローカルな地震速報があったのならそれは私のせいだ。驚かせて申し訳ない、と思いつつそちらを向く。すると、私の元スタッフの元奥さんであった。

「元スタッフの元妻」という距離感が微妙過ぎる。どう接して良いか一瞬悩んだが、一応彼女たちの結婚式には出ている。ひとまず離婚いじりから。すると、向こうはニコニコ笑いながら「消去しましょう!」だって。笑った。

霧で眼下の景色は閉ざされているけど、その分、密閉されたラピュタの世界にいるような気分になる。
20分ほど過ごし、麓に下る。

ツインズはぐったり。そろそろ帰るということで、母校の後輩ラッパー田我流のアクトは見れず。
主催の方々にご挨拶しお別れ。良いフェスを体験させてもらった。




帰り、鹿の家族に遭遇。一気に車の中が祭りに。



「ROCK」というレストランで食事。
こちらのお店、地元では有名らしい。フェスにも出店していて、そちらの偉い方の名刺もいただいた。寄ってみる。
何もかも美味かったが、特にカレーが絶品であった。また来たい。



帰途、車酔いでチビBが吐く。車の中が不穏な空気に。

処理に寄った釈迦堂PA。近くで、夫婦喧嘩か、車から奥さんと思しき人がどデカイクラクションとともに飛び出してきた。出てくるや、何かを喚きながら車を蹴飛ばし、どこかへ行ってしまった。

こちらも処理しなくちゃいけないことがあるのに、興味深々で見てしまう。

助手席には息子と思しき人がいて、半笑いっぽい表情で困惑している様子が見える。しばらくすると、旦那さんと思しき人が後部座席から出てきて、運転席に座るや、そのまま走り出して行ってしまった。

「あれ?奥さんと思しき人は?」

高速道路上で、怒り狂っている奥さんと思しき人を、家族と思しき人らが置き去りにして行った。

我が家の車内の空気が入れ替わる。無事を祈るばかりだが、我が家の空気は変わったことは確か。なんだかありがたい気分になる。「誰かの犠牲の上に幸せはある」。噛締めつつ。



23時過ぎ、帰宅。



選挙速報をチェック。録画しておいた、サンジャポ、緊急生放送のワイドナショーを見ながら就寝。